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2017年2月4日土曜日

第32回イタリアコンベンション 続編

アメリカのカブスから2名コーチ招聘されたと前回で紹介をしましたが、今日はバッティング技術をプレゼンした Andy Haines の内容を少し紹介して行きたいと思います。





バッティングのメカニクスを説明していたのですが、ポイントは3点でしたね。

1.兎に角、投球を迎えに行かず、軸足に体重を乗せたままボールを待て(Stay Back)。

2.体を回転(ローテーション)させるために少し前かがみになれ。

3.バットの軌道は、アップライトに振って行け。


1,2項目は、アメリカ人のコーチが必ず話す内容で、特に目新しい感じはしなかったのですが、3のバット起動の話の時に以下のような面白いことを喋っていました。

投球に当たるバットの角度は、5度~15度が一番ボールがよく飛ぶんだ。

このアングルでスゥイングを行うことを心掛けるべきである。

勿論、0度の時はレベルスゥイング、ライナーになり、これは悪くない。

ダウンスゥイングのようなマイナス角度のバット軌道が一番最悪である。
タイミングが取れずにバットヘッドが体が回転する以前に投球に向かって行く。
いわゆる、速く振りすぎてファールになるケースのようなスゥイングだ。


説明の際には、0度を基準として、アップライトの角度をポジティブアングル、逆をネガティブアングルと使い分けていましたね。

ポジティブというぐらいですから、要はアップライトに振るべしと言っているのでしょう。



実は、この説明、私のブログの中でもずいぶん以前に、「バットの角度を一瞬のスゥイングの中で意識することなど到底無理であり、その角度を両腕のみで調整することなどもっての他だ」と指摘しました。

彼は、科学的な知見を取り入れ、詳細説明をしようと考えたのだと思いますが。



打撃におけるスポーツ科学は、「なぜ遠くへ飛ぶのか?」などは、全て統計的な見地で分析されており、どちらかというと前向きな回答ではないんですよね。

「こうやったら、必ず飛びます」「必ずバッティングは良くなる」というような見地で物事を説明しておらず、「ホームランバッターはこう打っている」という分析で話をしているわけです。

指導の現場では、一人一人体力的な個人差があり、それぞれに適合する打ち方を見つけていく必要があります。

それがバッティングコーチの役割なんです!

バランスを指導する際には、同じ課題を克服させるために全く真逆なアプローチをすることもあるわけです。



スポーツ科学を指導者が勉強することは絶対的に重要です。

寧ろ知らなければなりません。

が、安易に指導の現場に持ち込みすぎると失敗するケースもあることも知っておく必要があるでしょう。

Andy Hainesの説明をそのような感想を持ちながら聞いていました。



しかし、Andy Haines の説明はわかりやすかったですよ。

イタリア語に通訳する方は大変だったでしょうけど。


アメリカの教え方は、いつ聞いても、誰に聞いてもほぼ同じなんですよね。

それだけ画一化されてている証拠かな。



マニュアルのない日本とどっちが良いのだろうと最近また悩み始めましたよ。

WBCで圧倒的な打撃で日本が快進撃を見せてくれたら、やっぱり日本のバッティングが一番と思うようになるのかな・・・。










2017年2月2日木曜日

2017年初投稿 第32回イタリアコーチコンベンションに参加して

「Baseball Plus」を閲覧頂き、誠にありがとうございます。

そして、長い間、記事アップを行わず、サイトをご訪問頂いた方に、がっかり感を残したことをお詫び申し上げます。

2017年 最初の投稿は、イタリア トレビーゾ(ベニスの近郊、ベネトン発祥の地)で開催された「第32回イタリアコーチコンベンションに参加して」と題し、雑感と参考になった内容をご紹介します。

イタリア野球の実力ですが、現在のワールドランキングですが、第9位と意外にも高い(日本が1位)。
野球が2020年にオリンピック種目に返り咲いて、イタリアも組織委員会から強化費用が付き、2020年に向けた活動を開始すると会長も宣言していました。

まずこのコンベンションですが、イタリアの野球とソフトボール活動を行っている監督、コーチを対象としたイタリア野球・ソフトボール連盟が主催の技術研修会のようなものです。

野球とソフトボールに分かれて、それぞれに講師を招聘し、技術の講習会を開催するという内容です。

野球の講師は、アメリカからシカゴ カブスのマイナーチーム コーチ2名、日本から私が招聘されました。

「なぜ日本から私?」

という問いですが、様々な世界大会に監督や技術委員(TC)として参加した中、イタリアの連盟の方と沢山の交流の場があり、非常に仲良くなっていたことから今回お招き頂いたという経緯。
昨年は、岩村君(元ヤクルト)が来ていたようです。

私の講義は、以下3点を紹介しました。

1.日本の野球の歴史
2.日本のバッティングについて
3.日本のピッチングについて

全ての項目とも、一般的な日本の紹介といった程度のもので、特に技術の難しいところは説明しませんでした。時間の制約もあったため。

当初、日本語通訳が付かないということで、英語でプレゼンし、イタリア人がイタリア語に訳するという進め方とイタリア連盟から聞いていたので、英語が久々でしたので、かなり緊張していました。

現地に入ったら、松山修平さんという素晴らしい御仁が通訳として付いて貰えることになりました。
修平さんが、私の日本語をイタリア語で、不足の部分を私が英語でという感じでプレゼンを行いました。

修平さん(御年は60歳越えなんで、若輩の私が気軽に呼べるわけではないのですが)は、ミラノ在住で、有名な美術家さんであり、さらに空手家でもあります。
日本で数々の個展も開かれております。
奥様の真理さんが、また素晴らしい。

話を戻しますが、私の講義の趣旨は、日本の野球を支えているのは、武士道の哲学であり、さらにそれに基づく、たゆまぬ鍛錬が今日の日本野球の強さを支えているという視点で話を進めました。

日本人ほど、指導者に忠実で、努力を怠らない、それで且つ、自己犠牲の精神が強い国はないということをイタリア人に訴えました。

日本の野球のバイブルは、「巨人の星」であると紹介もしました。
イタリア人から「巨人の星は知っているよ」と言われ、意外に驚きましたが・・・。

「日本人のように練習をさせてしまったらイタリアから野球をする人間が居なくなる」と一人のイタリアコーチから言われました。
これには苦笑。
しかし、「やはり、練習が不足しているね。」と素直な感想の方が殆どです。

一方、アメリカ人のコーチは、専門技術の紹介をしました。
一人が、捕手、もう一人が打撃と…。

嘗て、サンディエゴ・パドレスの1Aコーチとして野球留学をした際に見てきたアメリカの指導とは少し違うかなと思いましたが、科学的な分析を主張するあたりは、さすがアメリカだなと感じました。


詳細は、また次の投稿で紹介します。


今回は、久々の投稿ということで、まずはジャブ程度の記事で留めます。

今後とも「Baseball Plus」よろしくお願い致します。


※追加記事

イタリアのレストランで、エスプレッソコーヒーに飽きて、アメリカンを頼んだら。
何と、エスプレッソコーヒーにホットウォーターがついてきました。
自分で好きなような濃さに調整しなさいという発想が素晴らしい。
固い日本人には、ない発想。
スローフードの都市ならではですね。
























2016年4月18日月曜日

日本女子ソフトボール機構 リーグ戦開幕

熊本を中心とした今回の地震で被災をした方々に先ずはお見舞い申し上げます。
両親が熊本出身、親族も被災地に近い場所に多く住んでいる事もあり、気が気ではありません。
私が住んでいる長崎でも今までに体感した事がない程の揺れを感じました。
自然の無情さを感じぜずにはいられません。
何も出来ませんが、ただただ、いち早く余震の終息を祈っています。

さて、その様な中ですが、日本女子ソフトボール機構のリーグ戦がQVCマリーンフィールドにて、4月17日に開幕しました。
上京する機会がありましたので、4月18日の太陽誘電対SGホールディングスの試合を勉強の為に見学してきました。
試合の云々よりも、QVCでは風速30メートルの強風が吹いており、良く試合ができたなという感想でした。
投手がセットポジションに入った瞬間に風で煽られるという光景を何度も見ました。
途中、1時間の中断を挟み、太陽誘電が9対0のスコアで勝利しましたが、見応えのある駆け引きがあり、野球とは少し違うなという部分も感じとれました。

まっ先に目に付いたのは、スコアボード。DH制の考え方が野球と違いましたね。
太陽誘電の先発藤田投手が4番に座っているに関わらず、DPという選手がいる。
野球では、DH制は投手に代わり、打撃専門の選手が打席に立つというものであるが、ソフトボールの世界では、そうではないんですね。
上手く説明できないので、ネットで詳細に記載がありましたので、以下URLでご確認下さい。


次にやはり投手が投げるボールの角度が野球と真逆なことで、ストライクゾーンの景色がいつも後ろから見ているのとは違うことですね。
主審の高低の判定が、えっと感じることが多かったですね。
ライズと呼ばれる高めの球は、かなり威力が有り、主審の判定によっては、やや投手有利に運ぶかなという印象でした。

そして何よりも驚かされるのは、スピード感ですね。
グランドも狭く、ベース間も短いので迫力が凄いです。

内野ゴロは、ほぼ間一髪で野手のプレッシャーも半端ないでしょう。

捕手もランナーを背負った場面で、低投でワンバウンドした投球を少しでもファンブルすると簡単に進塁されてしまいます。

ということで、基本技術をしっかり身につけておく事が肝要でしょうね。

最後に女子侮るなかれです。
足も速いし、肩も強いし、しかも正確。高いレベルで凄いですよ!


どちらかと言うと守り合いの競技特性が強いかなと思いました。

チーム力は、野球以上に投手力にかなり左右されると言えるでしょうね。

投手力で思い出しましたが、ネット裏で関係者の方と雑談していたところ、大体各チーム4名〜5名ぐらいの投手しか保有してないそうです。

また、上野選手が「野球と違って肩や肘に負担は余りかからない。寧ろ疲れるのは下半身で、連投は苦にならない。」と話していたらしいです。

ソフトボールの投手をやった事がないので、その感覚は分かりませんが、上野選手が話しているのですからそうなんでしょうね。


以上の感想を纏めるとエラーと四死球が試合の命運を大きくウエイトを占め、野球以上にそのウエイトが大きいと感じました。

スモールソフトボールが得意な日本女子チームが強い訳が理解できました。 


と言いながら、打撃を専門としている立場柄、もう少し強く振れる選手は欲しい感じはありますね。


2020年に野球ソフトボールとして競技復活がほぼ確定してますが、今後はお互いの技術交流なんてことも悪くないなと改めて感じさせられる貴重な経験でした。

女子ソフトボールも非常に面白いですよ!
野球にも通じるものが、多く発見できると思います。

是非、試合会場に足を運んでみて下さい!

※試合日程などは、以下URLでご確認下さい。

2016年1月26日火曜日

岩手県高野連 技術指導研修会

平成27年度岩手県高校野球連盟主催の技術指導研修会に講師として参加してきました。

元陸前高田高校 佐々木監督(現岩手県高校野球連盟事務局長)が早稲田大学の同級生であり、依頼を受け、今回に至りました。

お話を頂いた際に、佐々木元監督からは、「今年、岩手で国体があるので強化したい。」「東北で甲子園の優勝旗を持って帰っていないので、岩手県がその最初になりたい。」とのことでした。

勿論、「1日や2日指導をしたからと言って、直ぐに全体の底上げになることはならない。」したがって、私の方からは、「指導者が実技体験をするような参画型の研修会」にしましょうと提案を致しました。

通常、生徒(選手)と指導者がセットになって研修会を開催するケースが多いのですが、今回は、岩手県全域の指導者が一同に介して、実際にボールを投げたり、打ったりと非常に面白い試みとなりました。

勿論、今の時期の岩手県は、真冬で積雪のシーズン、
屋外で野球をやるような環境でないため、富士大学の屋内練習場を使って、やれる範囲での実技体験となりましたが・・・。 

目標は、強化ですが、高校野球のチームには、強豪校もいれば、部員が不足して連合チームで予選に臨むというケースもあるようにレベルが均一化されているわけではありません。

したがって、今回の研修では、基本の説明、それから上達するためのドリルの紹介を中心として、どのレベルのチームにも当てはまるような研修会を目指して進めてきました。

「やって見せる」というのが、指導方法の第一にあるのですが、指導者が理想とするフォームを指導者自身が出来ないまま、「こうやって打つのだ!」と生徒に見せるということは良くあることです。

実際、選手は言葉よりもイメージで捉えることが多いわけですから、下手するとチームの監督のフォームと選手のフォームが似てくるということが起きます。

昔、広岡達朗さんから「指導者も選手に見せるのであれば、しっかりフォームをチェックし、影で練習しなくてはいけない」と直接お話をお聞きしたことがあります。

そういった意味では、今回の研修で、指導者自身が実技を行ったことは大いに意味があったと思います。

実際、打撃指導の際に幾つかのドリルを紹介し、実際に数人の指導者の実技指導を行ったところ、フォームが改善し、打球が速くなった指導者が何人もいました。

スポーツを含め、何でもそうですが、結局は、コツを掴むということが大変重要です。

このコツを体感し、自分のモノとして吸収し、更に選手にそのフィーリングを言葉で伝えられるかが良い指導者との分岐点になるのではないでしょうか。

選手がいる前では、中々指導者も恥をさらすことはできませんが、同じ指導者同士であればその辺りの感覚はなくなっていたようです

津波によって大きな被害を受けた岩手県の皆様ですが、やらなければという使命感がひしひしと伝わって来て、こちらが非常に考えさせられました。

復興支援という言葉を軽々しく使うものではないのでしょうが、少しでもお役に立てればと二日間完全燃焼して参りました。 

少しでも岩手県
高校野球の発展に寄与できれば幸甚です。

雪積もる岩手県花巻で雪国の厳しさを体感し、一路九州へ戻りましたが、岩手県と変わらない地元の風景を見て、時の流れが一瞬止まったような錯覚を受けました。

この数日は、全国的に大変な荒れ模様でした。

皆様、今後もお気をつけ下さい。

2015年10月18日日曜日

北海道高野連 指導者講習会に参加して



久しぶりにブログをアップします!
毎日、覗いて頂いた皆様、遅くなり申し訳ございませんでした。

昨日、本日と北海道高校野球連盟の指導者講習会に講師としてお招き頂き、参加してきました。

三年連続で講師を務めさせて頂いています。

野球界では、知る人ぞ知る雨男の私ですが、何故かこの北海道の講習会だけは、必ず好天で、しかも暖かいんです。

北海道高野連の関係者に私を上回る晴れ男がいるんでしょうね。

実は、この北海道高野連ですが、副会長、理事長のご両名が小島姓です。

お二人とも柔和な素晴らしい方です。

ここに講師の私が加わると、小島姓ばかりで、周りの方、当人同士もかなり気を遣います。

開会式で、司会から小島理事長より講師の小島講師を紹介頂きますと何とも妙な感じです。

さて、余談はこれくらいで、今回の講習会では、主に打撃コーチングについて選手達の実技を観ながら進めていきました。

北海道はこれから長い冬の時期を迎えます。

地道な基礎トレーニングの時期に入る訳です。

晴れた日でも、朝方の霜がとけてグランドが使えないという事で屋内練習が中心となるらしいです。

よって、そのような中、選手が飽きないような基本練習のドリルを意識的に
多く紹介を行いました。

それから、バッティングの原理原則について解説しました。

特に股関節から股関節への移動については、難しかったかもしれませんが、今回から触れてみました。

選手の特徴を見抜く力の醸成です!


集まった指導者からは、面白いですねと声かけて貰えましたので、それなりに伝わったのかなと思います。

指導をした内容については、文章にするのが、量が多過ぎて割愛しますが、指導の中で印象的だったことを一つ紹介します。

脇を絞れ と良く打撃指導の現場で使います。
この脇を絞れの意味を集まった選手に尋ねてみると、回答を求めた数だけ、それぞれの受け取り方に違いがありました。

要は、日頃、指導上で言われていることが良く理解出来ていないという現れであり、更に指導者の説明不足という事が伺えます。

指導者も良く分かってなくて使っているのかもと疑念が湧きます。

些細な例ですが、選手と指導者の理解が共有できない限り、上手く行くことはなく、寧ろ悪しき慣習が身についてしまい伸びる要素を奪ってしまうことに繋がります。

今回の講習会の最後の挨拶で、この部分の話をしました。

おそらく参加した指導者は、感じてくれたと思います。

4回目の依頼も早々と頂きました。

来年に向けて、自分自身がステップアップを図らねば!

北海道高野連の皆様、大変お世話にのりました。

小島理事長、ありがとうございました!





2015年6月6日土曜日

出生率とスポーツ(野球)



投稿が滞り、訪問して頂いた方には大変申し訳ございませんでした。

本日の毎日新聞のトップに「子供の出生率9年ぶり低下」の記事が掲載されていました。

出生率とは、一人の女性が一生に産む子供の数のことのようです。



掲載されている昨年の出生率は、1.42人(昨年よりも0.01ポイント低下)。

1970年代には、2人を超える出生率のようでしたらから、大変なことですね。

女性の数そのものが減少している中、出生率も低下しているわけで、当然子供の数が減少してくるのも間違いないですね。



この人口減少や子供の出生数の話は、国会で色々議論されている問題以上に一番深刻な課題ではないかと思っています。

日本人の数そのものが減少するわけですから、過去の文化や慣習を十分に継承していくことができなくなっていくことは明白であるわけです。

一時的に、高齢者層の割合が増加していく年が続くことがありますが、そこで高齢者を支えるだけの若者が足りないという現実も待っています。

例えば、同じような仕事内容を以前は200人で行ってきた工場が、合理化を進め、50人程度に人員を削減し成功したが、肝心の熟練工に頼る工程部分だけは、合理化できずに同じ人間に長く依存する結果となり、その担い手探しや教育に苦戦しているってケースは沢山あるようです。



以前にもこのブログ内でも話題として取り上げられましましたが、オリンピックなどのスポーツの強化で一番てっとり早いのが、まずは競技人口を増加させ、優秀な選手を選択し、その人間の強化を図ることです。

しかし、競技人口をあげるには、長期な計画が必要ですので、結果的にはてっとり早い方法とは言えないのでしょうが。

そういった意味では、中国がオリンピックでメダルを量産し始めたのはわかる気がしますね。




では、我が野球界は一体どんな働きかけをしなければならないのか?

野球を経験した親に向かって、「一家庭2人を最低ノルマに子供を産みましょう!」と野球界で働きかけることも一つの選択肢かもしれません。

女性に、お叱り受けそうですね。

子供を産める、福祉の充実が先などと・・・。


昔はテレビ番組などで、新婚さんに対して、「子供は何人ぐらい欲しいですか」という質問し、「野球チームができるぐらい欲しいです」と冗談で答えていた放映場面があっていたものです。



子供の数が減少し、さらに多種多用なスポーツ種目で子供を分配している昨今とスポーツ万能な子が野球をしていたと自負する昔とでは、野球人口はそれほど減少してはいないが、資質の低下は起きているのではないかと思います。

ある指導者と話をした際に、「昔は、エースピッチャーであれば、チームの中で、走ることも1番、投げることも1番、打つことも1番」であったが、最近はそういう傾向ではなく、投手しかできない子も増えている。

役割分担が明確化されてきているのかもしれませんがね。




飛躍した考え方では、資質が素晴らしい人間が少なくなってきた反面、科学等を駆使した指導の進歩によって、それなりの選手を育成しているとなるのでしょうかね。

勿論、日本ハムの大谷選手、阪神タイガースの藤波選手のようなスーパースターも排出しているわけですから、資質のある選手が全くいないということを言っているわけではありません。



野球界にとって、人口減少問題は、大きな課題です。

「そんなこと、球界で話をする問題ではないよ」と言われる方も沢山いることでしょう。

しかし、今からこの課題にどう取り組んで行くのかを議論すべきでしょうね。

色々なところで、問題提起をしてみます!



少しづつ記事アップの間隔を詰めていきますので、今後ともよろしくお願い致します。




FULL COUNT様への「小島投稿記事(小島啓民の目)」バックナンバーはこちらをクリックください。




2015年5月16日土曜日

リトルシニア九州連盟 日本選手権九州予選を観ての雑感 〜その2 監督会

更新が遅くなりまましたが、リトルシニア関連記事は多くの皆様が関心があるようで、前号の記事は、たくさんの方にご訪問頂きました。

ありがとうございました。



ゴールデンウーィクに雨で消化できなかったリトルシニア九州連盟 日本選手権の九州予選 予選リーグの全試合が消化され、ベスト16が決定したようです。

リトルシニア九州連盟 ホームページ

(その組み合わせは、5月24日に決定されると聞いております。)

6月に全国大会出場を目指し、16チームが一同に会し、1発勝負のトーナメント方式で代表を争う行うことになります。



さて、今回もリトルシニア九州連盟の日本選手権九州予選関連の話題で少し記事を書かせて貰います。

リトルシニア九州連盟には、連盟組織とは別に任意の団体として「監督会」というものがあります。

あまり保護者、選手には馴染みのない組織と言えるでしょう。

社会人野球でも各地区連盟ごとに「監督会」があり、さらに大学野球においては、全国で「監督会」という組織化されたものもあり、指導の研鑽や情報共有を図り、指導者が切磋琢磨しています。

アマチュアの指導者の場合は、殆どが(指導者を職業にしている方が一部いらっしゃるので、あえて殆どがと記載をしています。)ボランティアで指導にあたっています。

見返りを期待しないで、奉仕の精神でという立ち位置と言えるでしょう。

となると、アマチュア指導者の資質に必要なものは、先ず、「野球が好き」、「指導が好き」、少年野球の指導者ならば「子供が好き」となるのでしょうか。

これでなければ、長年指導に携わることはできません。

「10年以上監督を続けています。」という指導者の方に多く出会いますが、お話を伺う度に、長きに渡って良く続くなと関心をしてしまいます。


(監督会の話に戻しますが)

先日の宮崎の予選に先立って前日に監督会が行われたそうです。

その監督会の席上で私が5年程連載をしています(ベースボールマガジン社発行)「ベースボールクリニック ヒント」の記事が各監督にコピーされ、配布されそうです。

その記事の内容は、先日の「侍ジャパン対ヨーロッパ選抜との試合を通じての打撃の違い」について述べたものでした。

記事の中身は、「大きな反動使って打つ日本人打者」と「できる限り無駄な動きをしない欧米打者」というものです。

リトルシニア九州連盟に所属する監督の中には、この配られた記事を見て、「長崎文教シニアの理事は、元日本代表監督だったんだ」と知った方も多数いたようです。

なぜかというと予選の試合を見学に行った際に多くの監督さんから初めて声をかけていたkだきましたので。

声をかけていただいた監督の皆様は、代表チーム関連の話を聞きたいというよりも

「どうやったら打てるようになりますかね」

「欧米のような打ち方を取り組むべきですか」

などの質問が多く、指導に対する、その熱意を感じることができました。



バッティングの話を立ち話で語ることはできませんが。

「バティングは最終的にはバットにボールを当てなくてはいけない。」

「そのためには、タイミングをはかることが非常に大切となる。」

「タイミングをはかるためには、できる限り大きな反動を使わず、無駄な動きを無くす打ち方が望ましい」

「ジャイアンツの坂本のような大きな反動でうまくタイミングを図れる選手は稀である」

「したがって、ジュニア期においては、できる限り、トップの状態に近く構え、そこから無駄な反動をつけない打撃動作をとることをお勧めする」

と簡易な回答をしています。

この回答で理解できる方は、まず少ないと思いますし、受け取り側の印象によって伝えたいイメージが変わるかなとも思っています。

とは言え、これぐらいしか口頭では表現できないというのも事実で、ご容赦願いたいというのも本音です。

今度機会あれば監督会に出向き、バッティング談義を行ってみたいものです。

(次のページ)

2015年5月6日水曜日

リトルシニア九州連盟 日本選手権九州予選を観ての雑感 〜その1 長崎文教シニア戦績

ここ10年あまり、ゴールデンウィークは宮崎で過ごすことが慣例となっています。

5月3日〜5日の期間、リトルシニア連盟「第43回日本選手権九州予選」の予選リーグが宮崎で開催され、我が長崎文教シニアと供に参加してまいりました。

私ごとですが、2年ほどから、九州リトルシニア連盟の常任理事の役を仰せつかり、さらに競技部長という役職も頂き、大会の運営を司る立場となってしまったために、自チームの試合見学だけとはいかなくなりましたが。


さて、我が長崎文教シニアは、春の大会で九州4位となったこともあり、第4シードとして、第4ブロックの他3チームと予選リーグを戦いました。

各ブロックの上位2チームが、6月に同じく宮崎で開催される決勝トーナメントへ駒を進めることができるという大会ルールの中、予選リーグを勝ち抜けるには、最低でも2勝が必要となってきます。

5月3日 vs 長崎中央リトルシニア
5月4日 vs 熊本西リトルシニア
5月5日 vs 行橋リトルシニア 

.の順序で対戦しました。

2015年 長崎文教リトルシニア

この大会から発足当時の赤を基調としたユニフォームへと一新、新たな気持ちでこの大会に臨むことに。

初戦の長崎中央リトルシニア戦、いきなり4番の秋田がレフトフェンス越えの本塁打を放ち幸先良いスタートを切りました。

両翼100m、生目の杜第2球場でのスタンドインですから中学生レベルとしては素晴らしい当たりであったと思いますし、驚ろかされました。

投げてもエースの織田、続く布志木が要所を締め、5回を3点に抑え、6回表に雨が激しくなったところで中断、そのまま5回降雨コールド。

7対3で初戦をモノにしました。 



話は変わりますが、

最近中学生野球では、大会規定で投球制限が規定されるようになりました。

この試合でも6回の表の最初の打者が四球となった時点で中断、そのまま試合終了となったのですが、6回の表の記録は試合記録として残らないにも関わらず、6回を投球した投手は1イニング投げたことになり、登板記録だけは残すという裁定をとりました。

この試合以外でも雨のため、試合成立の5回に至らず中止となった試合があり、その場合も登板した投手記録は投球制限対象として登板記録に残り、翌日以降の投手起用に影響を与えることになりました。

雨天中止のため、試合記録には残らないが、「投球制限ルールは適用する」という選手の健康面優先の考え方で今のところ進めています。

が、記録に残らない投球というものがあっていいのかななどとも考えてしまいます。


記録に残らないと言えば、高校野球が導入を検討しているタイブレークシステム。

社会人野球(大学野球の一部の大会)では既に行われており、時間短縮、選手の健康面への配慮されているシステムのことです。

延長に入るとある回(大会によて規定が違う)から1死満塁の状況をつくり、得点の多い方が勝ちとなるシステムです。

しかし、そのタイブレークシステムですが、1イニングは3アウトが野球の原則であるのに、既に1死を終えている状況で試合を進めて行くのは何か違和感を覚えます。

「記録上、1死をどうやって取ったことになるの」という疑問です。

満塁にしようが、2塁・1塁の状況であろうが、攻撃側の記録はいいのですが、野球はやはり3アウトでチェンジですから3つのアウトをちゃんと記録に残すことは非常に大事なことだと思います。


世界大会では以前にも話題として取り上げていますが、無死1塁・2塁からスタートします。

要はスリーアウトチェンジを目的としているわけです。

(次のページ)


2015年2月5日木曜日

プロ選手の自主トレに参加して

プロ野球のキャンプが始まりましたね。
アマ球界にずっと仕えている身であるためか、プロ野球の動向にはあまり関心がなかったのですが、今年は昨年の仁川アジア大会代表組みから多くの野手がプロの道へ進んだこともあり、そういった意味で活躍を楽しみにしています。
勿論、過去アマ代表選手として世界と戦ってくれた既に活躍しているプロ選手についても、さらなる飛躍を期待しています。
さらにさらに、アンダー21歳以下の日本代表チームで一緒に戦い、今年自主トレを長崎で行なってくれた横浜ベイスターズの高城選手と東北楽天イーグルスの三好選手にも、飛躍を期待をしています


この二人、九州国際大学付属高校出身で高校時代バッテリーとして、甲子園で準優勝を経験しており、野球界のサラブレット的な存在です。
体力面、技術面はまだまだ伸びしろがあり、これからバリバリ活躍すると思っています。

そんな二人の自主トレを手伝う機会があり、彼らの凄さと少しアドバイスさせても貰ったことをお話をせて貰います。
まず、体格は、社会人選手とあまり変わらず、寧ろ大きいほどではないという感想。
主にバッティングのお手伝いをさせて貰いましたが、一番に感じたことは「からだの強さ」が違うということでしょうか。
スイングの力強さとバットを振り続ける体力をみると「さすがにプロだな」と思えました。
しかし、技術そのものは、プロの一流打者と比べるとまだまだという印象は否めません。
例えば、「上体の強さで打球を飛ばそうとしている」ことや「ボールを正確に捉える確率が低い」ということです。
若い選手にありがちな傾向であることは間違いなく、この道は誰もが通る過程でもあります。
一流の打者に聞くと、最後は「いかにシンプルに」という言葉を誰もが口にします。
侍JAPANで一緒した、日本ハムを引退した稲葉コーチにお聞きしたときも、そう話されていました。
シンプル=自然体=力を抜くということになるのでしょうか。
最後は、いかに力を抜くかということがスポーツの世界、野球では重要になるのでしょうね。
彼らへもこの点をアドバイスさせて貰いました。
力を抜くと、力感を感じることができず、何となく不安になってしまうものです。
120%の力で振らないと振った気がしないという感じでしょうか。
そもそもバッティングは、バットで正確にボールを捉えることができるかに尽きます。
勿論、そのためにスイングのスピードを上げることは求められます。
変化するボールやタイミングをずらす投手の投球に対応するためには、少しぐらい「遊び」「余裕」「ゆとり」がないと対応できません。
少し変化したボールに崩されながらバットがついていくなどの技術は、腕の力が抜けた状態でないと出来ないものです。
毎回、同じタイミングで同じような球がくるマシンバッティング練習と違い、実戦で投げられる球はそんなに簡単にとらえることはできないものです。
今回、二人には蓄えられた力を効率よくバットに伝え、正確にボールをとらえられるようになるのかを少しアドバイスしました。
それには、まずは自分のスイングの癖を知る必要があります。
打者の特性として、より工夫しようと過剰意識のために不要な動きが身についているものです。
一旦染み付いた癖は、中々除去するのも難しいものです。
そこで、二人には徹底的な基礎練習を提言しました。
ステップのやり方、トップの位置、両腕の使い方、軸の考え、回転軸など。
高城選手は、少し腰が痛くなり途中戦線離脱がありましたが、三好選手はかなり自分のものにしたのではと思います。

どのレベルで野球をやるにしても必要とされる基礎技術には、変わりません。
この自主トレで二人が感じてくれたことは、きっと将来、二人の野球人生に役に立つと思います。
実際のプロ選手の練習をしっかりと観る機会を持てたことは私にとっても非常に有り難かったです。
どうか高城、三好両選手へのご声援をよろしくお願い致します。

2015年1月30日金曜日

東京オリンピック野球復活にむけて

2020年の東京オリンピックにての野球・ソフトボール競技の正式競技復活の話題が大きな盛り上がりを見せている中、野球界は2015年をどのように活動をしていくのか?
また2015年以降の動きも良くわからないというのが皆さんの本音でしょう。

そもそも野球とソフトがオリンピック種目から除外された理由は、
1.世界的普及率からみるとマイナースポーツであるということ。
(図にあるとおり、連盟加盟国及び地域の数は圧倒的に他のチームスポーツと比較して少ない)
2.大リーグ選手が参加が難しい中、興行収益が見込めない。
と大きく二つに分けられるかと思います。

チームスポーツ別国際連盟加盟国及び地域数

今回、東京オリンピックでの競技復活は、開催国枠という新たなカテゴリー競技ということで復活が検討されているわけで、除外理由を満足しているものではありません。
除外理由の一つである「普及率」については、アメリカ、日本と色々な国でそれぞれに活動をしていますが、世界的に一つになって「野球を普及していきましょう」という大々的な動きはありません。
現在の世界野球はアメリカが主導権を握っているのは想像できると思いますが、結局、アメリカが自国開催のワールドベースボールクラッシク、それから大リーグのワールドシリーズ以外には興味を持っておらず、オリンピックには全く旨味を感じていないため、本当の意味での正式競技復活の動きは鈍化しています。
その上に、野球は、世界ランク上位30カ国程度しかまともなレベルで戦うことができないという大きな問題を抱えております。
それ以外の加盟国との差が余りにも大きすぎて爆発的な人気がでにく構造になっています。
IBAF(世界野球連盟)への加盟国数の増加も重要ですが、まずはレベルの均一化を図る必要があります。
そのためには、積極的な指導者の派遣や選手の交流が必要になるでしょう。
興味のないアメリカに期待をしても仕方がないと思いますので、野球強国と言える中南米、それから日本を含めたアジア勢がその役割を果たす必要があると思います。
その音頭をとれるのは日本しかないと私は考えますし、そうすべきと思っています。
日本人の道徳心や武道の精神は、国を作っていく上では最高の指針となっていきますし、それ以上に日本人は粘り強いので最適です。
前回、国際審判である小山さん等がアフリカで無償普及活動を行なってきたことをブログでも取り上げましたが、このような活動は、他国では少ないでしょう。

2015年1月8日木曜日

新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。
今年最初の投稿となりますが、今年度もよろしくお願い致します。
先ずは、2010年~2014年までアマ代表監督としての活動に対し、ご支援、ご協力を頂き、誠にありがとうございました。
アマチュア代表監督としての活動は、一応、昨年度をもって一区切りとなりました。
(「侍JAPAN」の活動は、今から決まっていきますが)
バルセロナオリンピックに参加し、JOC海外在外研修員として1年間サンディエゴパドレス1Aコーチを経験、それからアマ代表のコーチ、監督と思い返せば国際野球に魅了され一心不乱にのめりこんでいた20数年であったような気がします。
国際マッチの数は、選手、指導者を含めて、おそらく100試合以上を超えていますので、良く言われるキャップは、100以上ということになります。
おそらく野球界をさかのぼってもキャップ数は上位に来るのでは・・・。
恩師、山中正竹氏(現法政大学教授)が一番の対抗馬でしょうかね。
今度、ちゃんと試合した数をカウントしてみます。
これだけの経験をできたのも色々な方々の支えがあってからこそと本当に感謝する限りです。
今後の活動については、日本野球連盟の委員として普及活動に努めて行きますので、今後ともよろしくお願い致します。

さて、今年の野球に関する個人的な目標につきましては、
1.野球の普及活動
2. 野球の基礎的な技術の研究
3. 我が「長崎文教リトルシニアチーム」を全国大会に出場させる
をメインに取組んで行きたいと思っています。
普及活動の一環として、このブログとは別にあるサイト様から執筆のご依頼を頂きましたので、「野球選手に向けた50カ条」めいたものを年間連載していく予定です。
練習編、試合編、日常編に分け、それぞれに心構えを解説して行くつもりです。
近日、公表予定ですので、詳細決まりましたらご案内を致します。

昨年は本当に慌しく終わってしまいました。
今年は、少しじっくりとまた野球と向き合って行きたいと思いますので、改めて今年もどうぞよろしくお願い致します。

2014年12月19日金曜日

野球の国際普及を考える

随分、更新が滞りました。
少しハードな日程が続き、バタバタしておりました。
横浜で野球教室、神戸でJOC共催のイベントで講演、更に仙台で野球教室、勿論、業務もありとタイトなスケジュールでと言い訳しております。
申し訳ございません。

最近の野球教室、講演の中では、「これからの日本野球界を考える」というテーマで少し話しをさせて頂いております。
その際に、野球界を取り巻く環境の中で、一番の脅威となるのが、少子高齢化という問題と冒頭に話をしています。野球界に留まらず、国レベルの大問題ですが・・・。
野球競技人口の減少は、今現在、大きなものではありませんが、今後、少子高齢化が続くと当然ながら競技を行う人口が減るのは間違いありません。
更に他競技との選手の奪い合いは免れることができず、それに起因してプレーヤーの質の低下問題が生じることも想定されます。
最終的には人気の低落となるのでしょうか。

現在、野球人気は、国レベルではまだまだ根強いものがありますが、近年ではサッカーに追いつかれそうな勢いで安閑としていられない状況でもあります。

一方、世界的にはという視点でみると、2020年の東京オリンピックで野球・ソフトボールが復活するのではとの報道が繰り返されていますが、野球・ソフトボールの知名度は他スポーツと比較してもかなり低いという調査結果にもあるとおり、世界的な普及が大きなウエイトを占めることは間違いありません。

話は変わりますが、現在、ケニアで行われている18歳以下ワールドカップ大会アフリカ予選に国際審判である小山 克仁さん他がボランティアで参加されています。
フェイスブックでのやり取りですが、現地に行かれて「日本野球の役割が明確になった」と言われています。

発展途上国で行われている野球は、世界基準に達するには気の長い強化が必要であり、それを継続できるかどうかという経済的な問題、国の情勢などの問題が山積しております。

小山さんの活動のように個人レベルでの普及活動はもちろん大事なことですが、国レベルで普及支援を行うことが、今後の国際化に対応する日本の一つの施策ではないでしょうか?

発展途上国での一番の問題は、「教育」と言われています。
「読み書き」も大事ですが、一番はモラルを指導することでしょう。
スポーツ普及は、それを解決するには大きな役割を果たすと考えます。
フェアプレーの精神を指導することで国全体に変化を及ぼしたということも過去に事例があります。

これこそ、外交ではないでしょうかね。

普及活動に名乗り出たいという若い気概ある野球人は沢山います。
この施策を実現することは、それ程難しいことはないでしょう。

なぜ人々がスポーツに熱狂するのか?
スポーツに国境はない。

小山さんの活動は、もっともっと日の目を浴びるように持っていかかればならない。
小山さん以外にもJICAの派遣員として、各国で野球普及活動に従事している野球界の仲間がいますが、その方々の活動ももっと取り上げなければならない。

「有名選手が契約金いくらだった」とか報道するよりも、このような方々の活動を披露するほうが、余程、教育的だと思います。
マスコミの皆さんももっと視野を広げて欲しいですね。

日本の野球界を取り巻く環境、刻々と変化しています。
野球界統一ということを前提に立ち上げられた「侍プロジェクト」ですが、このような活動を行っている方々がいることも頭に入れながら、将来の日本野球をどうするかを考えて欲しいものです。

今後の侍プロジェクトに期待しながら、今日はこの辺りで。


2014年10月22日水曜日

野球の競技特性と技術指導

最近、野球の競技特性について改めて振り返ったりするのですが、改めて考えれば考えるほど、「求められる技術パフォーマンスがどんなものか」、「そもそも基本とは」というところに行きついてしまいます。

例えば、バッティングを教える際に「遠くへ飛ばすためには」という質問を時々受けることがあるのですが、遠くへ飛ばすということが「本塁打を打つのか」、「2,3塁打を狙うのか」によっては技術指導に大きな違いが出てきます。

本塁打はフェンスを越す飛距離が必要であり、そもそも飛ばすための強靭な体力が重要となります。

もっと簡単に言えば、本塁打は100m以上キャリーで飛ばすためにはという技術です。

一方、2,3塁打を打つには、まず外野手の間を打つ技術が必要となります。
となれば、おそらくバットコントコンタクトが重要で、更に脚力が要求されます。

という具合に目指すべきところが違ってきて、追い求める技術が変わってくるという類です。

何か禅問答のようですが、

意外にも選手本人も指導者もこの辺が整理されていないまま練習に明け暮れているようです。

「ヒットの延長が本塁打」と簡単に言いますが、この考え方では、それ程、本塁打を量産するこがきません。

このレベルの話ができるのは、プロ選手ぐらいの力がないと無理でしょう。


ジュニアの選手であれば、まずは100mを越すためにという練習をするよりも、まずは必ずバットの芯にボールをコンタクトする正確性を重視するほうが得策ということは皆が承知しています。

更に、そのために必要なフォームの習得を目指す方が良いに決まってます

遠くへ飛ばす人を見ていると打球が上がるポイントを良くしっています。

それから飛距離を伸ばす、打球角度を作りだすコツを良くしっています。

更にパワーも兼ね備えています。


一方、アベレージヒッターは、ボールを自分のポイントに引き込み、打ち終えた後の体のバランスが崩れないようなフォームをしています。

どのようなボールにも対応できるような両腕の使い方。

どのうような投球にも対応できるコンパクトなスィングを身につけています。

野球の競技特性からは、一般的にはホームランを打つ特殊能力よりもアベレージをしっかり残すことが重要となるのでしょう。
確率論の世界ですかね。

今指導される基本技術とは、どちらかというとアベレージを残すためにという技術であり、遠くへ飛ばすためのものではないと言っても過言ではないでしょう

要は、2兎を追ってはいけないということになるのかと思います。

ヒットを狙いに行って、時々ホームランがまぐれで出るぐらいの感覚がアマチュアレベルの指導では最も適しているのか。

これがアマレベルにおける「ヒットの延長がホームラン」という理屈なのではないでしょうか。

では、ホームラン打者は不要かというと流れを1発で変えることができるので、打線の構成としたはこういう打者も必要となるのでしょう。

しかし、かなり特異な力量が必要ですから僅かな人員しかチーム単位ではいないはずです。


野球を指導する際の一番の入り口のところで、「どのような打者になるのか」「どのような選手にするのか」というような整理がしっかりと出来ていないとおかしな話となります。

そういった意味では、選手の考えと指導者の想いが一致する必要があるので相互のコミュニケーションがかなり重要となります。

色々な場面や日々こんなことを考えながら指導にあたっているのが現状で日々進化中です。

何となくニュアンスは伝わりましたでしょうか?

纏まりの悪い内容で申し訳ございません。

話は変わりますが、アンダー21世界大会が台湾で開催されること、そのメンバーも昨日発表されました。

実は、このチームにヘッドコーチとして参加することになりました。

未だ侍JAPANのホーページにも私の名前は掲載されていませんが。

平田監督を支えられるように頑張ります。

2014年8月27日水曜日

第96回夏甲子園大会総括を見て

夏の甲子園、大阪桐蔭高校の優勝で幕を閉じました。

優勝戦は投手の踏ん張りもあり、クロスゲームとなり、見ごたえのあるゲームであったと思います。

三重高校の采配が、準決勝までと違い、決勝は慎重になっていたような。
決勝戦、更に相手が地元大阪桐蔭というプレッシャーが影響していたのかなと思いました。

それも含めて大阪桐蔭高校の強さと言えるのでしょう。
西谷監督、大変おめでとうございます。

さて、今朝ほど、某新聞に今大会の総括が掲載されていました。

タイトルが「投手力強化 課題残す」。

理由は、以下原文のとおり。

打率2割8部2厘は第92大会(2010年)の2割9分6厘以来の2割8分越え。
一方四死球は363個で、近年では第93回大会(2011年)の387個につぐ多さ。初回の大量失点が多く、「打高投低」の傾向が顕著だった大会は、投手力の強化という課題を残した。


そもそも、野球はゼロサムスポーツであり、一方が良ければ、一方が悪い結果になるという特徴があります。

打率があがると投手の防御率は一般的には上がる傾向となるのは当たり前の話であります。

したがって、今大会のデータだけをみると、「打高投低」となる。

間違っても「打高投高」という表記は有り得ないはずですから。

「何が言いたいのか」

この見出し部分についてです。

「投手力に課題を残す」大会であったという表現については、いささか疑問が。

まず、投手力に課題を残すとありながら、何が課題なのかが記載されていない。

見出しで大きく「課題を残す」と打ち出しながら、何が課題かが明記されていないのはどうか。

おそらく、初回の失点、四死球が多かった、沢山安打を打たれたというデータを見てだけの評価でしょう。

私は、テレビでの観戦でしかありませんが、少なくとも投手力は上がっているなという印象を持ちました。

球速は年々速くなっているし、殆どのチームが140kmを投げる投手を持っている。

また、球種も豊富で緩急、左右の揺さぶりも出来るようになっている。

明らかに投げるだけではなく、場面を意識したかなりレベルの高い、ピッチングをしているという印象を受けました。

よく若者に言う「色気づきやがって」というような投球を行っている。

特に決勝に勝ち上がった2校のエースは、正に投球術で打者を打ち取っていました。

加えて、どのチームもエースと同等の控え投手を複数抱えている点が目立ち、明らかに投手力は年々あがっていると評価せずにはいられないでしょう。

一方、打者は

相変わらず「ちら見(投球直前に捕手の動きを盗み見る行為)」は後を絶たたず不快感を覚えますが、全体的に「打つ」という意識は前面に出ており、更にベンチワークでも「犠打のケース」と思った場面でも強攻するなど打撃に自信を持った采配が行われるケースが目につきました。

よく言われている「当てにいくような打撃」が少なくなってきたなという印象で、全試合を観たわけではないですが、積極的にバットを振っていたように思います。

打撃に対する指導者の意識が変わってきたのかなと感じたほどでした。

特に、大阪桐蔭、三重、敦賀気比の打撃は特に凄ったなという印象です。

横道にそれましたが、

全試合数が48試合。
それぐらいのデータでは、悪い結果の対戦、例えば、参加チームの中の1,2校が四死球を10個以上出してしまえば全体の数値は跳ね上がるわけであり、投手力が弱かったという評価とは一概に言えなくなる。

数字の見方を間違えると評価も変わってくるということになります

冒頭で書きましたが、「投手力に課題を残す」という根拠が何なのかを押さえること。

それが議論の対象となって強化策に繋がっていくわけですし、非常に重要だと思います。

何となく論評などでは、「・・・に課題」とかいう見出しをつける傾向が多いです。
その方がよく考察されているような感覚を受けます。

しかし、今大会に限っては、「随所に積極的な打撃、攻撃力が向上」というような見出しの方が良かったような気がします。

全試合観ているわけではないので、「それは違うぜ」とお叱りを受けるかもしれません。
あくまで雑感であり、批判ではありません。
マスコミに対しても、悪意を持っているわけではありませんので、ご容赦下さい。

2014年8月19日火曜日

甲子園を観て感じること

甲子園熱戦が繰り広げられていますね。今大会は接戦が非常に多いような気がします。

球場に詰めかけるファンの数も心なしか多いような。

北陸勢の活躍も後押ししているのでしょうかね。
富山をはじめとして各県高野連の強化がもの凄く熱が入っていると聞いています。

さて、大会を見ていて特に感じることは投手の継投策が当たり前になってきていること。

各チームともちゃんと投げれる選手を2,3人抱えています。
選手の肩への負担軽減を考慮したチームづくりが進んできているのかと思います。

投手の分業を推進することはエースの影に隠れて埋もれていた投手が脚光を浴びる機会を得ることにも繋がります。

甲子園は球児にとっては、野球を行う場であることを勿論ですが、以後の進路に影響を及ぼす場であるとも言えます。
多くの方の目に留まることによって、次の可能性が広がることにも繋がります。

しかし、昔は投手をやっている人は大方攻走守3拍子揃った選手が多く、控え投手でも他のポジションを守っているというケースが多かったのですが、最近は、背番号2桁台がベンチからマウンドへ上がるというケースが増えましたね。

プロ野球の影響からか投手が専門職という風潮が強くなってきています。

高校野球レベルにおいては、私見ですが、この点は少し疑問を持っています。

多くのポジションを経験することによって得られるものは、ジュニア期においては非常に多くあるように思います。

専門化することによって、練習量、質の向上は図れるかもしれませんが、将来の可能性を考えると複数のポジションを併任した方がプレーやとしての幅が広がると考えます。

そう言いながらも投手と野手を併任することは容易くなく、さらに投手の技術は簡単にマスターできるものではないので、ある意味一定の技量を得るためには時間を要することになります。

高校3年間の1,2年生を野手併任、3年ぐらいから専門的に投手となるぐらいが理想ですが、指導する側からすると早く投手を育てたいという想いが強いですから中々難しいのでしょうね。

育成はチーム事情に影響されるものですからチームごとに考え方が変わるということも頭に入れなければいけません。

「理想と現実は違う」と指導者のジレンマに陥ることになります。
育成と勝利を連動させることは本当に難しい!

それにしても最近の高校生投手の完成度は、目につきます。ピッチングが大人の投球をしています。

インターネット、テレビなど良い情報が瞬時に見られる環境が早熟させている要因だと思います。
それにしても凄いなと素直に思っています。

さあ、折り返した甲子園大会、全力でプレーする球児の健闘を期待します。

2014年6月25日水曜日

サッカーワールドカップに見た国際選手強化

サッカーワールドカップ ブラジル大会 日本代表チームは大変残念な結果となりました。サッカー界と野球界、国内で切磋琢磨しながらスポーツ界を盛り上げている中、何とか世界でも通用するというところを見せて欲しかったというのが本音ですが、勝負ごとですから上手く行かないときもあります。

ただ、サッカーやラグビーなどに代表されるコンタクトスポーツではやはり体格的なハンディを感じずにはいられません。

真剣勝負になればなるほど、激しいコンタクト戦が繰り広げられ、最終的には身長差だとか体格差だとか、運動能力の差だとか悲しいコメントが解説の口からも出てきます。

テストマッチや非公式な練習試合などでは、それ程、激しいプレーをしない外国チームが一転、ワールドカップ大会だけは別物とからだを張ってのプレーが目を引きます。
正にワールドクラスのプレーですね。

日頃から勤勉な日本人は、練習試合でも本大会でもプレースタイルを変えることはしませんので、今大会のように最後のひと頑張りという時の余力が残っていないのかなとも考えてしまいます。

ラストスパートに弱い国とも言えるのではないでしょうか。
殆どのスポーツ種目で最後の最後で必ず負けるシーンを目にすることが多いですね。

そういった意味では、選考逃げ切り型の国民性なのでしょうね。
優位に立った状況では、「それ行け」となりますが、劣勢の状況では耐え切れなくなって結局自滅するパターンが多い。

昔から日本人がそうだったのかと言われるとそうではないのでしょうが、発展途上国に代表されるようにスポーツで生計を立てるしかないというように追い込まれた生活環境に育った人間と比較的安定した日本のような国で育った人間とでは、(私を含めて)「何が何でも」という最終的なメンタルの差が出てくるのでしょうか?

結局は、ハングリー精神の差と言われるのですよね。

一方、今後、敢えて生活環境を劣悪にし、選手を追い込み、東京オリンピックに望むなどという戦略は本末転倒ですから有り得ないことですので、日本のスポーツ界にとって「メンタルタフネス」は非常に難しいテーマになってきていると思います。
世界で戦うということは、諸外国とのスポーツ文化と戦うということであり、日本の常識はまず通用しません。
日本人が美徳としているフェアプレーの精神も不本意ながら通用しないこともしばしばです。
ルールぎりぎりのラフプレーなどは日常茶飯事であり、日本が世界に「ラフプレーをやめよう」と働きかけても中々目を向けてくれないという現状もあります。
だから目には目をというような行為をしていいというものではないですが、世界で戦うためには其れぐらいの心構えで望むことも必要となってくるのでしょうか?

これが日本スポーツ界で活躍する選手が世界大会で戦うジレンマとなっているのかもしれませんね。

競争社会の中で「一番になりたい」という気持ちが芽生え、「絶対に勝つんだ」という向上心が宿ります。
決して学校教育を批判している分けではありませんが、今の学校教育の機会均等という流れでは、このハングリー精神は育ちにくいということは間違いないと思います。

では、スポーツ界はどのような対応をすれば良いか問われると自立した選手を早く作りあげ、国際経験を積ませるしかないのではと・・・。

自立した選手とは指導者や保護者の言いなりではなく、自分で判断し、行動をしていくような人間を作りあげること。
これに国際経験を早い段階から行い、国際大会では「それが当たり前」ともの応じしないような状況を作りあげること。

それには、当然ながらお金が必要となりますので、スポンサー企業から育成資金を調達する。また早い段階でスポーツ事業に興味のある会社とジュニア選手とマネージメント契約を締結するなどのような仕組みを作り上げることが重要でしょう。

とは言え、日本のジュニア期ではスポーツは学校教育一環、人間形成を目的として推奨されているため、このようなイレギュラーな考えは到底受け入れられないのですが・・・。

このように国際強化においては、今の日本におけるスポーツ文化と逆行することが沢山あります。
強化する側も「良く頑張ったね」と言える程度で良しとするのではなく、本当に勝つためにはと真剣に考える時期が来ているのではないでしょうか?

ワールドカップ大会を見て改めてスポーツの素晴らしさを痛感しています。

スポーツは国民に勇気を与えます。

東京オリンピックで日の丸が多く掲揚され、この国に生まれて良かったと誇りに思えるような強化を図って行って欲しいものです。

2014年5月29日木曜日

ジャッキーロビンソン〜野球の力



都市対抗予選話題は、一休みして。今日は少し違った観点で。

自宅の書棚に置かれている本を眺めていると「BASABALL」と書かれた原書が目に。
久々に手にとって改めて眺めました。

この本、JOC在外派遣研修でサンディエゴパドレスに1年間コーチング留学していたころに現地の書店で購入したもので、アメリカの野球の歴史が古い写真などを数多く使って紹介されています。

BASEBALLの起源とか、発展の経緯、MLBの歴史などが記載されていますが、全文英語で記載されていることもあり、購入して既に10年以上経過しているにも関わらず読破までは至っていません。
持ち歩きができるような重さと大きさではなく、寝る前に手にする程度であるため、頁が進まなかった。というのが言い訳です・・・

この本の中で一番インパクトがあり、また多く取り上げられているのは、4月15日にメモリアルデーがあったブルックリンドジャースのジャッキー・ロビンソン。

アフリカ系黒人というために根強かった人種差別に会い、それに真っ向から立ち向かい、ドジャーズの一員として長きに渡って活躍した選手です。

「42~世界を変えた男」と映画にも取り上げられました。

恐らく本や映画などでは伝えられない苦痛があったはずです。

それを跳ね除け、人種差別という問題に完全に立ち向かっていく苦労は私ごときには理解できないと思います。

ただ、1人の選手の勇気ある行動が、人種差別という大きな問題に風穴をあけたという素晴らしい事実は理解できましたし、BASEBALLにはそのような力があるということを我々は知っておく必要があると考えました。

また、体を鍛えるとか、心身を鍛えるとか個人的な鍛錬のためにスポーツはあるのではなく、世界平和に寄与しているということを我々は誇りに思い、それに恥じないような行動をすべきであると改めて思います。

1997年4月15日から背番号42をMLB全体で永久欠番とし、「ジャッキー・ロビンソン・デー」として彼の功績を讃えると伴にBASEBALLの役割を次代のプレーや引き継いでいます。

皆さんもこの日にMLB選手が全員42番の背番号をつけて試合をしている姿を放送で見たことがあると思います。

「42」の映画、実は観たいと思っていたのですが、まだ観ていません。
近々、観てみたいと思っています。

BASEBALL、大きく言えばスポーツは世界を変えることができるということでしょうから、我々今携わっている人間もしっかりとその精神を受け継いで後に繋いでいかなければと改めて思った一日でした。

今、都市対抗予選を戦っている皆さん、皆さんのプレーで何人の方が感動し、勇気を得られているか。
誇りを持って、全力で戦って下さい。





2014年4月23日水曜日

右打ちの極意〜鶴岡野球連盟シンポジウムに参加して


4月19日に山形県鶴岡市で開催されました鶴岡野球連盟「ドリームスタジアム15周年記念シンポジウム」に参加してきました。
一部 ジュニア向け(選手)、二部 指導者向けという構成で、鶴岡にゆかりのある日本野球連盟関係者と登壇し、対話型の講演会に参加しました。
因みに参加した野球連盟関係者は、大田垣委員長、西委員、杉浦委員、柴田事務局長と私というメンバー。

講演会は基礎的な色々な質問、例えば「指導者の心構え」はとか、「選手をやる気にさせるには」など。
回答に苦慮しながらあっという間の4時間が過ぎました。

質問の中で、実に面白いと思われた内容は、「右打者が右打ちをする極意を教えてください」、加えて「右投げ、左打ちが増加しているがどう思うか」という2点。
右打ちの極意を口頭で到底説明できかねますので、以下のように回答しました。

右打者が右打ちをすることは、戦術面と技術面の二つの利点があります。
戦術面では、ランナーの背後に打つことで進塁打となりやすい。特にランナー1塁のケースでは右前安打で3塁まで行ける。
技術面では、逆方向に打つためには、投球をホームプレート方向にできる限り近くまで引きつける(野球用語で良く言われる、呼び込む)必要があり、投球から早く目を離さないこととなり、ボールをコンタクトし易い。簡単に言うと目きりが早くならず、ボールをしっかりと見ることが可能となり、ボール球に釣られなくなる。
右打ちを習得する前になぜ右打ちという理屈をしっかり指導する必要があります。

と質問への回答からほど遠く。

このようになぜ右打ちした方が良いかという理屈を知ると右打者が左方向の打球ばかり意識して打つことがエゴということになるのが分かるでしょう。
とは言っても、右ばかりに打球が飛んでいるとシフトを引かれて逆に安打ゾーンが狭まることになるため、時々は引っ張った方がいいというのも一理。
例えば、チームバッティングが不要のケース、2死ランナー無しとかランナー2塁のケースだとか。
一番望ましいのは、90度のフェアゾーンに満遍なく打てること。
そうなれば守備側は困惑します。

次に「右投げ、左打ちが増えたことについて」という引き続きの質問への回答も右打ちの戦術面の利点を理解できると自ずと想像いただけるかと。
最近の日本における右投げ、左打ちの増加傾向は、「足が速いから左打ちが有利」という理屈の元に増加していると言われています。
ジュニア期では「脚が速い」と三遊間にゴロが飛べばかなりの確率で安打になるため、敢えて脚の速い選手を左打ちに変えるとことも多く行われているようです。
しかしながら、「ジュニア期の脚が速い」は高いレベル、例えば、高校、大学レベルでは差ほど速さを感じず、守備側の技量も上がっているため、それ程、有利とはなりません。
当然、際立った脚力を持つ選手は別です。
最近の左打者の傾向は、左方向ばかりに打球が飛び、引っ張れない(右方向に打球が飛ばない)選手が多いようです。
ということは戦術面の「ランナーの背後に打て」という基本原則からは外れることになりますので、傾向的には良くないと言えるでしょう。

もうお気づきだと思いますが、勝つための戦術、技術を理解して日頃の練習、チームづくりを行うことが重要ということです。
何となく左打者が優位という風潮にありますが、使い勝手の悪い左打者も多く存在するということも知っておくことが必要です。

上記がシンポジウムで特に印象に残ったことですが、会が終わった後に参加されていた高校の監督さんが「ベースボールクリニックに投稿されていたコンパクトディフェンスを実践してみたので、データを見て貰ってもよいですか?」と態々尋ねてくれました。
正直、実践してくれているということが大変嬉しく思いました。
一方、理解できるような情報提供をする必要があるなと改めて感じました
実践された結果は、相対的に良かったという感想でありましたが、やはりケースによって守備体型を変化させる必要があるのかとのご意見も。
まさしくそのとおりで、我々JAPANでもコンパクトディフェンスを基本形として状況に応じて対応を変えています。
チームの事情によって守り方は変わりますので経験の中からつくり上げられると思って頂ければと思います。

色々な意味で今回のシンポジウムは勉強になりました。初心に帰れたというか・・・。

鶴岡野球連盟の皆さんは、全国屈指の野球好きの集団かと。

参加させて頂き、ありがとうございました。

2014年4月1日火曜日

「代打 俺」と「4番、俺」

「代打、俺」、ドラゴンズの谷繁監督が代打出場した際の新聞見出し。

これを見て、自分自身もそんなことあったなと久々思い出しました。

三菱重工長崎時代に30歳で選手兼任監督として3年(監督は専任2年を含めて5年)指揮を取りました。
当時の野球部長からの社命で、当時ラグビー選手兼監督として活躍していた「神戸製鋼の平尾氏のように上手くやれ」と言われ・・・。

ラグビーの監督はキャプテンのようなものですが、野球の監督はラグビー以上の仕事があります。

かと言って、肉体的には選手兼任はやれないことはありません。
が、精神的に非常に厳しいものがあり、打ち勝てるかが明暗につながります。

例えば、「右方向へ打ち返そう」と指示を出したが、自分の打席で結果的にそれができないというような事象がおきた時

こういう時に「監督は言っていることとやっていることが違う」というような類の想いを選手は持つもので、この見えない選手の眼という重圧に耐えながら指揮を取っていくのは並大抵の精神力では無理です。

また、監督の仕事はシーズン中になれば明日のメンバー、投手起用のローテーション、それからマスコミの対応、その他選手との対話など本当に多岐に渡ります。

試合の自分の準備と監督の仕事とこれは想像を超える大変さがあります。

私は、谷繁監督とは違い、内野手またはDHとして兼任プレーヤーに挑戦しましたが、1試合を終えると本当に疲れ果てていました。

東京ドームで行われた都市対抗野球では、ユニフォームが真っ黒な監督と野球関係者、報道の方に大笑いされていました。

泥臭くやることこそ唯一選手が認めてくれると当時は考えていたので必死でした。


ヤクルトスワローズで指揮をとった古田元監督も兼任監督の1人ですが、結局、前年のような自己の成績は出せず、チームも低迷し、結局、解任という結果になりました。

古田元監督も専任監督で勝負していたら結果は変わっていたかもしれません。

元来、捕手出身の監督は投手の交代も上手く、野球を冷静に見ることできることから監督として成功しているケースが多く見受けられます。

しかしながら、兼任監督で成功した例は、私が記憶している限り南海時代の野村監督以外いないのではと思います。

同じ兼任監督経験者として一度野村監督の腹の中を見てみたいものです。

あの図太さがなければ出来ないでしょうね(ご本人には叱られるかもしれませんが)。


「私自身はどうだったのか?」

兼任監督の経験はその後の監督専任となった2年間に大きな糧となりましたが、はっきり言って失敗だったと思っています。

都市対抗本大会で8強には入りましたが、兎に角、チームを冷静に見る余裕なんてありません。

谷繁監督とは違い、「4番、俺」という役どころで監督しての勝敗の責任と選手の要としての責任を果たす必要があり、この重圧は中々しんどいものがありました。

勿論、優秀なコーチが横に居てくれたので役割をシェアはしていましたが・・・。

それでも中途半端であったことは間違いなく、当時の選手には申し訳ないことをしたと今でも思っています。


谷繁監督が試合に出場しなくなり始めたらドラゴンズは危険信号に陥っていると思った方がいいでしょう。

兼任監督は出場するかどうかを自分で決めることができますので、自分の心のささやきとの勝負となります。

この葛藤に勝てなければ兼任監督は失敗すると言えるでしょう。

谷繁監督、どんな結果が出ようとも試合に出続けよ!

出場したり、出場しなかったりすると兼任監督は失敗します。

監督という職業を全うするのであれば、出場しながらやるか、専任するかの二つ。

中途半端は必ずほころびを生じます。


ドラゴンズの今年をある意味、注目しています!

頑張れ、谷繁ドラゴンズ!

2014年3月29日土曜日

プロ野球開幕!シーズンイン

いよいよ本日プロ野球も開幕。
一足先にスタートを切っている社会人、高校野球を含めアマ野球界も熱い戦いが今年も見られそうです。

さて、全日本を経験した選手が今年もいきなりの開幕スタメンを勝ちとるなど一緒に世界を戦った仲間として誇らしく思うと共に是非野球のすばらしさを伝える伝道師の役目を果たして貰えばと願います。

話は全く変わりますが、本日、ドーハで行われたアジア大会、ヨーロッパで開催されたワールドカップ大会、さらに広州で行われたアジア大会、パナマ開催のワールドカップでは主将と長きに渡ってアマ全日本で活躍をしてくれた三菱重工神戸の横山君からお電話を頂きました。
内容は、「九州遠征に来たのでご連絡まで」という素っ気ないものですが、ご本人、コーチ兼任選手としてコーチ業にウエイトを占めているとのことで預かった選手がコーチになるのかと感慨深かったです。
教え子なんておこがましいことは全く考えていませんが、一緒に世界戦を戦った同士として立派な指導者になって欲しいと思います。
この横山選手、本当に素晴らしい選手でした。
派手さはないですが、非常に泥臭い選手、勝負強い打撃が光っていました。
特に連戦にも耐えうる強靭な体力には脱帽でした。
監督として最も頼りになる選手でした。

世界を経験した選手は、経験したことにより少なからず野球感が変わったと感じていると思います。
ボストンレッドソックスの田澤選手もその一人で、当時エネオスのエース投手として全日本に招集され、台湾で行われたワールドカップ大会に参加し、海外選手を相手に投げたことが大リーグへ進んだ引き金になったことは間違いありません。
このように色々な意味で日本で経験し、築き上げられた野球感とは違った魅力が世界大会にあるということでしょうが、横山選手を始め、今後指導の道へ進む代表経験のある方は日本らしさと海外で学んだことを上手く融合させて野球の更なる進化を追求して欲しいと思います。

横山君からの電話で、「長いこと世界大会やってたな」と回想しておりました。
世界大会ばかりに従事して10年、本当に色々な経験をさせて頂きました。
感謝、感謝です。

と、回想のついでに

私の海外経験でのベストシーンがyoutubeにありましたのでご紹介します。



現ジャイアンツ長野がアマJAPAN時代、ドーハで現阪神呉 昇桓(オ・スンファン)から逆転ホームランを放ち、韓国ドリームチームを破ったシーン。



しかし、今日の巨人対阪神の開幕試合ですが、いとも簡単にホームランが…。
しかもかなりの飛距離。
う〜ん、やはり飛ぶボールの復活が影響か。
投高打低の偏重がここ数年の野球界、ま、打撃戦もやはり面白みがありますね。


今年も皆さんに感動を与える試合が沢山見て頂けるように野球界、ファン一体となり、盛り上げて行きましょう!