2013年8月8日木曜日

コンディショニング

甲子園が開幕。

また新たな怪物が現れるのでしょうね。

最近の高校野球、レベルがかなり上がっていると思います。

高校からプロ野球に進み、直ぐに通用することなど昔はなかったはずですから・・・。

精神力は昔の選手の方がタフであったが、身長、体格については現代っ子の方が間違いなく大きいと思います。

科学的なトレーニングが機能している証拠でしょう。

医科学的なトレーニングが導入され始めたのが私が現役の頃でした。

トレーナーが帯同したのも同時期ではなかったでしょうか。

当時からすると今はかなり進んでいますね。

サプリメント、栄養摂取、水分補給のタイミング、それから筋力強化など新しいものがどんどん取り入れられています

昔の人が、「昔の選手は凄かった(私の周りにもこのような人が多い)」と言っておられますが、世界記録が塗り替えられていくように現代っ子の方が明らかに凄いと思います。

トレーナーで思い出しましが、トレーナーとコンディショニングコーチとは厳密に言えば違います

トレーナーは、ケアを主に行う人で、コンディショニングコーチは強化を行う人です。

メジャー流に「コンディショニング」を訳すと筋力強化と言えますし、実際、メニューは筋力強化、ランニングを指します。

技術は、「強靭な体力なくして進歩なし」とブログ内でも今まで再三言ってきましたが、基礎体力と専門体力は確実に現代っ子の方が高いのでしょう。

それに関連して指導を行う上でのキーワードも変遷しております。

気合、忍耐、根性から「バランス」という一言が指導者の口から出るケースが多くなってきています。

このバランスが強化を行う上で一番重要だと私も思います。

自分の体格を使いこなす、強さ、柔らかさ、継続性など。

そうは言いながらも、これが抽象的で難しい。

野球で言うバランスとは、簡単に言いかえれば、体幹がしっかりしていて、更に柔軟性があり、瞬時に力を発揮することができるということでしょうか。

理解はできるけど、強化する側からすると漠然としていて唸りますよね。

結局、腹筋、背筋、腕立て伏せ、ランニングとなるのでしょうかね。
今流行の体幹トレーニングですが、腹筋、背筋をしっかりやれている選手は、特に悲鳴を上げることもありませんし・・・。

現代っ子は(今の選手)は、情報社会ですから新しいことを受け入れる能力は長けていますが、継続性という上では欠けているのかと考えています。

昔の腹筋は、やる動作も同じで、何セットも繰り返しやらされたものです。

今の子には全くこの指導はむかないでしょう。

同じ腹筋をやるのでも、種目を変えて、飽きが来ないように指導者が工夫しなければならない。

トレーニングの方は先進的であり、且つすぐ効果がでるから、このようなことも長続きしますが、こと技術の習得となれば根気強く、繰り返すしかないので、今も昔も技術指導は難しいとなるのでしょうか。

結局、今の指導者に求められているものは、同じことを違う方法で伝えること、良く言う「指導の引き出しを多く持つこと」といえるでしょう。

ドリルをたくさん知識として抱えることですね。

話は変わりますが、今の日本の野球界、ウォーミングアップの時間が長い。

トレーニングコーチの活躍の場面がそこしかないため、強化的な要素が多く入りすぎています。

からだをほぐしたら、走れる状態をつくり、どうせ行うならば、実戦に活かせるベースランニングの練習を行ったほうが良いのではと外から観ていて感じます。

今の時代は、コーチも分業制となっていますが、選手はオールマイティーに育成しなければなりません。

体力強化はトレーニングコーチの仕事と割り切ってはいけません。

技術練習の時間の中で体力をつけていくことこそが効率の良い練習といえるのではないかと最近特に思います。

筋力トレーニングは重要です。が、それ以上に野球の技術練習で鍛えていくことがもっと大事であることを監督、指導者は認識する必要があります。

コンディショニングとは、体調を整えることではないということを言いたかっだけですが、話が脱線してしまいました。

申し訳ありませんでした。

しかし、最近の選手、異様に脚が長いです。

もしかしたら、昔の技術指導が通用しなくなっているかもですね。


2006年 アジア競技大会(ドーハ)

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