2013年10月26日土曜日

侍JAPAN初顔合わせ

最近、めちゃくちゃ忙しく、アップができず、久々投稿です。

昨日、侍JAPAN監督.コーチ会議が開催され、参加しました。

驚きの連続でした。

まず、会場に到着するとマスコミの数が半端ない。
アマ代表の時とは大違い。
やはり、侍は関心度が違うとびっくり。

次に、今回、台湾に帯同されるスタッフの数の多さ。
選手の数と同じくらいのスタッフ…。
アマ代表のときは、監督、コーチ3名、トレーナー2名、事務局1名ぐらいで同じぐらいの処理をこなしている。

スコアー以外に画像処理を専門に行うスタッフが。
アマ代表では、監督、コーチで対戦相手のビデオ収集から編集まで一手に引き受ける。
ま、そのおかげで外国人の覚えにくい名前もなんとか覚えられますが。
サンディエゴパドレスにコーチ留学した経験あり、大リーグも見てますが、この辺りの情報戦は日本が抜きんでているのかと。
いずれにしても、凄い。

昨日の会議は、選手選考がメイン議題でした。
誰が選考されたかは、ここでは書けませんが、球界を代表する若手が沢山選考されました。
アマからも4名が選出されています。

ま、誰を選んでも遜色ないメンバーであり、決まるまでの時間はあっという間でしたね。

アマ代表の選出とは訳が違う。

驚きばかりの会議でした。

しかし、小久保監督は、しっかりとした考えを持っていて、後輩ながら凄いなと感心しましたよ!
大変な重圧を背負うわけですから。

野球界のためにとの熱い決意表明でした。

今回、同行するコーチの皆さん、アマである私を快く迎えてくれました。

いい方ばかりでした。

しかし、いつもと勝手が違い、疲れた一日でした。





2013年10月21日月曜日

東アジア大会 総括

帰国報告で大方記載を致しましたので、それ程書くこともないのですが、大会の総括を少し。

モンゴル、香港、グアムチームについて


先ず、4強以外の他国についての感想を。

モンゴルは、日本の指導者が指導に行っていたこともあり、日本的な礼儀作法は素晴らしく良かったですが、監督が選手をあまり褒めないところは「う~ん」と思いました。
力は、はっきり言って中学生シニアレベル以下でしょう。
広州アジア大会より成長したとは感じませんでした。
このような大会に継続して出場する機会を与えるのであれば、強化を強国が手伝うべきでしょう。

香港は、前回よりも大きな選手が多くなったという印象で、投手のコントロールが良くなっている。
ここも指導者がもう少し良ければ、もう少し良いチームになると思います。
親日国であり、試合後に全員で写真撮影を行いました。

グアムは、おそらく私が現役時代、同じ天津で行われたアジア予選以来の出場ではなかったかと思いますが、楽しそうにゲームを行っていました。練習しているからだつきではないですが、随所にBASEBALLを感じました。
さすがにアメリカ国であるので、中華料理は口に合わず食べ物で苦労していましたね。

日本の勝因は、、投手力の差


大会は、何回も記載をしていますが、4強の争いで、最終的に投手力で優位にたった日本が勝ったということになるのでしょうか?

他国は、予選を必死に頑張るあまり、全部の投手を対戦国に見せていたように感じます。

韓国は、左投手に良い投手がいないことを暴露していましたし、台湾は結果的に予選からエースの王投手を見せてくれて準決勝で攻略する糸口を見せてくれました。

ま、予選で投手を見せずにすんだというのも、日本の投手力が凄かった証です。

予選台湾戦で結束、逞しくなってきたアマJAPAN


一方、打撃はというと、今回の韓国は、珍しく細い選手が多く、パワーを感じませんでした。

それに比べ、台湾は、アマチュアが入っているにも関わらず、スィングのスピードが速く、脅威を感じましたね。

中国は、ベテランとの入れ替えを行っている最中であり、技術的には落ちますが、190cm近い選手ばかりで怖さは感じました。

日本の打線は、台湾戦のコールド負けからチーム打撃の大事さを再認識してくれ、繋がりのある攻撃を展開することができました。ある意味、この試合が導火線になったとも言えるでしょう。

得てして、日本チームは、1戦でも負けるとチームが下降していく風潮にあったのですが、「世界大会では沈んでいる暇はない。
最後にメダルを取ることが全て」という私の口癖が浸透してきたのか、逞しさを感じたチームでした。


多幡主将を中心に結束力のある良いチームでした。

しかし、マウンドで喜び合っている選手の風景っていいもんですね。




2013年10月20日日曜日

東アジア大会 帰国報告 その2

ちょっとアップが遅くなりましたが東アジア大会の報告、第2段。

今回の対戦は、台湾、中国、韓国、日本の4強とそれ以外の国という構図と前回に話をしましたが、このそれ以外の国、モンゴル、香港、グアムとの戦いは打者にとって、ある意味鬼門となりました。

先ず球速が4強の投手よりもかなり遅く、加えてコントロールがあまり良くない。

4強の投手と対戦した後にこの投手と対戦するとバッティングの感覚が狂ってしまいます。
また、打って当たり前という投手陣ですから凡打すると気が滅入ってしまいます。

台湾が中国に敗れた時も前日の試合が響いていたように感じました。

選手にはこの国との試合結果は、気にしないことと話をし、あくまで準決勝、決勝をイメージさせました。

今大会の我が日本の打線ですが、良く頑張ったと思います。

特に、唯一の大学生4番 山川。
パワーはプロ並ですが、まだまだ状況判断が甘い。
しかし、一戦ずつ成長していく姿には可能性を感じました。
世界大会で本塁打を打てるアマ選手が少なくなっている中、期待の大砲であることは間違いありません。

加えて、山川以上の巨漢 日本生命の井上。からだの割りには柔らかさを兼ね備えており、勝負強い。
守備はダメかなと思ったが、意外に俊敏。

この巨漢コンビが打線を引っ張ったことは間違いないでしょう。

決勝では、ベテランが勝負強さを発揮しました。
主将の多幡、最年長の捕手 中野が夫々本塁打を放ち、流石と唸らされました。

世界大会では、四死球が命取りになります。
今大会は、皆良く粘りました。
大会記録の集計がまだ届いていないのでわかりませんが、おそらく日本が1番四死球を奪ったのではと思います。

待球を指示したわけではありません。

積極的に打ちに行き、しっかりボールを見極めたということが素晴らしい。

今大会の方針に繋ぐことを掲げ、選手全員が忠実にやってくれました。

来年のアジア大会に向けての戦い方が見えてきたと感じました。

1人ひとりの選手について紹介したいのですが、長くなるので割愛しますが本当に素晴らしいチームでした。

選手の皆さん、謝謝!

2013年10月18日金曜日

東アジア大会 帰国報告 その1

東アジア大会の期間中は、JOC規定により個人のブログへの大会報告などの記事掲載には規制があり、長期に渡り、ブログを更新できませんでした。

ご訪問頂きました方、誠にありがとうございました。

さて、昨日、帰国し、久々にブログを確認したところ、なんとアクセス数が半端ないことに・・・。

これぞ、WBCの威力、マスコミの力か。一日に2万越え・・・

私のことをブロガ―という記事があったらしく、それでアクセスが多くなっているようですが、私は決して稼ぐためにブログを書いているわけではないので誤解なきようにお願いしたいものです。


さてさて、東アジア大会ですが、今回は日増しに選手の結束力が高まり、当初の予定どおり、金メダルを獲得することができました。

平然と言ってのけていますが、試合は緊迫した内容ばかり。


大会は、日本、台湾、中国、韓国の4強とグアム、モンゴル、香港という構図。


よって、台湾、中国、韓国、そして日本の4強による準決勝、決勝となることは誰でも予想できます。

ある意味、予選は、準決勝でどの国と対戦するかという探りあいの試合。

当初から方針として、準決勝が最大の山と考えていましたので、今年絶好調 ドラフトの目玉であるJR東日本の吉田をこの準決勝に当てることを決めていました。

その準決勝を睨みながら、スタッフと相談し、投手ローテーションを決めていきます。

最終的にはローテーションを崩すことなく、金メダルを獲得できたのですが、当初の予定からは少しずれが生じました。


その一つは、今年の都市対抗の橋戸賞男のJX-ENEOS 大城投手の大会前のアクシデントによる調整遅れ。

二つ目は、台湾が中国に予選で負けたこと。


大城の調整遅れにより、大会でぶっつけ本番でテストをすることを決断。

見極めという意味では予選の台湾戦が一番と考えました。

もし、それでも調子が上がらなければ今回は先発ローテーションから外すということを考えねばなりません。


ですが、どんな優秀な投手でもやはり試合間隔が空くというのは非常に厳しかったようですね。

全く本来の出来ではなかったようです。

大城が2回持たずに降板するなんて考えもしませんでした。

結果はご存じのとおり、台湾の打線に火がつき、0対11 7回コールド負けでした。

負けは想定の範囲でしたので、あまり気にはしませんでしたが、大城の状態が良くなかったということの方がショックでしたね。

決勝は、大城と大会前は予定をしていたので。


二つ目の想定外の出来事。

中国が台湾に勝つことは、最近では珍しいことではありませんでしたが、日本が一方的に勝った今回の中国にまさか台湾が負けるとは・・・。

これにより、予選の最終戦である台湾対韓国の試合が準決勝でどちらが日本と戦うかという緊迫する試合となってしまいました。

台湾、韓国の両監督とも中国が「いらんことした(台湾に勝ったこと)」と漏らしていましたから・・・。

試合は4対1でリードしていた台湾が最終回に2死から4点を失い、まさかの逆転負け。

これにより、戦前の日本が1位通過であれば、準決勝で中国、2位通過であれば韓国との予想が全く外れ、決勝であたるであろうと想定していた台湾と準決勝で戦う羽目になりました。

ま、こういうこともあると思っていたので、吉田を準決勝にとっていたのですが・・・。


話は戻りますが、コールド負けを喫した我がチームですが、崩れそうな流れを止めてくれたのが予選 韓国戦に先発して完全にねじ伏せたセガサミーの浦野でした。

これは、直前合宿の状態の悪さからは想像できない素晴らしい内容でした。

大城の穴を埋めれると思いましたし、韓国にはもう一度対戦しても勝てると思いました。


10日間程度の短期決戦ではありますが、ほぼ毎日試合というある意味長期戦でもあります。

大会では、何が起こるか分からないのが世界大会の怖いところ。

調子が落ちた選手が後半後半復調してくるのは珍しいケースで、如何にそれに代わる選手を見つけるかということが世界大会では重要になってきます。


日本人は、どちらかというと手を抜くということを嫌います。特にアマチュアの世界では。

予選で負けでもしたら黄色信号なんて書かれてしまいます。

でも、本当に勝ちたい試合に勝利するためであれば、敢えてチームに与えるメンタル面の降下というリスクを冒してまでも挑戦する勝つ為の戦略が必要となります。

この大会では、予選の台湾戦がその試合であったと思います。


勝ったから言えるのかな(笑い)


う~ん、頭が冴えません。もう一つです。

帰国第一報ということでこの辺りで今日はしまいとさせて頂きます。

引き続き、大会報告を次号でも致します。