2014年5月20日火曜日

今年も都市対抗野球!〜2次予選が開幕

既に1次予選が各地区で行われ、都市対抗本大会の夢を断たれたチームも数多くある中、いよいよ2次予選が近畿、西関東(神奈川)を皮切りにスタートしました。

昨年の覇者エネオスがJABA大会で苦しんでいることなどからも優勝争いは混沌としていると言えるでしょう。
エネオス、JR東日本の2強時代から戦国時代に戻った年と言っても過言ではないでしょうか。

優勝を狙う条件の一つに当然のことですが、この2次予選を突破する必要があります。
逆に2次予選の戦いぶりが本大会に向けた勢いをつけることになり、単に結果だけが重要視されるものではなく、内容が非常に大切になってきます。

特に投手の柱として期待をしていた選手が予選で思うような活躍ができなかったチームは本大会に上がっても苦しんでいる傾向が強いようです。
勿論、エース以外の投手層の厚さが予選を乗り切る第一条件になることは言うまでもありません。

独特の緊張感漂う予選では、殆どのチームが打線と投手が噛み合うというゲーム内容ばかりで勝ち上がるわけではなく、思うような展開に持ち込めず、苦しい試合を耐えて本大会に出場してくるのが常です。

そういった意味では、やはり野球は投手と昔から言われるごとく、投手陣の質の高いチームが圧倒的に有利となるのでしょう。
昨年社会人球界から多くの優秀な投手がプロの道へ進みました。
皆、それ相応に活躍をしてくれていますが、一方では力のあった昨年の投手に匹敵するような投手が今年は少ないとJABA大会を視察しての正直な感想です。
どのチームも絶対的なエース不在ですので、ある意味、予選からも番狂わせがある波乱の予感もします。

敢えて、投手層の厚さという点に着目すれば、JR東日本、HONDA、富士重工業、NTT西日本、日立製作所あたりが揃っているのかなと感じています。
他チームが劣っているかというとそれほど開きはありませんので、僅かな差と考えて頂けき、敢えてチーム名を出したと思って頂ければと思います。

繰り返しになりますが、予選前、予選中を通して如何に投手陣のコンディションを調整していくかがチームの明暗を分ける大事なポイントになります。
「エースの自覚」と簡単に言えば一言に集約できますが、コンディションを維持していくことは並大抵の努力ではできません。
長期戦の東海地区予選などは特にそうです。

打者は道具を使って結果を残すことができるので「まぐれ」はありますが、自分の肉体を使う投手は「まぐれ」はありません。

最新の注意を払って、悔いの残らない試合になるように投手はこれからの時間を過ごして欲しいです。

予選を戦う選手は、この期間は自分との戦いの期間になります。
一年間築き上げた成果を遺憾なく発揮し、悔いの残らない清々しいプレーを展開してくれることを期待します。

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