2017年2月4日土曜日

第32回イタリアコンベンション 続編

アメリカのカブスから2名コーチ招聘されたと前回で紹介をしましたが、今日はバッティング技術をプレゼンした Andy Haines の内容を少し紹介して行きたいと思います。





バッティングのメカニクスを説明していたのですが、ポイントは3点でしたね。

1.兎に角、投球を迎えに行かず、軸足に体重を乗せたままボールを待て(Stay Back)。

2.体を回転(ローテーション)させるために少し前かがみになれ。

3.バットの軌道は、アップライトに振って行け。


1,2項目は、アメリカ人のコーチが必ず話す内容で、特に目新しい感じはしなかったのですが、3のバット起動の話の時に以下のような面白いことを喋っていました。

投球に当たるバットの角度は、5度~15度が一番ボールがよく飛ぶんだ。

このアングルでスゥイングを行うことを心掛けるべきである。

勿論、0度の時はレベルスゥイング、ライナーになり、これは悪くない。

ダウンスゥイングのようなマイナス角度のバット軌道が一番最悪である。
タイミングが取れずにバットヘッドが体が回転する以前に投球に向かって行く。
いわゆる、速く振りすぎてファールになるケースのようなスゥイングだ。


説明の際には、0度を基準として、アップライトの角度をポジティブアングル、逆をネガティブアングルと使い分けていましたね。

ポジティブというぐらいですから、要はアップライトに振るべしと言っているのでしょう。



実は、この説明、私のブログの中でもずいぶん以前に、「バットの角度を一瞬のスゥイングの中で意識することなど到底無理であり、その角度を両腕のみで調整することなどもっての他だ」と指摘しました。

彼は、科学的な知見を取り入れ、詳細説明をしようと考えたのだと思いますが。



打撃におけるスポーツ科学は、「なぜ遠くへ飛ぶのか?」などは、全て統計的な見地で分析されており、どちらかというと前向きな回答ではないんですよね。

「こうやったら、必ず飛びます」「必ずバッティングは良くなる」というような見地で物事を説明しておらず、「ホームランバッターはこう打っている」という分析で話をしているわけです。

指導の現場では、一人一人体力的な個人差があり、それぞれに適合する打ち方を見つけていく必要があります。

それがバッティングコーチの役割なんです!

バランスを指導する際には、同じ課題を克服させるために全く真逆なアプローチをすることもあるわけです。



スポーツ科学を指導者が勉強することは絶対的に重要です。

寧ろ知らなければなりません。

が、安易に指導の現場に持ち込みすぎると失敗するケースもあることも知っておく必要があるでしょう。

Andy Hainesの説明をそのような感想を持ちながら聞いていました。



しかし、Andy Haines の説明はわかりやすかったですよ。

イタリア語に通訳する方は大変だったでしょうけど。


アメリカの教え方は、いつ聞いても、誰に聞いてもほぼ同じなんですよね。

それだけ画一化されてている証拠かな。



マニュアルのない日本とどっちが良いのだろうと最近また悩み始めましたよ。

WBCで圧倒的な打撃で日本が快進撃を見せてくれたら、やっぱり日本のバッティングが一番と思うようになるのかな・・・。










2017年2月2日木曜日

2017年初投稿 第32回イタリアコーチコンベンションに参加して

「Baseball Plus」を閲覧頂き、誠にありがとうございます。

そして、長い間、記事アップを行わず、サイトをご訪問頂いた方に、がっかり感を残したことをお詫び申し上げます。

2017年 最初の投稿は、イタリア トレビーゾ(ベニスの近郊、ベネトン発祥の地)で開催された「第32回イタリアコーチコンベンションに参加して」と題し、雑感と参考になった内容をご紹介します。

イタリア野球の実力ですが、現在のワールドランキングですが、第9位と意外にも高い(日本が1位)。
野球が2020年にオリンピック種目に返り咲いて、イタリアも組織委員会から強化費用が付き、2020年に向けた活動を開始すると会長も宣言していました。

まずこのコンベンションですが、イタリアの野球とソフトボール活動を行っている監督、コーチを対象としたイタリア野球・ソフトボール連盟が主催の技術研修会のようなものです。

野球とソフトボールに分かれて、それぞれに講師を招聘し、技術の講習会を開催するという内容です。

野球の講師は、アメリカからシカゴ カブスのマイナーチーム コーチ2名、日本から私が招聘されました。

「なぜ日本から私?」

という問いですが、様々な世界大会に監督や技術委員(TC)として参加した中、イタリアの連盟の方と沢山の交流の場があり、非常に仲良くなっていたことから今回お招き頂いたという経緯。
昨年は、岩村君(元ヤクルト)が来ていたようです。

私の講義は、以下3点を紹介しました。

1.日本の野球の歴史
2.日本のバッティングについて
3.日本のピッチングについて

全ての項目とも、一般的な日本の紹介といった程度のもので、特に技術の難しいところは説明しませんでした。時間の制約もあったため。

当初、日本語通訳が付かないということで、英語でプレゼンし、イタリア人がイタリア語に訳するという進め方とイタリア連盟から聞いていたので、英語が久々でしたので、かなり緊張していました。

現地に入ったら、松山修平さんという素晴らしい御仁が通訳として付いて貰えることになりました。
修平さんが、私の日本語をイタリア語で、不足の部分を私が英語でという感じでプレゼンを行いました。

修平さん(御年は60歳越えなんで、若輩の私が気軽に呼べるわけではないのですが)は、ミラノ在住で、有名な美術家さんであり、さらに空手家でもあります。
日本で数々の個展も開かれております。
奥様の真理さんが、また素晴らしい。

話を戻しますが、私の講義の趣旨は、日本の野球を支えているのは、武士道の哲学であり、さらにそれに基づく、たゆまぬ鍛錬が今日の日本野球の強さを支えているという視点で話を進めました。

日本人ほど、指導者に忠実で、努力を怠らない、それで且つ、自己犠牲の精神が強い国はないということをイタリア人に訴えました。

日本の野球のバイブルは、「巨人の星」であると紹介もしました。
イタリア人から「巨人の星は知っているよ」と言われ、意外に驚きましたが・・・。

「日本人のように練習をさせてしまったらイタリアから野球をする人間が居なくなる」と一人のイタリアコーチから言われました。
これには苦笑。
しかし、「やはり、練習が不足しているね。」と素直な感想の方が殆どです。

一方、アメリカ人のコーチは、専門技術の紹介をしました。
一人が、捕手、もう一人が打撃と…。

嘗て、サンディエゴ・パドレスの1Aコーチとして野球留学をした際に見てきたアメリカの指導とは少し違うかなと思いましたが、科学的な分析を主張するあたりは、さすがアメリカだなと感じました。


詳細は、また次の投稿で紹介します。


今回は、久々の投稿ということで、まずはジャブ程度の記事で留めます。

今後とも「Baseball Plus」よろしくお願い致します。


※追加記事

イタリアのレストランで、エスプレッソコーヒーに飽きて、アメリカンを頼んだら。
何と、エスプレッソコーヒーにホットウォーターがついてきました。
自分で好きなような濃さに調整しなさいという発想が素晴らしい。
固い日本人には、ない発想。
スローフードの都市ならではですね。
























2016年5月19日木曜日

なんか違うプロ野球のコリジョンルール!

5月11日の阪神対巨人の試合を久々テレビ観戦していたところ、いきなりコリジョンルール適用の場面に遭遇しました。
このコリジョンルールは、基本的に「体当たりの禁止(敢えてラフプレー)」を謳っているいるものであり、捕手を擁護するという意味合いで作られたルールです。

以前のルール時代の走者の言い分は、捕球もしていないのに捕手が、走者のベースタッチをさせないというブロック姿勢をとるため、敢えて体当たりをして吹き飛ばすしかないというものでした。

メジャーでは、以前は当たりまえのようなプレーだったのですが、日本人の間でもそれが流行り出したのは、今覚せい剤問題の清原が行ったのをマスコミが気迫あふれるプレーと称賛したことからと考えています。

私が参加していた世界大会においては、体格に劣る日本人選手とみるや、大柄な外国人選手は容赦なく、タックルを噛ましてきます。

捕手が吹き飛ばされるシーンは幾度となく、観てきました。
当然、抗議に出向きますが、判定が覆ったことはなく、何とも後味が悪い試合となってしまいました。

実は、プロ野球がコリジョンルールを取り入れる前からアマチュアでは、逸早くこのルールを導入してきました。

それは、私がアマチュア野球界の当時麻生審判規則委員長に「体当たりはフェアプレーの精神に反し、更に捕手の選手生命と脅かす問題。厳しくルールで処分しましよう。」と相談を持ちかけた事が始まりと記憶しています。

以降すぐに世界大会においてもルール導入されました。

文字通り、「体当たりの禁止」ですからランナー側に対する制約を設けるだけで言い訳です。

ま、基本的に「必ずスライディングをしなさい」という程度で終わるわけです。

それが何でここまで捕手のブロックの技術まで影響がでるようなルールになっているのか、理解に苦しみます。

逆に捕手は走ってくる相手に片腕だけで対応するわけですから、これまた大変です。

下手したら脱臼なんてこともこれから多くあるのではないかと心配しています。

話を戻しますが、この阪神対巨人のシーンは、どう見てもコリジョンルールに該当しないでしょう。

返球を身を挺して捕球して、そのままタッチに行くということが、何処が悪いのか?

これをコリジョンルールとか言ったら、本末転倒だと思います。

当然、金本監督も怒りますよ。

しかしながら、以下のデイリースポーツの記事によると阪神側の申し入れを却下したみたいですね。

何かがおかしい!

捕手の方が走者よりも受け身の立場ですから、捕手の方に歩があるようなルールにすべきなんです。

ブロックはOK、ただし、捕球前のブロック、ベースを隠す行為をした場合は、即刻、走塁妨害を宣告し、得点を認める。

逆に走者は、スライディングを意図的にしなかった場合は、勿論、守備妨害で、更に退場とするぐらいの厳しいルール設定でも良いと思います。

アマチュアとプロの解釈にも微妙な違いがあるようです。

アマチュアの審判団がプロ側に引っ張られないようにしてほしいと思いますね。

このコリジョンルールは検証する必要がありそうです。

(以下、デイリー新聞の記事)

コリジョン、NPBが阪神側へ再回答へ

2016年5月17日
11日の阪神-巨人で発生したコリジョンルールが適用されたプレー。捕手は阪神・原口、走者は巨人・小林誠
11日の阪神-巨人で発生したコリジョンルールが適用されたプレー。捕手は阪神・原口、走者は巨人・小林誠

 プロ野球セ・リーグの杵渕和秀統括は16日、阪神が11日の巨人(7)戦(甲子園)で起きたコリジョンルール適用に異議をとなえている件で、これまでの当該審判員の判断は適切だったとする見解を、あらためて文書で回答する意向を示した。

 阪神側は翌12日にリーグへ意見書を提出。13日には杵渕統括、友寄審判長が金本監督らに判定における説明を行ったが阪神側は納得せず、新たな回答を求めていた。同統括は「判定が適切だったという見解は変わらない。文書での回答も(直接に)説明した時と同様の内容です」とした。

2016年4月18日月曜日

日本女子ソフトボール機構 リーグ戦開幕

熊本を中心とした今回の地震で被災をした方々に先ずはお見舞い申し上げます。
両親が熊本出身、親族も被災地に近い場所に多く住んでいる事もあり、気が気ではありません。
私が住んでいる長崎でも今までに体感した事がない程の揺れを感じました。
自然の無情さを感じぜずにはいられません。
何も出来ませんが、ただただ、いち早く余震の終息を祈っています。

さて、その様な中ですが、日本女子ソフトボール機構のリーグ戦がQVCマリーンフィールドにて、4月17日に開幕しました。
上京する機会がありましたので、4月18日の太陽誘電対SGホールディングスの試合を勉強の為に見学してきました。
試合の云々よりも、QVCでは風速30メートルの強風が吹いており、良く試合ができたなという感想でした。
投手がセットポジションに入った瞬間に風で煽られるという光景を何度も見ました。
途中、1時間の中断を挟み、太陽誘電が9対0のスコアで勝利しましたが、見応えのある駆け引きがあり、野球とは少し違うなという部分も感じとれました。

まっ先に目に付いたのは、スコアボード。DH制の考え方が野球と違いましたね。
太陽誘電の先発藤田投手が4番に座っているに関わらず、DPという選手がいる。
野球では、DH制は投手に代わり、打撃専門の選手が打席に立つというものであるが、ソフトボールの世界では、そうではないんですね。
上手く説明できないので、ネットで詳細に記載がありましたので、以下URLでご確認下さい。


次にやはり投手が投げるボールの角度が野球と真逆なことで、ストライクゾーンの景色がいつも後ろから見ているのとは違うことですね。
主審の高低の判定が、えっと感じることが多かったですね。
ライズと呼ばれる高めの球は、かなり威力が有り、主審の判定によっては、やや投手有利に運ぶかなという印象でした。

そして何よりも驚かされるのは、スピード感ですね。
グランドも狭く、ベース間も短いので迫力が凄いです。

内野ゴロは、ほぼ間一髪で野手のプレッシャーも半端ないでしょう。

捕手もランナーを背負った場面で、低投でワンバウンドした投球を少しでもファンブルすると簡単に進塁されてしまいます。

ということで、基本技術をしっかり身につけておく事が肝要でしょうね。

最後に女子侮るなかれです。
足も速いし、肩も強いし、しかも正確。高いレベルで凄いですよ!


どちらかと言うと守り合いの競技特性が強いかなと思いました。

チーム力は、野球以上に投手力にかなり左右されると言えるでしょうね。

投手力で思い出しましたが、ネット裏で関係者の方と雑談していたところ、大体各チーム4名〜5名ぐらいの投手しか保有してないそうです。

また、上野選手が「野球と違って肩や肘に負担は余りかからない。寧ろ疲れるのは下半身で、連投は苦にならない。」と話していたらしいです。

ソフトボールの投手をやった事がないので、その感覚は分かりませんが、上野選手が話しているのですからそうなんでしょうね。


以上の感想を纏めるとエラーと四死球が試合の命運を大きくウエイトを占め、野球以上にそのウエイトが大きいと感じました。

スモールソフトボールが得意な日本女子チームが強い訳が理解できました。 


と言いながら、打撃を専門としている立場柄、もう少し強く振れる選手は欲しい感じはありますね。


2020年に野球ソフトボールとして競技復活がほぼ確定してますが、今後はお互いの技術交流なんてことも悪くないなと改めて感じさせられる貴重な経験でした。

女子ソフトボールも非常に面白いですよ!
野球にも通じるものが、多く発見できると思います。

是非、試合会場に足を運んでみて下さい!

※試合日程などは、以下URLでご確認下さい。

2016年3月30日水曜日

プロ野球開幕 〜 体質改善に期待

プロ野球が開幕しました。
開幕前のジャイアンツの野球賭博問題などは、既に古新聞となっているように感じます。
この問題の再発防止策をどうするのか、プロ野球としてのコンプライアンス指針をシーズン前に明確にして欲しかったですね。
賭博の問題、チーム内での声だしに関する金銭授受の問題ですが、はっきり言ってプロ野球界のモラルレベルの低さを露呈しましたね。

現場の管理を誰が責任を持って行うのか?
アメリカで言うグランドマネージャーの責任なのか?
なぜ、初めて現場の指揮をとる高橋新監督が、球団を代表した形で謝罪会見を行う必要があるのか?
今一つ理解できませんでしたね。

プロ野球選手は、個々人がオーナーであり、そのオーナーを束ねるのは、あくまでフロントにあると思いますよ。
野球協約を守るのは、グランド内の監督方針やチームルール、サインを守るのとは訳が違う。
野球協約を遵守させる、ファンの期待を裏切らない道徳観念を植え付けるのは、球団の責任です。
一般企業におけるコンプライアンスは、年々厳格なものとなっています。
読売新聞でも同じでしょう。
一人社員のお陰で、会社が倒産する危機に至るなんてことは日常茶飯事です。
大企業には、コンプライアンス違反を犯した場合の誓約書にサインをさせられて業務に従事させる会社もあるわけです。
ましては、ファンあってのプロ野球です。
自覚の欠如と言われても仕方がありませんよね。

とは言え、プロ野球選手も人間ですから、過ちを犯すこともあるでしょう。
その過ちを犯さないように抑制するのは、球団フロントの役割、または球界を司る方々ではないでしょうか。
新人選手に向けた反社会的組織に対する教育講座を行っているとメディアを通じて、ファンにアピールするような報道を目にしますが、結局今回の野球賭博を行った選手は、20歳を超えたばかりの若い選手ばかりです。
「一体どんな教育をしているのですか」と言われても仕方がないと思います。
最低でも各球団で、一年に1、2回ぐらいは、全選手を対象とした野球協約遵守やモラル、マナー教育などを実施すべきでしょう。
実際やっているのかもしれませんが、結果的に教育を行っている側の真剣さが、選手の忠誠を勝ち取れていないわけですから何か要因があるのではないでしょうか。
はっきり言えば、プロ野球は国民に夢を与える商売であり、社会的にも大きな影響をもたらすというフロントの認識の甘さと選手の自覚の欠如であると思います。
フロントの殆どの方々が親会社からの転籍者や出向者で占められています。
本格的な野球経験のない方も沢山おられるでしょう。
そういった意味では、現場に出向いて行き、選手がどのような活動をしているのかもっともっと知る必要があるのではないでしょうかね。
一年に一回の年棒査定を行う個人面談だけで会話をするのではなく、日常からコンプライアンス管理を行うという視点で対応すべきでしょう。

多くのアマチュアプレーヤーがプロ野球への憧れを持って日々努力をしています。
その選手等の期待をプロ野球界が裏切らないように今後して欲しいですね。

テレビ中継を見る限り、連日、選手は気持ちのこもった良いプレーをしているように思いますし、見応えのある試合も展開してくれています。
全力プレーとフェアプレーの精神だけは、どのような環境下でも人を感動させるものです。

今年のプロ野球界には、今まで以上に高い意識で取り組んで行って欲しいです。

2016年3月14日月曜日

元高校球児、58歳の新たな挑戦!



ブログアップが滞り、誠に申し訳ございません。

さて、今回は、我が母校、諫早(いさはや)高校野球部関連の最近のエピソードを紹介します。
非常にローカルの話で、且つ身内の話ですが、久々に感動を覚えた出来事であり、ブログに掲載しなければとの強い気持ちから本日アップします。

まず我が母校である諫早(いさはや)高校は、旧制諫早中学校と旧制諫早高等女学校を前身とした県立の進学高校です。
2011年(平成23年)には、創立100周年を迎え、最近(平成23年4月)では、付属中学校を開校し、中高一貫教育を開始しています。
学校内には、戦国武将の龍造寺家晴が築かせた庭園である御書院が保存されており、その歴史を感じさせます。
昔は、諫早(いさはや)の「諫」が「ねり」と呼ばれ、私が高校時代は、県外の試合に行くと「ねりはや高校」と呼ばれたこともありました。
校訓は「文武両道」が掲げられ、クラブ活動も盛んです。
最近では、諫早高校と言えば「駅伝」と言われるほどで、女子陸上部が特に有名で、21年連続 計22回 都大路を走っています。
女子駅伝部のお陰で、「いさはや」と読んで頂けるようになりましたが・・・。
昔は、「野球が強い学校ですね」とよく言われていた野球部ですが、春2回、夏2回と過去に甲子園に出場しておりますが、私達が出場した昭和54年の夏大会、昭和55年の春を最後に甲子園からは遠のいています。
後輩には是非、頑張って欲しいですね。

話を戻しますが、先日、関東在住で、諫早高校野球部OBでもあり、明治大学野球部でマネージャーとしても活躍された大先輩から「諫早高校野球部の先輩で素晴らしい方がいるので、地元報道で取り上げて頂けるようにならないか?」という内容の相談メールを頂きました。

頂いたメールの原文から抜粋したものを2通掲載。

(メール その1)
私たちの1つ上の諫早高校野球部の先輩で、大嶋昭生さん(58歳)という方がおられます。
56才から東京消防庁を退職して2年間予備校に通い、看護の仕事を目指そうと、受験勉強して、この春に京都学園大学、健康医療学部、看護学科に合格され、新たな目標に向かって動かれます。
大嶋さんは諫早高校を卒業後、すぐに東京消防庁に就職され、都内の消防署や救急隊に勤務され、救急救命士や防災管理者などの資格を持たれ、新たに看護の道を目指し、故郷長崎に貢献できればと前向きな考えをお持ちです。
中学時代はバレーボールをやられており、高校に入り、初めて硬式野球を始められました。
3年間、試合には出れませんでしたが、最後まで続けられ、その姿は我々も尊敬し、精神的な支えとなり、昭和50年の夏の甲子園初出場を陰で支えられた貢献者だと当時を知るものは思っております。
地元の新聞記者の方に、『元高校球児、58歳の新たな挑戦』として、新聞で取り上げてもらえませんか?
母校、諫早高校の後輩たちにも、勇気を与えることだと思います!

(別の先輩からの追いかけメール その2)
大嶋さんは、一度だけ公式戦のバッターボックスに立ちました。
3年の夏に(我々は2年時)野球部全員が3年間の努力に敬意を表し、「1打席でもバッターボックスに立たせてあげたい」と監督に掛け合い夏の大会の公式戦の一試合だけベンチ入りして、大勝した試合に代打に出ました。
ご本人は緊張の余りバットを振ることが出来ず、ただ仁王立ち。
しかし、その試合で「代打、大嶋くん」のアナウンスの瞬間スタンドも含めて一番歓声があがり、球場が一体となった場面を鮮明に覚えています。
NHK杯に優勝した後、優勝候補として夏の大会の第一シードになったにも関わらず、今一つ纏まりが無かったチームを大嶋さんの存在が一つにしたと思います。
そう言う意味では夏初出場の立役者の一人と思います。


私自身も、大島さんとは、OB会等を通じて面識はあります。
が、大先輩ということもあり、共通の話題を持ち合わせていないため、それ程、親しく会話したことはありません。
しかし、このように生涯後輩に慕われる先輩という素晴らしいエピソードは、正に高校野球であり、非常に感銘を受け、諫早高校野球部に在籍できたことを誇りに思います。
大島さんご自身が、後輩の手本となろうとの想いで人生をお過ごしになっているとは思いませんが、絶えず、後輩に大きな影響を与えられる生き方については、我々後に続く後輩にとっては、本当に素晴らしい手本であることに違いはありません。
「150kmの速いストレートを投げました」などのように野球技術の凄さだけが取り上げられますが、このようなチームスポーツの真髄のような出来事が高校野球にはあると思います。
まもなく、今年も選抜高校野球が始まります。
甲子園に出場したチームにも、出場できなかったチームにも、このような舞台裏があるはずです。
そのような想いを感じながら、試合を観戦したいと思います。

頑張れ、大島さん!

 (追伸)
多くの報道の方々、このブログを見て頂いていると聞き及んでいます。
素晴らしい話であると思いますので、取り上げて頂ければと思います

2016年1月26日火曜日

岩手県高野連 技術指導研修会

平成27年度岩手県高校野球連盟主催の技術指導研修会に講師として参加してきました。

元陸前高田高校 佐々木監督(現岩手県高校野球連盟事務局長)が早稲田大学の同級生であり、依頼を受け、今回に至りました。

お話を頂いた際に、佐々木元監督からは、「今年、岩手で国体があるので強化したい。」「東北で甲子園の優勝旗を持って帰っていないので、岩手県がその最初になりたい。」とのことでした。

勿論、「1日や2日指導をしたからと言って、直ぐに全体の底上げになることはならない。」したがって、私の方からは、「指導者が実技体験をするような参画型の研修会」にしましょうと提案を致しました。

通常、生徒(選手)と指導者がセットになって研修会を開催するケースが多いのですが、今回は、岩手県全域の指導者が一同に介して、実際にボールを投げたり、打ったりと非常に面白い試みとなりました。

勿論、今の時期の岩手県は、真冬で積雪のシーズン、
屋外で野球をやるような環境でないため、富士大学の屋内練習場を使って、やれる範囲での実技体験となりましたが・・・。 

目標は、強化ですが、高校野球のチームには、強豪校もいれば、部員が不足して連合チームで予選に臨むというケースもあるようにレベルが均一化されているわけではありません。

したがって、今回の研修では、基本の説明、それから上達するためのドリルの紹介を中心として、どのレベルのチームにも当てはまるような研修会を目指して進めてきました。

「やって見せる」というのが、指導方法の第一にあるのですが、指導者が理想とするフォームを指導者自身が出来ないまま、「こうやって打つのだ!」と生徒に見せるということは良くあることです。

実際、選手は言葉よりもイメージで捉えることが多いわけですから、下手するとチームの監督のフォームと選手のフォームが似てくるということが起きます。

昔、広岡達朗さんから「指導者も選手に見せるのであれば、しっかりフォームをチェックし、影で練習しなくてはいけない」と直接お話をお聞きしたことがあります。

そういった意味では、今回の研修で、指導者自身が実技を行ったことは大いに意味があったと思います。

実際、打撃指導の際に幾つかのドリルを紹介し、実際に数人の指導者の実技指導を行ったところ、フォームが改善し、打球が速くなった指導者が何人もいました。

スポーツを含め、何でもそうですが、結局は、コツを掴むということが大変重要です。

このコツを体感し、自分のモノとして吸収し、更に選手にそのフィーリングを言葉で伝えられるかが良い指導者との分岐点になるのではないでしょうか。

選手がいる前では、中々指導者も恥をさらすことはできませんが、同じ指導者同士であればその辺りの感覚はなくなっていたようです。

津波によって大きな被害を受けた岩手県の皆様ですが、やらなければという使命感がひしひしと伝わって来て、こちらが非常に考えさせられました。

復興支援という言葉を軽々しく使うものではないのでしょうが、少しでもお役に立てればと二日間完全燃焼して参りました。 

少しでも岩手県
高校野球の発展に寄与できれば幸甚です。

雪積もる岩手県花巻で雪国の厳しさを体感し、一路九州へ戻りましたが、岩手県と変わらない地元の風景を見て、時の流れが一瞬止まったような錯覚を受けました。

この数日は、全国的に大変な荒れ模様でした。

皆様、今後もお気をつけ下さい。

2016年1月16日土曜日

2016年度社会人野球スタート 〜 社会人指導者研修会開催

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1月9日(土)に社会人指導者権研修会が開催され、今年も社会人野球がスタートしました。

十河監督率いる日本生命が都市対抗、日本選手権の連覇を果たした昨年でありましたが、他チームが打倒日本生命を目標に今年はどういう戦いをするのか非常に注目しています。

社会人野球スローガン決定!


さて、今回行われました指導者研修会ですが、通年2つ日間で行う熱海開催から一転、半日開催、東京で行うことと致しました。


クラブチームの増加で、クラブチームの指導者ができる限り参加できるようにと配慮した試みでした。


85名の指導者が参加しましたが、非常に充実した研修であったと参加者の評判も良かったですね。


研修では、まず市野日本野球連盟会長より「熱い戦いを期待している」との檄の挨拶があり、続いて大田垣日本野球連盟副会長より今年度のスローガンの発表がありました。


このスローガン、昨年までは、指導現場より案を募り、競技力向上委員会で決定していましたが、今回から一般の方からも公募し、一般の方の案と現場案の多数の中から選考する手順を踏みました。


で、競技力向上委員の皆の総意で決定されたスローガンは、川崎市の原田勝一さんの作品で、


「輝け社会人野球 地域の期待と誇りを胸に最高の瞬間(とき)を」

に決定しました。

最終的に一般公募の方の作品が受賞されたことは、最初の試みとしては、非常に良かったのではと思います。

ミスターアマチュア西郷氏、指導者に向けて語る


今回の指導者研修会のメインイベントでは、特別講演として、昨年11月25日に現役引退を表明したミスターアマチュアの西郷泰之氏の話。


非常に面白かったですね。

私が聞き手となり、今までの「社会人野球生活を振り返って貰う」という企画でしたが、元々あまり口数の多い方ではない西郷氏が、この日は、沢山の素晴らしい話をして下さいました。


「三菱川崎がなぜ強かったのか」、「バットマンとして心がけていること」、更には、「試合に出場するために守備強化をしたという若い時代の話」など盛りだくさんの内容でした。


詳細は、フルカウント様への投稿でアップするつもりですので、ここでは割愛しますが、

個人的に特に印象的だったのは、聞き手の役得で私が質問した私が監督として指揮をとった広州アジア大会の台湾とのタイブレークでの最後の打席について。


その状況は、

広州アジア大会で勝てば2位以上が決まる準決勝の台湾戦。


台湾は、オールプロの兵役免除をかけたドリームチームでした。

衣笠さんの解説でテレビ放映までされた試合でした・・・。


8回まで0対3と台湾にリードされるという完敗ムードの試合。


で、9回裏の土壇場で現富士重工の4番打者林選手(当大会では5番打者)が起死回生の同点3点本塁打を放ち、同点に追いつき、そのまま10回から無死1,2塁からお互いに攻撃をするというタイブレークシステムの戦いとなりました。

私自身も世界大会で初めてのタイブレークの経験となりましたが、後攻ということもあり、1点を献上しても裏に2点を取りに行くという戦術を取りました。

予定どおりに台湾の攻撃を1点に抑え、10回裏の全日本の攻撃へ。

無死1,2塁からバントで送り、1死2,3塁。


台湾が3番打者を敬遠し、満塁策で最終局面へ。

ここで登場したのが、4番西郷。

当然、もっとも信頼のおける打者ですから皆が打ってくれると信じていました。


が、結果は3塁ファールフライに倒れ、続く5番の林もショートゴロに打ち取られ金星を逃しました。

この打席の西郷がいつもの西郷らしい豪快な振りではなく、少し当てに行くような振りをしたことが「どうしたんだ」と強くに印象に残っていました。


この打席の心境を彼に講演の中で質問すると、次のように話をしました。


「1点ビハインドということもあり、最低限の仕事、つまり1点を取るということを考えてしまった。外野フライかダブルプレーにならない打球を打てばいいと安易に考えてしまった。」


「通常ならば、自分が試合を決めに行くと思って打席に向かうのだが、あの時は考えが小さくなってしまった。非常に悔いが残る打席でした」と。


初めて彼の追い込まれた姿を目の当たりにしたので、その打席の心境をどうしても聞きたいとずっと思っていたので、個人的にもすっきりした気持ちとなりました。


それ以上に西郷クラスでもそのような心理に陥るんだと「全日本の4番という重責の重み」を再確認できましたね。

講義を聴いていた指導者の皆様にも、選手育成のヒントとして参考になったのではと思います。


西郷氏には、今後は指導者としての活躍を期待しています。



各チームとも冬場のトレーニングの最中で、これからキャンプを経て3月のスポニチ大会から公式戦がスタートとなります。


必死のプレーを見せると各監督も意気込んでいます社会人野球をこれからもよろしくお願い致します。








2016年1月1日金曜日

2016年を迎えて! 〜 明けましておめでとうございます!

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新年、明けましておめでとうございます。


昨年は、フルカウント様への投稿に精一杯で自身のこのブログを更新が滞ったことをお詫び致します。(杉内についての投稿が評判良かったようですので、是非ご覧下さい)

さて、昨年の私自身の目標は、
1.野球普及
2.自身が会長である長崎文教リトルシニアチームの全国大会出場
と掲げて、取り組んできました。

野球普及活動については、北海道高校野球連盟の皆さまを始め、全国各地で講師として、お招き頂き、楽しい時を過ごさせていただきました。
一人でやれる活動としては、かなり充実していた日々を過ごせたのではと思います。

昨年12月に野球指導者向けDVDを発売!


普及活動ではないですが、5年間という長き間連載をしていました「ベースボールクリニック」の自身のコーナー「Hint」が終了することとなり、その総集編としてDVDを昨年12月に発売しております。
基本の解説を誰にでも理解出来るように解説していますので、よろしくお願い致します。



昨年の長崎文教リトルシニアは大健闘!



長崎文教シニアは全国大会とは行きませんでしたが、8月に西日本大会出場、3年生最後の九州大会では、準優勝と輝かしい成績を納めてくれました。
勝利よりも、選手の育成に重きを置いて、指導に携わっていることもあり、中々勝てない状況にありましたが、漸く指導が結実してきたのかと個人的には大変嬉しく思います。
いいチームになってきましたので、新入部員の方、お待ちしています。

そういう訳で、昨年は非常に慌ただしく過ごさせて頂き、かなり充実していました。


今年は、岩手県高校野球連盟から・・・


「さて、今年は・・・」と意気込んでも、新らしいチャレンジなど、この年齢になるとそうそうないので、昨年に引き続き、指導の勉強と野球普及を第一に取り組んで行きます。

既に、1月には、岩手県高校野球連盟様から講習会の依頼を受けており、更に昨年から関わっているSGホールディングス(旧佐川急便)女子ソフトボール部の指導が待っています。大変楽しみにしています。

このブログをご覧頂いたり、その他の場面で、「講師として興味がある」と多くの方に声をかけて頂きました。もし、何かご質問あれば、当ブログにコメントの形でお問い合わせ頂ければと思います。



ということで、個人ブログでの報告も少しづつやって行きますので、よろしくお願い致します!

2016年元日






2015年10月18日日曜日

北海道高野連 指導者講習会に参加して



久しぶりにブログをアップします!
毎日、覗いて頂いた皆様、遅くなり申し訳ございませんでした。

昨日、本日と北海道高校野球連盟の指導者講習会に講師としてお招き頂き、参加してきました。

三年連続で講師を務めさせて頂いています。

野球界では、知る人ぞ知る雨男の私ですが、何故かこの北海道の講習会だけは、必ず好天で、しかも暖かいんです。

北海道高野連の関係者に私を上回る晴れ男がいるんでしょうね。

実は、この北海道高野連ですが、副会長、理事長のご両名が小島姓です。

お二人とも柔和な素晴らしい方です。

ここに講師の私が加わると、小島姓ばかりで、周りの方、当人同士もかなり気を遣います。

開会式で、司会から小島理事長より講師の小島講師を紹介頂きますと何とも妙な感じです。

さて、余談はこれくらいで、今回の講習会では、主に打撃コーチングについて選手達の実技を観ながら進めていきました。

北海道はこれから長い冬の時期を迎えます。

地道な基礎トレーニングの時期に入る訳です。

晴れた日でも、朝方の霜がとけてグランドが使えないという事で屋内練習が中心となるらしいです。

よって、そのような中、選手が飽きないような基本練習のドリルを意識的に
多く紹介を行いました。

それから、バッティングの原理原則について解説しました。

特に股関節から股関節への移動については、難しかったかもしれませんが、今回から触れてみました。

選手の特徴を見抜く力の醸成です!


集まった指導者からは、面白いですねと声かけて貰えましたので、それなりに伝わったのかなと思います。

指導をした内容については、文章にするのが、量が多過ぎて割愛しますが、指導の中で印象的だったことを一つ紹介します。

脇を絞れ と良く打撃指導の現場で使います。
この脇を絞れの意味を集まった選手に尋ねてみると、回答を求めた数だけ、それぞれの受け取り方に違いがありました。

要は、日頃、指導上で言われていることが良く理解出来ていないという現れであり、更に指導者の説明不足という事が伺えます。

指導者も良く分かってなくて使っているのかもと疑念が湧きます。

些細な例ですが、選手と指導者の理解が共有できない限り、上手く行くことはなく、寧ろ悪しき慣習が身についてしまい伸びる要素を奪ってしまうことに繋がります。

今回の講習会の最後の挨拶で、この部分の話をしました。

おそらく参加した指導者は、感じてくれたと思います。

4回目の依頼も早々と頂きました。

来年に向けて、自分自身がステップアップを図らねば!

北海道高野連の皆様、大変お世話にのりました。

小島理事長、ありがとうございました!





2015年9月22日火曜日

第27回BFAアジア選手権大会

社会人代表チームは、3位!



台湾で行われていた第27回BFAアジア選手権大会ですが、社会人で構成されるアマ代表チームは、残念ながら3位という結果に終わりました。

私が率いたチームからバトンを引き継いで初めての国際大会。


勝ち負けよりも経験を優先すべきと考えていますから全く結果について指摘するつもりはありません。


但し、選手の選考、采配について、反省はする必要がありますね。


勝負は時の運と言われますが、日本代表チームはそのような甘い慰めを求めているところではありません。


チームは、一人の監督のものでもありませんし、それ故に、監督だけに責任を被せるような組織にしてはいけません。


実際、監督の発言は、野球界の発言と思って今まで自分自身も戦ってきました。


強化には、あらゆるスタッフが関わっており、その方達ちの想いも理解をして戦わなければなりません。



さて、侍ジャパンのホームページに(侍ジャパンホームページ)

「今大会、6連覇という偉業をかけて挑んだ日本だったが、3勝2敗で3位に終わった。敗れた試合はいずれも紙一重の戦いばかり。今後、侍ジャパン社会人代表が国際大会にどのように挑んでいくのか、社会人野球全体の力が試される。」
と試合総評の記事が掲載されました。

何となく、身内の記事だからこそ、素直に受け取れない。
おそらく「僅差だから取り組み方を考えれば、次は勝てる」ということを指摘して戴いたと思うが。
国際大会は、社会人野球が誰よりも一番知っている。
今大会の台湾、韓国のメンバーは最近行われたアジアの他の大会のメンバーよりも少し落ちていることは皆知っている。
目標としている4年後のアジア競技大会の台湾や韓国の構成メンバーはこんなレベルではない。
だからこそ、負けの原因がどこにあったのかは今後しっかり分析する必要がある。
この結果は、アマ球界全体で考えるべき課題であり、強化の問題となる。
現場には結果に一気一憂して貰いたくないが、強化側としては、この結果は、重く受け止めるべきだ。
アマトップの社会人チームがアジアで通用しないという結果に終われば、今後プロ選手の派遣という声があがることも抑えられなくなる。
プレミア12大会が間も無く開催されるが、元々アマチュアが出場していたワールドカップ大会に代わって始まる大会である。
アマチュアが国際大会を経験できなくなるとレベルの低下を招く恐れもある。
当然、世界大会を経験する意味は大きい。
アマからプロで活躍している選手の中には、摂津(ソフトバンク)、杉内、長野(ジャイアンツ)、石川(ロッテ)、大瀬良(広島)を始め、沢山の選手が国際大会の中から育っている。

アマから「国際大会を取り上げないで」というお願いをするつもりは毛頭ないが、もう少し、アマ側もちゃんと強化を含めた情報発信をすべきだとこの記事を見て思った。
この大会へのアマ代表の目的が、正しく伝わってない。
強化に携わる一員として、大いに反省すべき部分である。

残念ながら台湾に出向き、間近で試合を見れていないので、アマ代表の戦いぶりをお伝えすることができないが、
「アマ代表が良い方向に変わって行っているな」と思って頂けるような強化に努めていく必要があるなと改めて感じました。

何れにしても監督、コーチ、選手の皆様、お疲れ様!







2015年9月9日水曜日

アンダー18大会を終えての雑感

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アンダー18歳以下大会、またもや日本は2位と金メダルには届きませんでした。

1対2とたった1点の差なんですが、この1点が中々遠い。

逆転勝ちできる雰囲気を作らせて貰えてないんですよね。

何かこのままやられてしまうのではないかというプレッシャーを常にかけられているわけです。

からだの大きさやバットスゥイングの速さ、投手の球の速さ、野手のスピードなど。

あらゆる面で少しずつアメリカの方が上回っているんですよね。


アメリカが嫌がるのは、日本のいやらしい野球と日本の投手力。

それから、自らのミス、つまり失策ですね。

日本の打力は、あまり警戒していないでしょう。

日本が勝機を見出すには、ロースコアの勝負に持ち込むこととなるわけです。


そういった意味では、決勝戦は日本のペースで進められたと思います。

できれば、先制をしたかっところですが・・・。


アメリカの投手力が良かったといえばそれまでですが、やはり打力不足の感は否めません。

甲子園であれだけ本塁打を放った選手ばかりを揃え、予選でも二桁得点を挙げているにも関わらず、大会を通じて1本の本塁打とは寂しい。

本塁打ばかりが野球ではないですが、やはりもう少し遠くへ飛ばさなければ、どんどん外野が前に守り始め、さらには安打ゾーンも無くなってしまうことに繋がってしまいます。


これは、トップチームを除いたアマ代表、大学代表をはじめ全てのカテゴリーに共通した課題となっています。

結局、打たなければ勝てないという結論になってしまいます。


今回清宮が4番を打ちましたが、他に4番を打てるような選手が見当たらなかったという点では、清宮頼みという感が強く、その清宮が今回はあまり機能しなかったことは誤算だったと思います。

高校1年生で全てを背負わせられるのは酷ですが。

九国大付属の山本なんかを入れると少し迫力があがったかなと個人的には思いました。

選手選考は、チームコンセプトですから外野がとやかく言うことではないですが。


西谷監督も自チームの大阪桐蔭の豪快な野球スタイルとは違い、守備にも重きを置いたスモールベースボールへと舵を切った戦術をとっていたような気がします。

その中で、今大会でまた株を上げたのが、オコエですね。

彼は、世界基準の身体能力を既に持っており、パワーも兼ね備えています。

野性味を感じ、期待感が一番高かったのは事実です。

オコエに回ればという感じがしました。

途中で怪我もあり、大会が進むにつれて少し疲れを感じましたが、今後の活躍が目に浮かぶものがありました。


打力を上げるということは打ち方そのものを考えなおさなければならないということになります。

フルカウントへの投稿で木製バットへの対応の問題提起をしましたが、実際は、打ち方についてもっと研究をしなければならない。

アメリカの打法は、ステイバックが基本となっており、選手が皆同じ振り方をしているのはお分かりいただけたはずです。

ステイバックとは、兎に角、後ろ足に体重を残したまま、回転しろということなんですが、体力がないから日本人には無理という理由で中々取り入れていかない。

ソフトバンクの柳田や西武ライオンズの森のように軸足を中心として、しっかりと振るといううち方をできる選手もいるわけですからもう少し研究する余地はあると思います。


さて、今大会は高野連(特に大阪府高野連)が主幹となって、本当に献身的に大会運営を行っていただきました。

大会としては、天気は今一つでしたが、大成功であったと思います。

他国のスタッフから「なぜ、内野が土なんだ。
日本だけだぞ!」とやや不満を言われた以外は、参加チームも概ね満足していたのではないかと思います。

改めて、運営に携わった方々に敬意を表します。


一つ残念なことは、最後の決勝の視聴率は18%とプロ野球を完全に凌駕する人気ぶりでしたが、舞洲スタジアムが交通の便があまり良くないこともあるのか日本戦以外の試合の観客が少なかったこと。

滅多に間近で観るチャンスがない、他国選手のプレーやコーチの指導ぶりをもっと多くの指導者に足を運んで観て欲しかったなと思いました。

特に試合前練習を観ると色々な気づきが発見できます。

今回、キューバの練習を見ましたが、日本の指導方法の一つのタオルを片手にシャドウスゥイングをやっていました。

今まで沢山キューバの試合を見てきましたが、中々無い光景です。

日本人コーチ3名が2年前にキューバに指導に行っていますので、その指導を取り入れたのかなと勝手に想像したりしました。


アマチュア野球の指導者は、既に大なり小なり日本代表の育成に既に関与しているわけです。

皆で世界に勝つための選手づくりを考えていかなければなりません。

そういった意味で、国内野球の世界に留まらず、世界野球をもっと知って欲しいですね。


今回の日本代表チームは、西谷監督以下非常にまとまった良いチームで、粘りのある非常に素晴らしい戦いを行ってくれ、将来の日本野球への希望を与えてくれたと思います。

それ以上にアメリカのポテンシャルの高さには驚かさせられましたが。

次はプレミア12でトップチーム(小久保ジャパン)が世界に挑みます。

アンダー18の借りを返して、ぜひ金メダルをとって欲しいと思います。

2015年8月20日木曜日

甲子園決勝 仙台育英対東海大相模 試合前日展望!

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決勝は、仙台育英と東海大相模!


前号で仙台育英と東海大相模がやや有利とベスト8の時点で話をしていましたが、両チームで優勝旗を争うことになりました。

なぜ、このふたチームが抜けていると読んだかというと総合力でスキがないと見たからです。

例えば、打てる選手だが守りはあまり得意でないとか、速い球を投げる投手なのだが、ややコントロールに難があり突如乱れるイニングがあるといった心配するような選手や要素が、この両チームには「ない」ときっぱり言えると思います。

その部分が、準決勝での得点差に繋がったのではないかと思います。


野球は、失投とか、失策、四死球などのミス待ちに頼る部分が多いスポーツです。

逆に言えば、このミスの確率を減らすことがリスクヘッジにつながり、まず負けない野球ができます。

そういう戦いぶりがこの2チームには見られますね。


攻撃力と守備は互角! 両チームのエースの出来が鍵!


では、この両チーム戦力分析ですが、まず攻撃力を比較すると打撃力は、仙台育英が優位にあると思います。打線の破壊力は、凄まじいものがあります。

但し、走塁、小技、選手の状況判断の総合力で攻撃を評価すると五分五分と言えると思います。

東海大相模は、激戦区の神奈川予選を勝ち抜いているだけあって、攻め方と相手に対するプレッシャーのかけ方がうまいです。

一人でダメなら、全員でというような戦法を得意としています。

よって、東海大相模は繋がりが攻撃のキーワードとなるでしょう。

次に守備力ですが、いずれのチームも守りは高校レベルを超えていますので、それほど大差なく、これも五分です。

あまり単純なミスは期待できません。

投手力は、疲労の部分も加味するとエースが一人で投げ抜いてきている仙台育英がやや不利と言えます。

が、東海大相模のエース小笠原の準決勝の出来があまり良くなかったので、東海大相模も不安を抱えています。

試合のポイントは、

ズバリ両チームの投手の出来ということになるかと思います。

東海大相模は、小笠原投手が自慢のストレートで右打者、左打者関係なく、序盤グイグイと押せるかが鍵ですね。

変化球、特にスライダーでストライクを取りに行くようなピッチングを行うと仙台育英打線に捕まると思います。

逆に仙台育英においては、佐藤投手が変化球でストライクを簡単に取れるかというところが鬼門となるでしょう。

速い速球だけでは、相模の打線は抑えられません。

特に後半まで投げきるために序盤は変化球を中心とした組み立てができるかというところになるのでしょうか。

仙台育英、東海大相模とも近年の大会の中でもレベル的にトップクラス!



清宮フィーバーで両チームにスポットが当たっていない感じがしましたが、はっきり言ってこの両チームは、近年の甲子園大会の中でも上位に入る素晴らしいチームです。

現段階の清宮以上の力のある選手が複数名連ねています。

そういった意味では、明日の試合は激闘になると予想しますし、楽しみです。


両チームのエースピッチャーの頑張りが絶対条件となります。

お互いの投手とも持てる力を全部発揮してほしいと思います。

いよいよファイナル、熱い試合を期待しています。






2015年8月17日月曜日

第97回全国高校野球選手権大会 ベスト8出揃う!

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第97回全国高校野球選手権大会は第11日の16日、阪神甲子園球場で3回戦の残り4試合が行われ、ベスト8が出揃いました。
12日目の組み合わせは、以下のとおり。
第1試合 早稲田実業 対 九州国際大学付属
第2試合 花咲徳栄 対 東海大相模
第3試合 秋田商業 対 仙台育英
第4試合 興南 対 関東第一
ベスト8の顔ぶれを見る限り、今までの戦いを振り返って、総合的な力で東海大相模と仙台育英がやや抜けているかなというのが正直な印象ですが、連戦となるこれからは、打力の勝負という感じも否めないので、どこが勝つのかは正直分からないですね。
フルカウント様への投稿にも記載しましたが、今大会の今までを振り返って、打者が相対的にいい打ち方をするようになってきたなと思います。
数年前は、イチロー型の上手く打つ好打者タイプが多いなという印象でしたが、ここ数年は下半身を使ってしっかり振り切る打者が多くなったなと思います。
智弁和歌山や大阪桐蔭の打法の影響、さらにはプロ野球の柳田(ソフトバンク)、中田(日本ハム)、森、浅村、中村(西武ライオンズ)の振り切るスイングの影響がおおいにあると考えます。
一方、「この場面は積極的に打つのではなく、次に繋ぐ場面でしょう」というケースでも、見送ればボールのような難しい球に簡単に手を出す選手も増えたような気がします。
確かに思い切りとボール打ちは、紙一重のような感がありますが、やはりチームスポーツですから状況判断が先に立たなければなりません。
この辺りは、改善の余地があるでしょうね。

選手が自主的に試合の流れを読む力の養成が重要となってくるような気がします。

(次のページに続く)