2014年1月16日木曜日

野球における数字活用

指導者研修会の開催報告を前号で行いましたが、その中味を少し紹介するとのお約束を果たします。

コンディショニング研究会の発表者の筑波大学野球部監督の川村監督を披露...


川村さん、監督でありながらこの分野の専門化でもあり、寧ろこの分野では群を抜いたエキスパートであると言っても過言ではないでしょう。

また野球を良く知る珍しいタイプの研究者なんです。

今回の川村さんの話は「野球の練習に必要な数字」というテーマでの発表でした。

ストップウォッチの活用という副題であったかと思います。

まず紹介あったのは、一塁までの駆け抜けのタイム(インパクトから一塁到達まで)

これは大学生の平均タイムと言う前提ですが

平均      4.26秒
右打者(速い)  4.20秒
左打者(速い)  4.00秒
最も速い    3.70秒

という測定結果らしいです。

この数字をベースランニングの技術、走力を上げるための指標として活用するだけではなく、守備練習にもこのタイムを意識させて練習する日をつくるなどの活用もしているとのこと。

ここまではどのチームもやっているのでしょうが、川村さんの発表は続きます。


次に「ドラックバント」を行った際の一塁駆け抜けタイム、そして送りバントの場合、更にタッチアップの場合、まだまだ続く。

と徹底的にタイム計測の結果を発表されました。

一塁までの駆け抜けのタイムまでは計測したとしても、送りバントなどバリエーションを持たせることは意外にやらない・・・

色々なデータを計測し、指標として練習に活かすことは練習に対するモチベーションアップに繋がるのでかなりお勧めと思います。

但し、川村さんも言っていましたが、スピードを過剰に意識するために「タイムさへクリアすれば良いのでは...
と基本技術に反するようなプレーを行い、ミスをすることは本末転倒と。

プレーの正確性+スピードという捉え方で数字を使うべきですね。

プレーを定期的に計測または統計を取り、練習を数字化することも面白いですね。

今度、全日本合宿に取り入れてみようかと思ったぐらいです。

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