2013年9月17日火曜日

驚異のバレンティン!センターへ打ち返すことのたいせつさ!


少し記事アップに時間を要しました。

楽しみにして頂いた方には申し訳ありませんでした。


この期間の野球界の話題は、『バレンティンのホームラン新記録達成』の話題となるのでしょうか?

2試合に1本のペースですか~」異常なぐらいの凄さですね。

本拠地が比較的ホームランが出易い神宮球場ということを差し引いても凄い記録であることは間違いありません。

 

バレンティンの良いところは、当然ながら抜群の身体能力、特にパワーということになるのでしょうが、技術的にも素晴らしいものがあると感じています

 

まず、打つ方向をセンターに意識をおいていること。

 

普通、外国人選手、特に中南米型の選手のホームラン打者というのはプルヒッター(引っ張り専門)が多いのですが、日本の投手がアウトコースに逃げる変化球を多く投げることもあるのかセンター方向に意識が強いように伺えます。

左中間から右方向へのホームランが多いことでもお分かりいただけると思います。

 

それではなく、日本の投手もクレバーですからアウトコースを狙われていることは重々承知しており、インコースの厳しいボールを投げるのですが、これまたインサイドの打ち方が上手い。

 

トップの位置に近いところに構えて、テークバックを殆ど取らず、体の近くまでボールを呼び込み、体の回転で、最短距離でバットヘッドを出してきている。

言葉で現すと簡単ですが、インコース打ちの手本となるような技術をかね備えている。

 

おそらく、昨年度までは、このような記録を打つほどの兆しはなかったはずですから、今シーズンに何か掴むことがあったと思います。

力よりもバットに正確に当てるほうがホームランになりやすいということを体感したのだと思います。

 

バレンティンの打ち方は、日本人に合うのかという質問をする方がいらっしゃるでしょう。

答えは、YESだと思います。

ただし、体得したとしても、あの飛距離は出せないと思います。

あの飛距離を出すには、バレンティンの体が必要だからです。

 

では、なぜYESかと言うとホームラン打者でなくてもバットに正確にコンタクトする技術は変わらないからです。

やはりいい打者は構えからトップの位置までの動作であまり大きな動きをしない。

「反動を使って打とうとはしない」と簡単に言えばそういうことかと。

大きな動作は正確性を欠くことにつながり易い

当たれば凄い打球が出る可能性が高いですが・・・。

 

打撃において一番大事なのはバットに正確に当てる技術です。

 

筋力トレーニングは大きな動作をしなくてもある程度のパワーが引き出せるようにするために行っているものです。

勿論、筋力が強いほど有利に働くことは間違いありません。

 

ある一定のスウィングスピードを手に入れたら、次は如何にバットの芯でボールを捕まえるかが重要ということを認識するだけで上達するはずです。

 

ベイスターズのベテラン中村選手のような打ち方で高打率を残す選手は少ないはずです。

バレンティンみたいに打っていれば中村選手はもっと凄い選手になっていたかもしれませんね。

あれだけ動いてバットに当てることができるのから。

少なくとも私は真似できません。

 

長いこと野球に携わってきましたが、バッティングで一番大事なことはバットの芯にボールを当てることだなと最近特に感じています。

「そのためにどうするのか?」ということを研究し、実践するのが技術であり、これを習得するために必死で練習するわけです。

 

バッティングを向上させるには、どんなボールでもまず芯に当てるテクニックを磨くことです。

日ごろから遊びの中で、トスバッティング(正式にはペッパーゲーム)をやっていますが、この段階で投げ手に対して正確に打ち返せないようでは技術の進歩は少ないと思います。

 

バッティングは最終的にバットという道具を使って行うものです。

明らかにピッチングとは異なります。

腕が振れれば、速い球が行くピッチングと違い、如何にバットのヘッドを正確に且つ早く動かすかというバッティングは考え方を変えねばなりません。

 

高い筋力、パワーを持っていても、スウィングスピードを上げても結果につながるとは限らない。

だからバッティングは難しいと言われるのでしょうね。

 

たかが打つこと、されどバッティングなのかな・・・

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