2012年10月31日水曜日

長崎文教シニア

今回は、初めて私が代表を務める長崎文教シニアについて記載します。
私個人が今後の日本アマチュア野球界をどうあるべきか、また特にジュニアレベルをどうすれば良いのかと考えていた時期があり、「それならば一度現場に深く入り込んで実態を知ろう」と7年前に仲間と思い切って立ち上げた中学生を対象としたチームです。
最初は、紆余曲折あり、排他的な野球界ですから色々なご批判も受けましたが、信念を貫き、何とか継続しています。
先の10月27日、28日に大分で九州新人大会が開催され参加しました。初戦は突破しましたが、2回戦で惜しくも0対1で敗退しました。
特に2回戦は1安打の敵チームに対し、かなりのヒットを重ねていただけに大変惜しい試合でした。このゲームを応援していて中学生レベルでは先取点が非常に大切だということを改めて想い知らされました。2回の攻撃、1死1,3塁で下位打線を迎えるチャンス。采配は「打て」のサインでしたが、結果的に内野ゴロ、三振とチャンスを生かすことが出来きませんでした。この采配が何となく重苦しい試合になったのではないかと思います。おそらくスクイズして先取点を取っていたら勝っていたでしょう。しかし、私は「打たせて、正解!それで良し」と思っています。スクイズプレーも野球の技術では重要ですが、重要な局面においての野球の醍醐味である投手と打者の1対1の勝負をジュニアの時分からトライすることこそが今後の将来に大いに役立つと思っています。
私は、「試合に勝たなくても良い」が「飛び切りの負けず嫌いになれ」と言っています。あるときは、「試合に負けていいとは言っていない」などという言い方もしています。非常に矛盾したことを言い続けていますので、「このおじさんは、おかしい」と選手は戸惑っているでしょう。要は、勝ちだけに拘る作戦はするな!選手の力量を上げ、力と力の戦いで勝てということを言っているのです。したがって、今回の敗戦は、単に力不足であったということを選手諸君は分かって欲しいものです。
長崎文教シニアは、中学生選手の成長の一助となればという気持ちで立上げましたが、一方では、自分自身の指導力アップの機会でもあります。
理解力のある日本代表の選手に指導するのは簡単ですが、「当たり前の言語が全く通じない」中学生への指導は、本当に難しいものです。
全く想定できないようなプレーを行ないますし、特にメンタル面の安定性の無さは大人とは比になりません。1球ごとに一喜一憂し、成功すれば物凄く自信をつけ、失敗すれば直ぐに自信喪失ということになります。
したがって、指導者は絶対的な存在であり、その一言は選手の成長を大きく左右することとなります。最近、褒めて育成するという風潮が多くなり、怒鳴り散らすような指導者は随分少なくなってきて、良い傾向にあると思いますが、間違いを犯したときに本気で叱ってあげるということも少なくなっているように感じます。選手に気を使って叱るのを怖れることは、後々の指導に大きく影響します。野球の技術の習得にかかせない条件である「間違いをしっかり受け入れる選手」、「責任をちゃんととれる選手」を育てることがジュニア期の指導者の役割ではないでしょうか?
そうあるべきと思い、今後も指導にあたっていきます。
野球は、相手がいなければ試合もできません。自分の勝利だけを考えるだけのチームではなく、相手チームに対する配慮、敬意を払えるような選手が多くいるチームに育てあげたと考えています。
長崎文教シニア、まだまだ弱小チームではありますが、来年には九州チャンピオンになりますので、暖かいご声援をお願いします。







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