2015年5月6日水曜日

リトルシニア九州連盟 日本選手権九州予選を観ての雑感 〜その1 長崎文教シニア戦績

ここ10年あまり、ゴールデンウィークは宮崎で過ごすことが慣例となっています。

5月3日〜5日の期間、リトルシニア連盟「第43回日本選手権九州予選」の予選リーグが宮崎で開催され、我が長崎文教シニアと供に参加してまいりました。

私ごとですが、2年ほどから、九州リトルシニア連盟の常任理事の役を仰せつかり、さらに競技部長という役職も頂き、大会の運営を司る立場となってしまったために、自チームの試合見学だけとはいかなくなりましたが。


さて、我が長崎文教シニアは、春の大会で九州4位となったこともあり、第4シードとして、第4ブロックの他3チームと予選リーグを戦いました。

各ブロックの上位2チームが、6月に同じく宮崎で開催される決勝トーナメントへ駒を進めることができるという大会ルールの中、予選リーグを勝ち抜けるには、最低でも2勝が必要となってきます。

5月3日 vs 長崎中央リトルシニア
5月4日 vs 熊本西リトルシニア
5月5日 vs 行橋リトルシニア 

.の順序で対戦しました。

2015年 長崎文教リトルシニア

この大会から発足当時の赤を基調としたユニフォームへと一新、新たな気持ちでこの大会に臨むことに。

初戦の長崎中央リトルシニア戦、いきなり4番の秋田がレフトフェンス越えの本塁打を放ち幸先良いスタートを切りました。

両翼100m、生目の杜第2球場でのスタンドインですから中学生レベルとしては素晴らしい当たりであったと思いますし、驚ろかされました。

投げてもエースの織田、続く布志木が要所を締め、5回を3点に抑え、6回表に雨が激しくなったところで中断、そのまま5回降雨コールド。

7対3で初戦をモノにしました。 



話は変わりますが、

最近中学生野球では、大会規定で投球制限が規定されるようになりました。

この試合でも6回の表の最初の打者が四球となった時点で中断、そのまま試合終了となったのですが、6回の表の記録は試合記録として残らないにも関わらず、6回を投球した投手は1イニング投げたことになり、登板記録だけは残すという裁定をとりました。

この試合以外でも雨のため、試合成立の5回に至らず中止となった試合があり、その場合も登板した投手記録は投球制限対象として登板記録に残り、翌日以降の投手起用に影響を与えることになりました。

雨天中止のため、試合記録には残らないが、「投球制限ルールは適用する」という選手の健康面優先の考え方で今のところ進めています。

が、記録に残らない投球というものがあっていいのかななどとも考えてしまいます。


記録に残らないと言えば、高校野球が導入を検討しているタイブレークシステム。

社会人野球(大学野球の一部の大会)では既に行われており、時間短縮、選手の健康面への配慮されているシステムのことです。

延長に入るとある回(大会によて規定が違う)から1死満塁の状況をつくり、得点の多い方が勝ちとなるシステムです。

しかし、そのタイブレークシステムですが、1イニングは3アウトが野球の原則であるのに、既に1死を終えている状況で試合を進めて行くのは何か違和感を覚えます。

「記録上、1死をどうやって取ったことになるの」という疑問です。

満塁にしようが、2塁・1塁の状況であろうが、攻撃側の記録はいいのですが、野球はやはり3アウトでチェンジですから3つのアウトをちゃんと記録に残すことは非常に大事なことだと思います。


世界大会では以前にも話題として取り上げていますが、無死1塁・2塁からスタートします。

要はスリーアウトチェンジを目的としているわけです。

(次のページ)





日本のある方に「なぜ世界基準にしないのか」と質問したところ、
「どうせバントで送って、守り側が次打者を敬遠して1死満塁の状況を作ることになるでしょう。だから同じことだ。」
と説明を受けました。

はっきり言って、そんなことはありません。

これは経験したことがある者にしかわからないのでしょうね。

表と裏では、無死1塁2塁の状況では、守り方が大きく違いますし、何にも考えずに守れる1死満塁とは全くプレッシャーが違います。

攻撃側も同じことが言えるわけで、本当に頭を悩ませます。

世界大会ルールに合わせるべきというのが、私の意見です。


今日はタイブレークのやり方についての問題提起を主題としていませんので、タイブレークについては、この辺りで終わりにしますが、日本における記録の概念で少し曖昧なところがあるのではと思っているということをお伝えしかった。



今回も、試合という観点から見ると降雨の為、試合が成立していないのですから、本来であれば試合に投げていないのと同じと扱うべきなんでしょうかね。

選手の健康面のことを考えると「記録に関係なく投げたではないか」と考えるべきということも理解できます。

非常に難しい問題です。



さて、我が長崎文教ですが、2戦目は主将の田代のランニングホームランなど打線活発、熊本西シニアに10対0(4回コールド勝ち)で勝利。

最終戦は、3試合でベンチ入りメンバーが全員出場を果たすなど、文字通り一体感を持ちながら行橋シニアを7対0(5回コールド勝ち)で勝利。

と結局3連勝で予選を突破しました。



結果だけを見ると何か凄く強そうなチームのような感じを受けるかもしれませんが、確かに良いチームになってきたなと感じてはいますが、まだまだ発展途上のチームです。

この3連戦でも、たくさんミスしましたし、自分達の思う存分というほど、力を発揮できたとはとても思えません。

6月の決勝トーナメントまでには、更にワン・ランク・アップし、自力をつけさせて臨みたいと思っています。



この大会の2週間前に監督が不在であったこともあり、練習で久々に緩んだ選手面々に対して、久々に喝を入れました。

「長崎文教は、昔から打撃のチームだ!」

「打つことで負けるな!」

「先輩達もそれを貫いてきた。」

「とにかくバットを振るチームになれ!」

とかなり厳しい注文をしました。

その日から、ほぼ毎日、500本以上のバットスゥイングを欠かさず選手は取り組んでいるようです。

手のひらのマメがものがっています。



「数を振れば打てるようになりますか?」と問われると。

「それはわかりません」と答えるしかありません。

但し、「少なくともバットを振らない打者は打てるはずがないと思っています。」

と答えます。



バットを振った成果は、徐々に出始めてきています。

例え、その結果が6月に間に合わなくとも継続することによって、着実に実力がついてくるということを体感して欲しいと思っています。


今後の長崎文教の飛躍に大いに期待をしています。

加えて、対戦して貰った相手チームへの敬意ある立派な振る舞いを怠らない、模範となるチームとなって欲しいと切に願っています。

頑張れ、長崎文教!








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