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2015年4月18日土曜日

初登板、初勝利おめでとう!ジャイアンツ田口投手 〜 突然、ピッチングの話

初登板、初勝利の快挙!


ジャイアンツの豊田投手コーチにすぐに「やったね」とメールを入れたところ、「やってくれましたよ」って返信がありました。

何の件かというと411日対ヤクルトスワローズ戦で読売ジャイアンツの田口 麗斗(かずと)選手が初登板、初先発、初勝利の快挙をやってのけたことです。

昨年のアンダー21歳以下の日本代表メンバーでしたので、私も豊田コーチも私ごとのように嬉しかったですね。

武器は高速スライダーとキレあるストレート


高校時代から注目をされていた投手でしたが、甲子園には、現東京ガスの山岡投手に敗れ、出場することができず、入団当初から大脚光を浴びるというほどではありませんでした。

プロ野球選手としても恵まれたとは決して言えない体つきです。

アンダー21歳以下日本代表の初日練習を見ただけで「馬力を感じさせる身体能力の高さ」とさらに「精神的な逞しさは兼ね備えている選手」であることはすぐに伺えしることができました。

武器は、高速スライダーですが、ストレートのキレが左投手で勝てるタイプの投手に類似するものを持っています。

特に右打者のインコースに投げるストレートは、(表現が難しいですが)刺すようなボールで、打者にとって嫌な類のボールであることは間違いありません。

打者としては、あのストレートのキレは、最後まで頭に残りますね。

だからスライダーのボール球を振ってしまうのでしょう。

コントロールは、プロの1軍レベルの投手としては、まだまだでしょうが、19歳という年齢を考えれば、上出来ではないでしょうか?

課題はコントロール


今は、コントロールを気にせず、ボールの勢い(力)でどんどん押せばよいと思います。

しかし、ある程度、打者に慣れられるとおそらく低めのボールになるスライダーが見極められ始めます。

よって、次はスライダーに加え、ストライクが取れる変化球(例えばシンカー)を習得するか、スライダーをストライクとボールにしっかり投げ分けるコントロールの習得のいずれかを迫れてきます。

夏までは、今のピッチングで通用するのでしょうが、秋以降には打者につかまる傾向が強いと思います。

ジャイアンツベンチが今後の起用をどのように考えるのかが楽しみですね。

いずれにしても、まだローテーションをしっかり守っていくというレベルでは無いとジャイアンツベンチも考えているでしょう。

しばらくは、ローテーションの谷間のスポット的な使い方が本人にとっても良いのではないでしょうか?


自覚が形成されるまでは、指導者は妥協してはならない


豊田コーチとの出会いは、田口選手にとっては、非常に良かったと思います。

豊田コーチは、素晴らしいキャリアの持ち主ですが、入団時からの注目はそれ程ではなく、それなりに苦労をしてきたプロ野球人です(本人談)。

田口選手にとっては、豊田コーチから「プロで生き抜く処世術」を早い段階で仕込まれていることがラッキーです。

野球が「仕事」という観念を叩き込むことこそが、プロ指導者の重要な役割と考えます。

2015年4月10日金曜日

バッティングの話〜ミズノ スイングトレーサー


更新が遅くなり、誠に申し訳ございません。


さて、今回はミズノさんで発売となりました「スイングトレーサー」という装置のPRをまず先に行わさせて下さい。

数多くあるミズノ製商品ですが、これだけは、唯一の口コミ商品と言えるでしょう。


 スイングトレーサー
ミズノ スイングトレーサー






この装置、バットのグリップエンドに装着し、スイングを行うと勝手にデータを計測、更にバッティングの動作解析を行ってくれるという優れもの。


この類の解析ソフトは結構あるのですが、非常に高いという印象でしたが、ミズノさんのこの「スイングトレーサー」はチーム単位で購入するには丁度良い値段になっているのではないでしょうか。

(プラス個人のアカウントを購入しなければなりませんが、それほど高い価格でもありません。)


振って、その場で解析。

指導現場では、「待ちに待った」という感じの装置です。


この装置の使い方について、私も解説として参加しておりますので、是非、先ずはミズノさんのホームページを覗いて見て下さい。



さて、今回この製品のプロモートをするにあたり、社会人野球チーム HONDAの3人の選手に手伝って頂きました。

3人の選手を選択するにあたっては、HONDAチームに出向いて行き、すべての選手の高速度カメラ撮影を行い、特徴的だったスイングデータの選手をピックアップするという流れを取りました。

ピックアップした選手の一人には、昨年のアジア大会に私と伴に主将として出場した経験を持つ、多幡選手もいます。

この選手は、高速度カメラ撮影をする前から私が「非常に良いスイングをする選手ですから入れて下さい」とミズノさんにお願いした選手です。


早稲田大学の矢内教授が解析を担当されているのですが、データ的にも非常に良い値が出ていますと言われていましたので、見る目に狂いはなかったと思っています。


下に多幡選手の計測時の打撃フォームを掲載します。






計測ということで少し意識過剰のようで、フォロースルーがオーバーアクションとなっています。

参考となる部分は、トスされたボールを見て、打つまでの姿勢です。


今のアマチュア打者の中では、完成された打者の一人であることは間違いないですし、手本となるバティングフォームです。

これ以上の解説は不要かと思いますので、何度もご覧下さい。

(次ページへ)

2015年3月29日日曜日

バッティングの話〜センバツ高校野球を観て

プロ野球が3月27日に開幕し、いよいよ今年の野球界が本格的にスタートしました。

普段はあまりプロ野球には強い関心を持っていないのですが、今年は九州国際大付属高校出身(高城、三好両選手)のプロ選手の自主トレのお手伝いをしたこともあり、活躍が気になります。

両選手とも若い将来ある選手ですから、試行錯誤しながら毎日を大切に成長して行って欲しいものです。



さて、既に開幕し、昨日でベスト8が出揃った高校野球ですが、さすがにベスト8となれば戦力が均衡し、接戦が多いですね。

昨日の3試合(県岐阜商vs近江、天理vs健大高崎、松山東vs東海大四)すべてが3点以内のロースコアでの勝負となりました。

甲子園に出場する全国から選ばれたチーム、しかも金属バット相手に9回を3点以内に抑え込むというのは、かなりの投手力を持たないと難しいと思います。


逆に、春のセンバツでは案外、投手戦になりがちです。

夏の大会と違い、暑さもなく、しかも打者が実戦経験が少ない中、大会を迎えており、投手の力が上回ることに繋がっているようです。


「試合慣れ」とか、「経験」は、大事になってくるんですよね。

練習試合などの実戦の大切さがわかります。


野球界では「生きた球(投手が投げる球)を打った方がいい」という表現を良くします。

「それ以外の球」というのは、「バッティング投手が投げる打たせる球」ということになります。

「試合の感覚で練習しなさい」と幾ら言っても、100%そのような環境や感情を作りだすことはできません。


センバツ大会は、大会前に対外試合禁止の期間が定められていることから、練習試合をする回数が少なくなります。

キレのある投手が投げる球に慣れていないと言えるでしょう。


甲子園での試合を重ねるごとに少しずつ打者の振りが良くなってきているように思います。

が、それ以上に投手力が上回っているからロースコアの試合になっているのですがね。



大会を観て、打撃に関しての感想は。

全体的に、インパクトに対する集中力が散漫になっているように見受けられます。


昔は「当たるまでボールを良く見ろ」と良く指導をされていました。

要は、「インパクトの瞬間に目を離すな」ということです。

それぐらいしっかりとボールを見る意識がないとヘッドアップに繋がり、しっかりと芯で捉えることができません。

金属バットでは、木製と違い、スゥイートスポットが広いため、ある程度どこに当たっても飛んでいきますが、木のバットではそうは行きません。

バッティングの最重要技術は、投球を正確にバットの芯で捉えるという技術です。

もっともっとインパクトに対する集中力を高め、打席に臨んでいくともう少し打者が投手に勝つケースが多くなるような気がします。

インパクトへの集中力、これ大事です。



しかし、高校生のプレーを見ていると清々しさを感じ、希望を感じ、こちらが元気をもらえますね。

ベスト8に残ったチームは是非頑張って頂きたいものです。











2015年3月13日金曜日

バッティングの話 〜欧州選抜との強化試合を観て

侍JAPAN、欧州選抜との強化試合、1勝1敗という結果で終わりました。

侍ジャパンホームページ

この結果をどう捉えるべきかは、開催された時期が時期だけに非常に申し上げにくいですが、少なくとも今まで馴染みのないヨーロッパにおける野球中継が行われたことは普及ということでは良かったのではないでしょうか。

加えて、日本の皆さんにヨーロッパの野球も「結構やるな」という印象を持って頂くことができたことは大成功ではなかったのでしょうか。

小久保監督にとっても、バルセロナオリンピック時代のヨーロッパチームの印象と違い、全く違うレベルの域に来ているということを早めに知ることができたことは実りある強化試合であったはずです。

東北大震災の「慰霊の日に勝ちたかった」とコメントを残していましたが、勝負ごとですし、何より欧州選抜の方がやる気が漲っていましたので致し方ないでしょう。


試合内容についてのコメントを期待されていることと思いますが、先号から打撃の話をしていますので、この強化試合の2試合を通じ、打撃に関する雑感を今日も記載します。

初日のテレビ解説は、前ソフトバンクホークスの秋山監督だったと思いますが、ボソボソと独特の解説をされていた中で、「欧州選抜のバッティングはシンプルですね」「無駄な動きがありませんね」としきりに言われていました。

欧州選抜の野球の元祖、所謂指導源はメジャー式ですから、それは当たり前の話であり、テレビでメジャー中継を観たことがある方であれば納得いただけるはずです。

これは、世界大会を知っている人であれば常識。

秋山前監督でも良く知らないということですから、まだまだ日本の野球は島国から抜け出せていない証でしょう。


話は戻りますが、「では、欧州選抜の打者のどこがシンプルなのか?」


それは、まず、バットの構える位置が後ろ肩の位置よりも後ろ側にグリップエンドがあること。
つまり、トップの位置にできる限り近くバットグリップの位置を持ってきているところです。
日本の打者は、大げさに言うと顔の前にグリップがあるような構えをする選手が多く見受けられます。最近はそれでも少なくなりましたが・・・。


次に、殆どの打者が摺り足でステップをするところ。

ジャイアンツの坂本を代表するように足を高く上げてタイミングを計るような日本の選手と違い、メジャーに影響を受けている他国はこの様な打者は殆ど目につきません。

速い球や緩急に対応するには、できる限り、大きなタイミングの計り方をしない方がより正確にボールを捉えられるということを分かっているからでしょう。

構えの際のバットの位置やステップの行い方などできる限り小さく行い、大きなタイミングの計り方をしないことを心がけることだけで打率アップが図れるということもあります。

「ボールを良く観る」という行為で、本当に「良く観る」ためには、全く動かないことが一番です。

重心移動や体重移動を大きくしようとすればするだけ、それだけしっかりとボールを観ることができなくなります。

とは言っても、全く動かずにという訳ににもいきませんので、できる限り最小限の動きでというのが、曖昧ですが一番ベストの型となります。


日本の野球は、どちらかというと体が小さいので大きな反動で打たなければボールが飛ばないと錯覚している感があります。

今回の欧州選抜との試合をご覧になっても、その辺りが少し垣間見えた感はありましたね。

幼少期からの指導の違いというものもあるでしょう。


秋山前監督も「シンプルで良いですね」と欧州選抜の打者を褒めていましたし、良いものはそろそろ取り入れてはと思います。

私がアメリカにコーチ留学した際にメジャーのコーチから日本の打者は「こう打つよな」とボールに当てに行く仕草をされたことがあります。

何かバカにされているようで無性に腹が立ちました。

「いつか自分が指導者になって、こいつらを見返してやる」と思った程でした。

2015年3月3日火曜日

バッティングの話 〜ジュニア期における

更新がおそくなり、まことに申し訳ございません。

先日、リトルシニア九州連盟春季大会が開催され、我が長崎文教リトルシニアは久々に勝ち上がり、4強を達成しました。

残念ながら3位以内とはいきませんでしたが、今までの成績からすると非常に頑張ったなと言えると思います。

今回久々に全試合を見ましたが、子供の成長には成功が一番の特効薬であることを改めて認識しました。

「試合に出場する機会を与える」というチーム指導方針にのっとり、スタッフが試合を進めてくれましたが、日ごろ試合出場の機会が少ない選手が活躍してくれたのは、今大会の大きな成果であったと思います。

勝ち上がる度に頼もしくなる選手の姿が誇らしく感じたほどでした


ジュニア期のバッティング



さて、バッティングの話を前号も行いましたが、今回も打撃の話題。
リトルシニアの大会を見た感想を踏まえながら、バッティングに対する基本的な考えを整理していきます。

当たり前のことなんですが、意外と打席に入ると忘れてしまうものです。

バッターボックスは、投手と一対一で勝負をする場所です。

バッターには3ストライクという権利が与えられています。

最低、3回はバットを振ることを許されています。

良く「振ってみなければ分からない」と周りから言われますが、正にそのとおりで、バットを振らないことには何も始まりません。

では、なぜバットを振れない状況になるのか?




バットが振れないのはメンタルが大きい


一番大きな要因は、メンタル面でしょう。

例えば、
「三振したくない」
「凡退してしまったらどうしよう」
「もっと打ちやすい球がくるまで」

と少し消極的な考え方に陥った時にバットが振れないことが多いようです。

技術面では、

「振ろうと思ったが、タイミングが合わなかった」

というタイミングが取れないという回答が多くなります。


ジュニア期では、まだ経験した数(打席数)が少ないため、打席での対処の仕方が分からないのは当然で、更に対戦する投手もはじめてという「データのない世界で戦う」難しい面があります。

では、どういった対応が必要か、

第一にジュニア期の選手に不足しているのは、打席に入る前の洞察力です。

前の打者がどのような打ち取られ方をしているのか。

相手投手がどういう投球をするのか、
スピードはあるのか。

2ストライク後にどういうボールを投げるのか。

など、最低限の情報はしっかり見れるように指導者は仕向ける必要があります。

プロの打者は、何度も対戦する投手の傾向を分析するスコアラーからデータとして貰い、対策、対応していくものです。

更に、その日の相手投手の調子を見て、対応を変えていくようなこともしています。

打席に入る前、当然、ネクストバッターズサークルの中も含めて、もっとしっかり観察する集中力をつけることが大事です。
次に、メンタル課題ですが

まずは、自分のベストスゥイングを打席でしっかり行うことを心がけることです。

三振を怖がって当てに行っても、次の打席には繋がりません。

次につなげる為にも、まず振ってみること、自分のベストスゥイングです。



2015年2月15日日曜日

バッティングの話 〜小島のスイングを解説する

最近、球界ネタばかりの投稿をしていましたので、しばらく遠ざかったいた技術ネタを少し続けてみたいと思います。

前回の「プロ選手の自主トレに参加して」に記載をしましたが、その際にバッティングの一から指導を行いました。


基本中の基本のことばかりです。



下のビデオをご覧ください。

→ご覧頂けなかった方は、フェイスブックページに同じ動画があります。

 https://www.facebook.com/pages/Baseball-plus-/360806290716708



指導の途中で、久々に打った私の打撃ビデオです。

恥ずかしいのでたった2スイングしか掲載をいたしておりませんが。



自己解説すると・・・

1スイング目は、久々バットを振ったため、まずボールを正確に捉えようとして、下半身の回転が終わり切る前に腕を意識的に使い、やや当てに行く動作をしているフォームとなっています。

2スイング目は、それを改善しようとしてほぼイメージ通りに振れています。
しかし、残念ながらバットの芯で捉えられていません。

同じスイングのように映るかもしれませんが、この2スイングは自分の中では、大きく違います。

違いがお分かり戴いた方は、バッティングを見抜く目がかなりのレベルですね!

残念ながら、まもなく51歳のバッティングフォームですから、実際にはあまり参考にはならないのですが・・・。


なぜこの動画をのせたのか?

腕の力を抜いて振るイメージを持って頂きたいからです。

下半身を使って打てと指導されますが、指導をうける側からすると

「どういうバッティングが下半身を使っているのか?」

「どうしたら下半身を使えるか?」

という疑問は当然持ちます。

加えて、回転とは? 回転軸とは? 多くの疑問を選手は持ちますよね。


一つ一つの説明は次回以降で少しづつ解説をしていきます。


今回は、回転でバットを振っているイメージを感じ取って貰えれば十分です。


体型など容姿におけるご批判はくれぐれもご容赦願います!



ご参考: FULL COUNT 小島コラム










2014年7月11日金曜日

テンポとリズムについて

夏の高校野球予選が各地で開催されています。
私の地元長崎でも本日開幕致しました。

長崎文化放送さんから決勝の解説の依頼を受け、お引き受け致しましたので地元の方は是非ご覧頂ければと思います。

また、ベースボールマガジン社より発行されている「高校野球4」という本に私が解説している「コンパクトディフェンス」の特集が掲載されていますので、あわせてご覧戴ければと思います。

さて、少し投稿が滞っていましたが、今日は野球の試合を観る視点の一つとして、「テンポとリズム」ということを取り上げてみたいと思います。

良く「投球のテンポがいいですね」とか「守りのリズムが良いですね」などと解説者がコメントされていることを聞きますね。
勿論、「テンポが良い」「リズムが良い」というぐらいですから良い方向の言葉であることは間違いありません。

「投球のテンポが良い」というのは、サイン交換から投球までの時間が短いバッテリーを賞賛して使われるケースが多いのですが、投手と捕手の呼吸が合っているということでしょうか。
しかし、幾ら投球間隔が短くとも「ストライクが入ったり、入らなかったり」では、テンポが良いとは見えません。

逆に、そういった場合は、一呼吸置いてなどと解説者は良くいいます。

となれば、「投球のテンポが良い」というのはストライクが先行することが求められることになります。

次に「守備のリズムが良い」ですが、これは打者の放った打球が守備側の守備範囲に来て、確実にアウトにしているという状況が続いているということでしょうか。
となると安打を打たれているケースでは「守備のリズムが良い」という表現は使われることはないということですね。

「守備のリズムが良い」というのは、バッテリーと野手の呼吸があっているということになります。投手が意図したところに投球し、野手がその投球を観て打球の方向性を予測し、実際に飛んで来る打球を確実に処理すると言ったところでしょうか。

「テンポの良い投球が野手のファインプレーを生みましたね。」と言った解説も正にその象徴でしょう。

我々指導者は「試合に投球される全球に集中して守れ」などと選手に檄をよく飛ばしますが、1試合の1球1球に集中することは選手にとっては簡単なことではありません。
特にストライクとボールが交互となるような投手が投げているケースなどでは、「さあ来るぞ」と身構えても「ボールか〜」となかなか集中するのが難しい。
またジュニア期におこり易い「アウトコースを狙った球が逆玉となってインコースへ」などとコントロールに難があると野手の予測は立てづらくなってしまいます。
これでは、野手も集中が出来なくなってリズムも生まれなくなってしまいます。

以上の内容を良く良く考えてみると、テンポもリズムも結局投手のコントロール次第と言えると思います。
「この投手が投げると良く野手がエラーするんですよね」というような指導者がコメントをされているケース身近にありませんか?
そういう投手に限って、「三振か四球」というような一人で試合を作るタイプの投手だったりするものです。

野手はいつ自分のところへ飛んでくるのか予測できない投手ほど大変なものはありません。

「打たせて取る投球」と安易に良く使いますが、投手はどのような投手でも「打たせない」と思って投球しているわけで、たまたま、その結果が「三振」であったり「ゴロアウト」になるわけです。
強いて表現するならば、「野手の予測がし易い投球を行う」という表現ぐらいでしょうか。

纏めると、テンポは結局は投手のコントロール次第、リズムは守備側の予測の的確さと正確な技量が必要。その守りのリズムが最終的には攻撃のリズムも生み出すことに繋がると言ったところでしょうか。

野球は90%は投手次第と良く言われますが、試合をコントロールするのは投手であることを投手を任されている選手は自覚する必要があります。

東京ドームで行われる都市対抗野球のダイジェスト版放送、地元放送局での高校野球の解説でもこの辺りの視点で攻めてみたいと思います。

では、今日はこの辺りで。



2014年5月4日日曜日

西武ライオンズ 岸投手のノーヒットノーラン

西武の岸投手やってくれましたね。

無安打無得点。

前号で完投する意味ということをテーマに記事掲載したのですが、こういう記録の達成のための完投はファンが喜びますから問題外でしょう。

しかし、岸投手、アマチュアの見本となるような投球フォームで本当にいい投げ方しているなと思います。

新聞に掲載された岸投手の投球フォームのこの写真。

小さなボールに全身の力が伝わっているという感じがしますね。

中指と人差し指で最後にボールを押し込んでんいるような感覚が凄くでています。

岸投手のフォーム的特徴は、腕の振りの早さとしなやかさ。

投球の特徴は、緩急の度合いが他投手よりも大きい。

特に今時珍しい縦カーブの落差は、バッターとしても打つのに非常に苦労する大きさと感じています。

ストレートのキレと緩急、打者にとっては一番厄介な投手のタイプですね。

しかし、そのバロメーターも結局はストレートの威力があってこそというわけで、やはり投球の基本となるストレートのキレを保てるかということが岸投手に関わらず投手の一番の条件でしょう。

スピードガンの速さだけではなく、バッターが速いと感じるボールのキレこそがいい投手の条件になるのでしょう。

しかし、写真のように最近映像技術はこれほどまでに鮮明にナイスショットを作りだしてくれます。

映像を観れるということにおいては、非常に良いのですが、写真のようなフォームのある一点だけに注視し、それを表現しようとするとこれもまたおかしなフォームになってしまう。

映像は、イメージとしてのみ捉え、その一部分を表現しないよにすることが重要。

結局、感覚の世界ですからいい球を投げたときが良いフォームと割り切り、その感覚を大切にすることが大切かなと思います。

科学的と言われる技術解説も指導の手助けになることは間違いないのですが、「こう投げよ!」という映像は指導の秘密兵器にはならないと考えます。

「感覚を掴ませる!」、「コツを掴ませる!」ことが指導上では一番でその習得には結局は反復しかないのです。。


話が脱線しましたが、アマチュアの選手は、岸投手ような投げ方を物真似することからはじめても良いかもです。

それぐらい素晴らしいフォームと思いますよ。


習うより慣れろ!

物真似は技術進歩の第一歩!







2014年5月1日木曜日

大瀬良ナイスピッチング〜完投がもたらす効果の検証

写真:新潟日報
広島強し!

今日の大瀬良の投球内容は良かったですね。
8回あたりから前半から飛ばしたこともあり、疲れが見え始めましたが...
汗のかき方が異様な感じでした。
甲子園、蒸し暑ったのでしょう。

しかし、広島 野村監督の完投にこだわった采配。
メジャーの監督からすれば理解できないでしょうね。
6点差で勝っている状況で更に120球近く投げているのにまだ続投。
「たぶんクレージーだ」と言うと思いますよ。

日本の投手は「完投してこそ、価値がある」などと面白い投手の評価があります。
小さい頃からそれを叩き込まれているので、それに慣れているとも言えます。
一方、ジュニア期から投球制限などが導入されるなど、分業制に慣れ始めている現在の若者は、昔ほど完投にこだわりを持っていないとも言えます。

なぜ完投する必要があるのか?
育成の手段?
完投したという自信付け?

未だに良く分からずにいます。

明らかに後ろに控える投手の力が劣る場合は、できる限り完投した方がいいのでしょうが、そうでなければ継投した方が良いに決まっている。
肩は消耗品と言われますし、できる限り投球数を減らす方向で指導しているはず。
指導者は言っていることとやる事が違うと言われても仕方が無いことか。

9回まで要した球数が少ないからたまたま完投した。
更に完全試合やノーヒットノーランなどのような記録がかかっているから続投させた。

と明確な理由がない限り、完投にこだわる必要はないのかなんて考えています。

リリーフを休ませたいという日であればできる限り完投もありでしょうが、リリーフの選手の仕事もつくることも重要ではないでしょうか?

長いペナントレース、若手に自信が必要と判断しての完投指示はあるかもしれませんが、その効果の検証は感覚的なもので良いのか、悪いのかという評価はされていません。

大学の先生でこの辺りの検証を行って頂く方がいらっしゃればと思います。

私は、どちらかと言うと「打たれる前に代える」という思想で意外に思い切り良く、投手交代する方です。決して完投を否定はしていません。

投手の経験はありますが、本業ではありませんので野手的な感性での判断なんでしょう。

投手出身の監督さんとは意見が合致しないこともしばしば。

結局、勝てばOKの勝負の世界、途中の過程の検証ってあまり行わないんですよね。

意外にも...

「なぜ完投した方が良いのか」という命題にお答えできる方、ご意見を伺いたく。

もう一度自分なりに考えてみようと思った広島対阪神の試合でした。










2014年4月28日月曜日

日本ハム 大谷選手大活躍にみる打撃の極意〜続編(後ろ手の使い方)

本日、ベースボールクリニック編集長から来月号の校正が送ってきました。

ネタバレになりますが、来月号は「コンパクトディフェンスの検証」について記載をしています。
編集長からも面白いというコメントを頂きましたので楽しみにして貰えればと思います。

さて、先号で打撃の極意みたいなものを記載しましたが、今回は特にインパクトの迎え方に焦点をあてて少し先号を補足解説します。

「後ろ手で押し込むという感覚が必要」と稲葉選手のコメントを例にとりながらインパクトの解説をしましたが、イメージが湧かないと思います。

インパクトを迎える時に両手が伸びきったような印象を持ちがちですが、写真のようにインパクトを迎える時は実は両肘が少し曲がった状態で迎える方が望ましい。

ボールをコンタクトした衝撃を手で感じるとるか否かのタイミングで飛ばす方向に対し、まっすぐに後ろ手でボールを押し込むという感覚で腕を使っていく。

文章で表現するのは難しいのですが、要はインパクトを迎えるまでは両肘に余裕を持たせておくことが大切であるということを言いたいわけです。

インサイドを打つのが難しいのは、前の手(良く引き手といわれます)につい力が入り過ぎて肘が伸びきった状態に打者はなりがちの為、ボールを芯で捕らえようとすると必ずコンタクトポイントが投手寄りになります。

そのため、良い当たりをしてもファール。
ファールが続くと打者は今度はインフィールドに入れたくなるから、次は詰まるという現象。
この繰り返しとなるため、インサイドをさばくには苦慮する。
これがインサイドがかなり難しいと言われる所以です。

両肘にゆとりを持たせてインパクトを迎えるということは、力を抜いておく必要があり、これが簡単そうで意外に難しい。

「下半身の回転で打て」と良く言われますが、上体の力に頼るなということを言っている。

逆に上半身の意識はあまり持たない方がスウィングとしての完成度は高くなるのかもしれません。

実際に指導をすると伝え易いのですが、表現すると中々難しいですね。

理解できましたでしょうか?

と今日はこの辺りで。







2014年4月24日木曜日

日本ハム 大谷選手大活躍にみる打撃の極意



二刀流の日本ハム 大谷選手が輝いています。
投手、打者としても同年齢選手と比べ、抜きん出た成績を残しており、本当に素晴らしいの一言です。
特に打撃の成長は顕著で人気先行で起用されているとも思えません
先日の左中間への本塁打も凄かったですが、続く打席でのインコースのカットボールを右手一本でライトオーバーの2塁打を放った技術は野球人として「う~ん」と唸らせるものがありました。
多くの解説者が大谷選手の打撃を見て少しバットが下がり気味であり、振り遅れる傾向にあると言っています。
バットが下からでるのではなく、打つ時にウエイトが後ろ足に残り過ぎているため、バットを下から出すしかない状況に陥っていると言った方が良いかと思っています。
これはキューバを筆頭に中南米の選手に良くある傾向であり、主にパワーヒッターに多い打ち方です。
軸足にウエイトが残ることにより、良く言われる突込みという現象が起こりにくくなり、ボールを手元までひきつけることができるという利点があります。
但し、手元までボールを引きつけるため、短時間でバットを振る必要がある。つまり、バットスピードが速くなければ出来ないということになります。
バットスピードが速いということは、体の回転速度(私は良くヒップターンという言葉を使いますが)が速いということになり、かなりの身体能力が必要ということになります。
体に近いところで打つことの利点は、先に挙げたボールを引きつけることに留まらず、後ろ手でボールを押し込むことが可能となります。
なぜ押し込めるかを解説すると突っ込んだ状態では、からだから早くバットが離れていく傾向、つまり手が伸びきった状態でインパクトを迎えることに繋がります
からだに近いところで打つことは、両手が縮まった状況でもインパクトを迎えることが可能となります
したがって、「突っ込む」よりも「残しすぎ」の方がまだ強く打てる可能性が残されているということになります
文章では中々伝えにくいのですが、軸足にウエイトを残しながらボディーターンでバットを振っていくというのが理想なのですが、ボールをからだの近くまで如何に呼び込むことができるかはボディーターンの速度(反応速度やバットスピード)とフレキシブルな両腕の使い方(ボールを芯で捉える力)の二つが鍵となります。
現役時代の落合選手の打ち方を想像して貰えれば、理解して貰えるかと・・・。
落合選手とはタイプが違いますが、大谷選手と同じチームであり、先般の侍JAPANで同行させて頂いた稲葉選手も独特両手の使い方をしております。
稲葉選手ともバッティングの話を少しできましたが、後ろ手(稲葉選手は左手)でボールを押しこむという感覚を大事にしていると話しておられました。
一方、「昔ならホームランできたボールが出来なくなってきている」とも洩らされていました。
年齢を重ねると先ずは衰えてくるのが「反応速度」それから「全体的なからだの速さ」の部分と私自信の経験から考えております。
視力の低下や神経系の何かの問題、体力的な衰えが要因なのでしょうか。
年齢と伴に昔みたいな打撃が出来なくなってしまうというのは受け入れなければならない事実であると思います。
逆に若い時の感覚を追い求め続けるとベテランになってからは停滞の一途となることになります。
それを防ぐためには、経験上のテクニックでカバーして打つしかない。
だから良くベテラン選手が「ごまかしながら打っています」なんてコメントが出てくるのでしょうね。
別にごまかしで打っているのではなく、年齢に応じた打ち方をしているわけで自分の置かれている状態をしっかり把握できて打撃が出来ているので寧ろそれで良しと思って欲しいものです。

話を大谷選手に戻しますが、賞賛した「インサイドのカットボールを片手で打った2塁打」ですが、今までの話を理解して貰えれば両手でしっかりと打ち、2塁打ではなく本塁打にして欲しかったですね。
その為には、ボディーターンのスピードを更に上げることと、伸びきった前腕を少し曲げてボールを捉え、左手で押し込むというフレキシブルな動きの習得が必要でしょう。
そうすれば、日本を代表する長距離打者になることは間違いないと思います。

ま、今の年齢であのインサイドのボールを片手で打つことができたテクニックには「あっぱれ」と単に賞賛しかないですが・・・

しかし、恵まれた良い体格を持っているなと改めて羨ましく思いますね。

やはり、プロで活躍するには、規格外の身体能力が最重要なのかな。

いずれにしても、大谷選手には頑張って頂きたいものです。

2014年2月17日月曜日

大学生をコーチング〜バッティングのタイミング

技術的内容の記事の掲載が最近少し滞っていますが、以前のバックナンバーにバッティングの解説などを沢山掲載していますので一度そちらの方も除いて頂ければと思います。

残念ながらブログのソフト移設を行った際に過去ブログはテキストだけしか持って来れず、写真が掲載されていないのでインパクトにかけるとは思いますが何かのヒントになると思いますので、ご参考までに・・・。

さて、先週の土曜日に某大学の練習に参加してまいりました。

主にバッティングを見て欲しいとお願いされ、「指導」というのか「アドバイス」というのかを行ってきましたが、久々現場での指導ということもあり、こちらが若いエネルギーを頂きながら楽しい時間を過ごせました。

最近の学生は体の出来が凄いというのが先ずは一番の感想。

兎に角、体の大きさは我々の学生の頃と比にならないぐらいしっかりしています。

一方、その体力を十分に使いこなせていないのもまた事実かとも思いました。

体が強くなった分、技術の研鑽が少し疎かになっているかと思います。腕力が強くなればそれなりにバットも強く振れますので、「それなり」にボールも飛んで行きます。

特に練習時に打たせてくれるような投球に関しては、「それなり」でも何とか打てるのですが、これが打たせまいと投げる試合の投手相手ではそうは行きません。

最終的にバットの芯で捕らえる技術が要求されるため、やはり正しい打ち方、特にタイミングの図り方を掴む必要があります。

「掴む」という表現をしたのは、「覚える」というような軽い感覚ではないと区別したいためです。

「掴む」はコツを掴むということであり、何十万回の反復により、「これだ」という感覚を身につけるようなことであり、それなりの生みの苦しみを経てしか得られないものだと思います。

この何十万回もかからずに簡単に掴んでしまう選手を天才と呼ぶのでしょう。

一般的にコツを掴むというのは容易なものではなく、相当の練習、特に無駄な練習が必要になってきますし、そういうものだと思います。


話が脱線しましたが、バッティングのフォームは人に教えて貰えてもタイミングだけは自分で掴まなければならないものです。

色々なところで指導者の方から「バッティングの際のタイミングの取り方をどのように指導すれば良いですか?」と質問を受けますが、このタイミングは「選手の体の強さやスィングのスピード、または相手投手によっても変わっていきますし、変えて行かねばならないもので簡単明瞭に説明できるものではないですね」と応えています。

とは言え、指導者の方もお困りですからその答えは次のように解説をしています。

バッティングは相手投手の投球に合わせてリズムを作る必要があり且つどのようなボールを投げられたかを見極めなければならない難しさが要求されます。

ボールを見極めるためには自分が動かずボールの来るのを待つだけが一番正しい方法だと誰でも納得されるでしょう。

バントを想像して貰えば分かると思いますが、バントの上手い選手はボールが来るのをじっと我慢していますが、下手な選手はボールを向かえに行ってしまいます。

良くバントの上手い選手はバッティングも上手いということを耳にしますが、このような理屈だと考えています。

しかし、バントのようにただ投球にバットを衝突させるだけでは、ボールは飛んでいかないため、バットを振る動作が必要になってきます。

バットを振るという動作を行う行為自体がそもそもタイミングを狂わす根本的で要因であることを理解しておく必要があります。

では、どのように考えれば良いのか・・。

打つ体勢で長くボールを見れる形を作ること。

「突っ込むな」、「間を取れ」と良く言われていることがそれに当たります。

具体的には、トップと呼ばれる「正に今から振りが出します」というポイントに留まる時間を長くすることです。

最近は高校生までは金属バット使用ということもあり、多少タイミングがずれても反発係数の高い特性を利用して打球は速く、遠くに飛んで行きます。

この弊害か、トップをつくるという行動が希薄となっているかと。

今回見た選手の中にもトップ欠如という選手が多くいました。

大学野球は木製バットであり、木製バットの特性として芯は一箇所、且つ反発係数が低いことから残念ながらしっかりと打たないと打球は飛ばない。

タイミングがずれてしまうと強い打球が生まれてこない。

昔のプロの指導者の方が「構えなんてどうでもいいんや。大事なのは投手が投げる時にトップにバットが納まっているかなんや!」と良く言っておられました。

関西弁かどうかさておき、これはこれで正しい表現だと思います。

アマの場合は構えもちゃんと出来ないと正しい位置にトップを作れない選手も多いので、構えも重要だと思っていますが・・・。

今回の指導では、如何にトップを作るかをアドバイスしてきました。

理解できたかなは心配ですが。


早稲田大学時代に落合監督の同級生の秋田工業元監督の加藤監督に呼ばれ、学生コーチとして練習に参加したときに加藤監督から「落合は高校時代、週間ベースボールに掲載されている分割写真でバッティング解説しているページを兎に角一生懸命見てバッティングを研究していたんだ」と独特の秋田弁でエピソードを聞かされました。

一流の打者は、そのような人一倍の探究心があるのですよね。

かく言う私も、現役時代の落合選手のバッティングをビデオで何回も見ながら自分のバッティングを作り上げてきました。

先日、沖縄で開催された侍サミットの翌日に中日のキャンプ視察した際に落合現GMと名刺交換をさせていただきましたが、この辺りの話はできずしまいでした。

が、憧れの方にお会いできて久々童心に返ったような気になりました。

野球は楽しいものです!

2014年2月14日金曜日

オリンピックにおけるメンタル

前号の体力テストの結果が低下しているという内容説明が文部科学省の「平成24年度体力・運動能力調査結果の概要及び報告書について」に記載をされていました。
昭和61年の成績を絶頂期としてという比較がありましたのでご紹介をしておきます。
(以下URLをご参照)
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa04/tairyoku/kekka/k_detail/1340101.htm

さてさて、ソチは盛り上がってきました。
羽生選手がショートの歴代1位の高得点で暫定1位に。
本人コメントは、「足が震えて、これがオリンピックなのだと思いまた。」と極めて素直な感想。

このコメントを聞いて私が出場したバルセロナオリンピック当時のことを思い出しました。

当時のオリンピックは登録選手が20名であったため、スタメンでない私はブルペンで控え投手の投球練習の球を受けていました。

相手はスペインでしたが、ベンチから「代打だぞ」と急遽呼ばれ、慌てて捕手の防具を外し、ネクストバッターズサークルへと。

慌しい中でしたので、初打席に向かう心の準備は全くできない状態でしたが、いざ打席へ歩いていく数秒間でいきなり足が震えてきました。

今でも覚えていますが、ゾクゾクとする感覚です。

当時27歳の私は野球界ではベテランの部類で緊張という世界から少しかけ離れていましたが、久々の心理状態となり自分自身驚きを感じました。

打席ではというと、心の整理がつかないままに初球を思い切りバットを振ったらたまたまレフト前安打という結果となりました。

試合後、なぜあのように足が震えたのかと改めて考えましたが、やはり国を背負っての戦いという意識が強く、日の丸の重圧を自らがかけていたと考えていました。

ベテランになると大方、「今やれることに全力を尽くす」ということに執着するような心理状況を保てるようになります。

これは、過去の失敗の経験から「今やれることに全力を尽くす」ことを考える方が良い結果が出やすいということを理解してくるからです。

外部の期待と自分への期待をエネルギーに変えることが出来る選手は、そんなに多くはなく、殆どがその重圧に耐えられなくなり、「失敗したらどうしよう」とか「失敗したときに外部はどういう反応をするのか」などを考えてしまったりします。

この心理状態に陥ると「あがり」の境地に入っていると思った方が良いですね。

これらの心理は大舞台で戦う人にしか分からない特別な境地です。

それ程、オリンピックというのは大変な場所です。

愛国心が強ければ強い選手ほど、また責任感が強ければ強い選手ほど、かかるプレッシャーも大きくなり結果を大きく左右してしまいます

簡単にメンタルという言葉では片付けられないものですね。

優秀なメンタルトレーニングの先生が沢山おられますが、殆どが選手として同じような場に立つ経験を持った方はいないわけで選手が今どのような心理状況に陥っているのかを的確に理解することは難しいと思いますよ。

元複合代表の荻原さんが渡部選手を育てる際にオリンピック選手としての振る舞いを指導されている様子がテレビ放映ではありますが伺えました。

「トイレに入る際は真ん中に入れ」「常に真ん中にいるイメージを作るのだ。」の教えは何かわかるような気がします。

改めて、経験をちゃんと伝えることが素晴らしいコーチグであるとも思いましたね。

さて、試合は本当に難しいものです。

技術、体力がいくら勝っても最終的に力発揮できず負けてしまうということは沢山あります。

逆に弱者にとっても接戦に持ち込み、心理戦に持ち込めば勝機があるという一例もあり得るということです。

兎に角、「目の前のプレーにベストを尽くすことが勝利への一歩」とどの競技にも共通であると思いますので、これから残された競技選手も頑張って欲しいものです。


頑張れ、日本!

2014年1月17日金曜日

ケース打撃 〜ベースボールクリニック寄稿

ベースボールクリニックの今月号は打撃上達の方法論の特集が組まれています。

侍JAPANの打撃コーチということからか編集部から今私が寄稿をしている「HINT!」の他に「ケース打撃」についても寄稿のお願いを受けました。

ベースボールクリニック 「ケース打撃」というテーマですが、あまりに広範囲のテーマであるため打席における基本的な考え方をご紹介するに留めています。

ケース打撃を論じる前に全ての打席、すべてのボールに意味があるということを知っておかねばなりません。

これは試合開始直後の1球目に投じた投球にも試合を左右される要因となりうるということです。

ストレートに自信を持つ投手が1球目に変化球を投げるなど「いつもと違う」という投手の心理を相手打線に植をえつけたなど。

無論、試合中はそんなこと考えながら試合を進めていくわけではないですが、試合を振り返ると重要ポイントではない場面での「あの一球が」なんてことはよくあります。

打席においても同様であり、2回の攻撃で9番打者が12球粘ってアウトになったことによって相手投手の交代が早まったなどの類です。

これらを踏まえると「ある特定のケースの打撃」を行うためには、常日頃から試合を振り返り、試合のポイントがどこだったかをしっかり見極められる選手になっておくことが必要です。

今回、ベースボールクリニックへの投稿では、「スコアボードに試合の状況が書かれているので打席に入る前にしっかりスコアボードを先ずは見よ」と試合状況をしっかり把握することが先と記載をしています。

次に「ではこの場面で最低限何をしなければならないのか」という自分の果たすべき役割をしっかり認識して打席に望むことが大切であるとも書いています。

「毎打席、安打を打ちたい」と思うのは全ての打者に共通する心理ですが、10割打つことはまず不可能であり、3割.4割打てば素晴らしい打者と長い野球の歴史で証明されています。

試合に強い打者とは、言い換えれば「ベンチの信用が厚い」という打者であり、ベンチが想定しているような働きをしてくれる打者と言えるでしょう。

ということは、ベンチから送られてくるサインの意図を的確に読み取る力が必要であり、更にそれを忠実に実行できる技術が不可欠です。

1球1球めまぐるしく変わるベンチサインの意図を僅かの投球間に掴まなければならない。

これにはかなりの経験が必要となります。

日々の技術練習だけでは判断力が上がることはないので、練習試合や他チームの観戦を元に自分なりにこのケースだったらどんな対応を自分はするなど「自問自答」により判断力を上げていく必要もあります。

練習試合は日頃の技術練習の成果を試めす場でありますが、一方ではベンチと選手の意識レベルを合わす場でもあります。

練習試合などの反省会で打てなかったなどの様に技術的な反省会を開いているケースは多く目にしますが、ベンチサインに対して選手がどう受け取ったかなどのような話は余りしないようですね。

個々の選手とは行っているとは思いますが・・・。

今のアマ全日本は合宿期間が短いため、中々こちらの考えを伝える時間が少なく、そういった意味では非常に難しい面もあります。

が、試合の場面ごとのサインの意味や考え方を個々人と沢山話をしていくようにし、コンセンサスを図っています。

例えば、ヒット&ランという戦術が選手ごとに変わっていてはいけないという説明でお分かり頂けるかと思います。

また、同じ試合状況でも打者が代わると作戦もそれぞれ変わります。

また同じ打者でもランナーが代わるととる戦術は、また違ってきます

したがって、ケース打撃でこうだというものを提示することは難しいというのが結論です。

今回、ベースボールクリニックで紹介したのは、あくまでケース打撃の基本論であり、この技術というか考え方については、個々人でしっかり見出していくことが大切です。

「野球は、監督が選手と同じユニフォームを着て戦う唯一のスポーツ」です。

監督は重要な戦力であり、この意図を選手と合わせていくことが野球におけるコミュニケーションの極意ではないでしょうか。

2014年1月16日木曜日

野球における数字活用

指導者研修会の開催報告を前号で行いましたが、その中味を少し紹介するとのお約束を果たします。

コンディショニング研究会の発表者の筑波大学野球部監督の川村監督を披露...


川村さん、監督でありながらこの分野の専門化でもあり、寧ろこの分野では群を抜いたエキスパートであると言っても過言ではないでしょう。

また野球を良く知る珍しいタイプの研究者なんです。

今回の川村さんの話は「野球の練習に必要な数字」というテーマでの発表でした。

ストップウォッチの活用という副題であったかと思います。

まず紹介あったのは、一塁までの駆け抜けのタイム(インパクトから一塁到達まで)

これは大学生の平均タイムと言う前提ですが

平均      4.26秒
右打者(速い)  4.20秒
左打者(速い)  4.00秒
最も速い    3.70秒

という測定結果らしいです。

この数字をベースランニングの技術、走力を上げるための指標として活用するだけではなく、守備練習にもこのタイムを意識させて練習する日をつくるなどの活用もしているとのこと。

ここまではどのチームもやっているのでしょうが、川村さんの発表は続きます。


次に「ドラックバント」を行った際の一塁駆け抜けタイム、そして送りバントの場合、更にタッチアップの場合、まだまだ続く。

と徹底的にタイム計測の結果を発表されました。

一塁までの駆け抜けのタイムまでは計測したとしても、送りバントなどバリエーションを持たせることは意外にやらない・・・

色々なデータを計測し、指標として練習に活かすことは練習に対するモチベーションアップに繋がるのでかなりお勧めと思います。

但し、川村さんも言っていましたが、スピードを過剰に意識するために「タイムさへクリアすれば良いのでは...
と基本技術に反するようなプレーを行い、ミスをすることは本末転倒と。

プレーの正確性+スピードという捉え方で数字を使うべきですね。

プレーを定期的に計測または統計を取り、練習を数字化することも面白いですね。

今度、全日本合宿に取り入れてみようかと思ったぐらいです。

2014年1月4日土曜日

2014年スタートにあたり~監督論

2014年明けましておめでとうございます!

今年も「楽しみにしていらっしゃる」というお言葉を支えに出来る限り、ブログ頑張って行きますのでよろしくお願い致します。

「一年の計は元旦にあり」と昔の人は手厳しい格言を残されたものです。

来年は何をやって行こうなどど大晦日に考えているうちに元旦をすり抜けて、すでに3日が終わろうとしています。

気が早いと言われるかもしれませんが、もう、今年も残すとこ362日しかありません。

無駄にすまいと思いながら中々上手く時間を管理できず、つい他愛もないことに時間を費やしてしまうこと幾数年・・・。

今年こそは毎日を考えて生活するぞとこの3日間で決意した次第です。

今年の(中国風に書くと)私的最大事は、9月に韓国で行われますアジア競技大会で金メダルを獲得することです。

そのために、残り8カ月余りをかけて選手選考、合宿を経て、チームを作り上げなければいけません。

一昨年のBFAアジア選手権、昨年の東アジア競技大会を何とか連覇し、3年連続の金メダルと行きたいところですが、相手もさることながら毎年ドラフトなどのより代表選手が変わっていくアマ代表は戦力の予測がつかないのも頭の痛いところです。

ま、これから若手の選手が伸びて来てくれることに大いに期待しています。

さて、今年一発目ブログは、私の師匠であります山中監督(バルセロナオリンピック代表監督、現法政大学特任教授)から学んだ監督の心得をご紹介します。

改めて読み返してみると「う~ん」反省すべきところが・・・。

以下は山中氏の持論です。


山中正竹氏
【監督心得20カ条
①目標と方針を明確に伝えよ
②専制、民主、放任指導を駆使せよ
③指導は論理と根気
④経験は押し付けるのではなく理論化するもの
⑤数字で説け
⑥温情は捨てよ
⑦不平等は必然、不公平はご法度
⑧選手自身に考えさせよコーチは2倍、監督は3倍考えよ
⑨情報は豊富に持て、判断は自分で
⑩妥協するな

⑪何があっても驚かない
⑫負の存在を看過するな
⑬裏側から見よ
⑭先を読め
⑮プレッシャーを喜べ
⑯迷ったら攻めよ
⑰2つの顔を持て
⑱選手に伝えた言葉は絶対忘れるな
⑲感謝を望むな、感化を喜べ
⑳感激性が希薄になったら辞めよ


いかがでしたか?

今年1年、師匠を追い抜けるように頑張って参ります。

皆さま、今年もブログ、その他でお付き合いの程、よろしくお願い致します。



2013年12月26日木曜日

スポーツにおける目標について

子供の頃、中年期を迎えた方の会話の中で歳を取って行く度に一年間が早く感じるという会話を良く耳にしたが、まさか自分がそう感じるとはその時は全く思いもしなかった。

本当に一年が早い。

充実している証と他人は言うが、何も出来ずに時が過ぎたと反省ばかりが先に立つ。

来年こそはと反省会を自分1人でやることに決めた!

さて、目標の話をしたついでに、先週行われた高校駅伝、我が母校は長崎県代表として男女アベック出場を果たした。

成績は男子は期待以上、女子は目標に全く届かずというものであった。

しかし、最近のマラソンは入賞狙いとか3位狙いとか優勝を目指してなどと選手が言わなくなった。

おそらく持ちタイムでおおよその順位が分かるからそういうのでしょうが、スポーツは本来一位を目指すことに意義があると思う私には今一つ理解に苦しむ。

特に高校生なんて今までにない力を突然として発揮するし、駅伝の場合、一区の出来が後のレースに大きく影響することが多いことを考えると何位狙いなんて余り意味がないように感じる。

公務員ランナーの川口さんが、なぜ1人で練習をやるのかが分かるような気がする。

たぶん、1番になるためにだけを考えているからだと思う。

2番で褒められよりも出し尽くしたビリケツの方がいい。

責任を自分で負いたいと強く思っているのではないか!

コーチがつくと多分責任をコーチに転嫁してしまうと考えているからでは。

やる前から1番でなくていいやなんて思っていたら多分1番にはなれない。

1番を諦めた時点でそれ以上の力を発揮することはまずない。

火事場の馬鹿力なんて、勝ちたいと思わなければでるものではない。

別に母校を否定しているわけではない。

最近のスポーツ界、規格外と言われるような選手が少なくなっている。

全てが指導者に言われるとおり。

指導者も言うことを良く聞く選手がいい選手。

でもここ一発の勝負どころで力を発揮するのは意外と言う事聞かない選手だったりして。

なんか無鉄砲なレースするなと思われるような選手をファンは期待している。

現場で指導している方から良くそんな他人事みたいに言えるなとお叱りを受けるであろう。


指導方法で確立されたものはない。

例外なんてことも沢山ある。

今は正しくても真理出なかったことも一杯ある。

それでも、スポーツは1番を競い合うことに意義があると思う。

ほぼ毎年連続して全国大会に出場する母校の駅伝部を見ながらそんなことを考えました。








2013年11月28日木曜日

バッティングを体得するために

今年10月に北海道高校野球連盟主催の指導者研修会に打撃の指導ということで講師としてお招き頂きましたが、やはり打撃というものは非常に難しいという捉え方を皆さんされているようです。

スポーツの世界では、正しい知識を体得しない限り、実戦においては通用しないことはプレーをされている方は全員承知されていることです。

では、なぜバッティングが難しいのかというと対戦投手が代わり、それに伴いボールの速度、ボールの変化も変わる。
その対応をしなければならないことこそが大変だからです。

バッティングにおいて一番重要なことは、これらに対応する対応力であると思います。

一言で対応力と簡単に言いのけていますが、対応するためには、まず正しい知識を知る必要がありますし、それを体得することが重要です。

いわゆる原理原則と言われる基本を体得することが始まりです。

プロの指導者の方と色々と話す機会がありますが、得てして自分で体得した技術そのものを話されることが多く、凡人には今一つ理解できません。

ジュニア期の選手には、バットの握り、バットの選び方、最低到達技術レベルの目標設定などを指導してあげる必要があり、これらの指導そのものすべてが基本と言えると思います。


バットの握り、バットの選択が終われば、次に正しいからだの使い方を指導して行かねばなりません。

このブログ内でもかなり打ち方について記載したつもりですが、回転軸を中心にしっかり体幹を回転させ、バットに力を与えることが重要です。

よく言われるからだを使ってと言われることですが、バットを持ってしまうと腕力だけで振ってしまう傾向にありますので、バットを持たずに行うイメージトレーニングも必要です。

良く電車待ちの時に傘を持ってゴルフスィングのイメトレを行っている人を見かけますが、まさしくバッティングにおいても通用することで、スィングイメージを繰り返し行いからだにしみこませることが体得することにつながります。

素振りもトスバッティングもこの延長の練習でありますが、振れて200本(回)ぐらいが限界でしょう。

練習会場に行かなければ練習が出来ないということではなく、絶えずバッティングのことを考え、自然とステップの仕方の練習、ボディーターンの練習を無意識に行っているというレベルぐらいにならないとバッティングを体得することはできないと思います。

一日バットを100回振っている人は、沢山いると思います。

年間にして、36,500本振っているわけですから、数だけ聞けば相当の数です。

これだけ振っても3割を打つということは難しいわけですから、何万回の上積みが必要であることは明白です。

対応力とは、考えたこと(戦略)をからだで表現することができるということになりますので、イメージトレーニングはその基礎をつくるものとなります。

体得には、反復しかありません。

殆どの選手が反復の過程で断念していくので中々上手くいかないのではと考えます。

世界の王さんが、一本足打法を体得された時には想像を絶する反復練習があったと本で読んだこともあります。

実際、王さんとご一緒する機会を頂きましたが、王さんのふくらはぎの筋肉のつき方に驚きを覚えました。

努力とは、反復、継続というイメージがありますので、血のにじむような練習を考えてしまいますが、絶えず考え、実行に移すということが実は重要なのではないでしょうか?

選手に体得させるために指導者として一番難しいのが、じっと見守るということです。

どうしても結果に一喜一憂してしまい手を差し伸べてしまう。

これについては、私も反省するところが多い。選手に反復を促す指導こそ、一番大事な指導者の責務です。

体得するには、時間がかかるということをしっかり理解しておく必要があります。

時々、少しデモンストレーションで打ってくださいと言われて調子に乗って打ってみせることがありますが、大方、ほぼバットの芯に当たります。

これも何万回と反復して得た証と自分では思っています。沢山打つとふくらはぎに痛みが走るという落ちがつきますが・・・。

正しい反復で凄い打者が出てくることを期待します。

2013年11月17日日曜日

匠のこだわり

久々にブログをアップします!

沢山の方にご訪問いただき、ありがとうございました。
マスコミのブロガーコーチとのご紹介により、ご来場者数も増加し、騒動にならないように侍ジャパンの熱りが冷めるまでアップを控えていました。

さて、侍ジャパンの台湾親善試合について投稿を出す前にちょっとジャブ的な記事を。

今回、ご一緒させて頂きました元ジャイアンツの仁志 敏久コーチのグラブ。
現役でもないのにしっかり手入れがされていました。

それを見て、ロッカーが隣同士とあって、グラブ談義に!
というか早稲田の先輩風を吹かせて一方的に質問を。

社会人時代は守備の人ではなかったと記憶していますが、すっかり仁志 敏久と言えばゴールデングラブ賞の代名詞がつくほどに。

その仁志さんの幾つかのこだわりをご紹介。

まずはグラブの形が変わらないようにポケット部分に型崩れ防止用の小物を使っていました。

次に小指部分ですが、指を中にいれた際に動かないように内側に更に縫い付けた小指を入れるスペースがありました。通常は紐だけ。

更にウエーブの紐の部分ですが、通常の穴の数が少ない仕様に。
ウエーブの型が崩れないとのこと。

う〜ん、匠のこだわり!

グラブは自分の手の一部ということでしょうかね。

中々聞いてて面白かったです。


仁志コーチのグラブ

2013年9月20日金曜日

試合後のキャッチボールの必要性について

iPhoneOS IOS7がダウンロード配信となり、新しもの好きなもので早速ダウンロード。

違う携帯になったような雰囲気で気分も新たに今日に望んでいます。

 

しかし、この携帯戦略は長期的に、且つ綿密に練られているなと感心させられます。

消費者心理をしっかりと研究し、どのタイミングで発売、発表すると食いつくかということをちゃんと研究している。

私も釣られた一人でしょうが・・・。

 

スポーツにおいてもこれぐらい綿密にことを進めたら本当の意味でスポーツビジネスが日本でも成り立っていくと思うのですがね。

 

と余談はこれぐらいにして。

 

Facebookページに記載をしましたが、今回は、野球の中で通常行われている行動に対する医科学的な根拠について記載をしてみたいと思います。

 

先日、知人の医科学分野の方からアンケートの協力依頼がありました。

その内容は、「投手の試合、練習後のクールダウンと呼ばれるキャッチボールの必要性について」でした。

 

このタイトルを見ただけで、確かに慣習的に試合終わってから投手には「ダウンのキャッチボールを行え」と言っているのかなと改めて考えさせれました。

 

設問の内容を大別すると以下のとおり。

 

ダウンのキャッチボールの目的について

 

適度(何分、何メートル、何球、どれぐらいの力配分)

 

の回答は、以下の整理としています。

 

○目的は、

試合、練習においての投球はほぼ100%に近い筋肉の緊張の中、何回も同じ動作を繰り返してきたため、緊張した筋肉を緩めることが大切。

試合後の反省練習を含めて、フォームの確認と球離れの確認

 

○適度は

3-5分、球数は20球程度、距離は15-20m3-5割程度の力で投げる。

 

 

目的の一つに疲労の除去ということもあるのかもしれませんが、クールダウンのキャッチボールがもたらす影響の医科学的な根拠のデータを見たことがないので、目的としては含めませんでした。

おそらく疲労の除去も目的の一つであろうと予想されますが。

 

とこのようになんか慣習で指導をしていることって多くあるのですよね。

 

昔から良いことだから受け継がれて来ているのでしょうから間違いではないと思いますが。

 

「現代っ子は理屈がないと指導できないよ」なんて色々な方から聞きますが、正に「なんのために試合終わってからもキャッチボールする必要があるの」「なぜアイシングしなければならないの」とか説明できないと今の子を指導することはできなのかも知れませんね。

 

改めて気づきの機会を得たので大変有難かったです。

 

初心に立ち返り、926日から始まる代表合宿に望みます。