2012年8月6日月曜日

投手の育成(#5)

連日沢山の方にご訪問戴き、ありがとうございます。
投手は、投げるか、走るかというのが大半の練習となりますが、今回は特に走る練習に着目して、投手の特性について記載をします。
仮に100m走を10本、タイムを計測して走るというメニューを行なった時に選手のタイプは以下に分類されると考えています。
(1)1本目から全力で走るが、後半バテてタイムが悪くなる選手
(2)1本目~9本目までは、力を温存して最後の1本が特にタイムがよくなる選手
(3)1本目~10本目までほぼ同じタイムでくる投手
(4)本数によってタイムにバラつきがある選手
(1)のタイプは、リーリーフ向きかもしれません。直ぐにマウンドに上がれる気持ちの作り方のうまい選手とでも言えるでしょうか。
(2)のタイプは、ここぞっていうときに力を発揮するタイプでしょうが、平均的な力を発揮するタイプではないので、先発投手向きではなく、どちらかというとクローザーとかに向いている可能性があります。勝負どころで力を発揮するタイプ。
(3)のタイプは、いつも同じ精神状態で、同じような力を発揮することができる先発向きと言えるのではないでしょうか。
(4)のタイプは、試合ではあまり信用ができないタイプ。良かったり、悪かったりというようにムラが多い選手にある傾向。
というようにランニング練習でも結構傾向がでるのが、投手です。
全力で走っているふりをしながら、実は計算して走っていることは選手時代に良く私も行ないましたが、これとは別にこのような傾向を見ていくのも選手育成の一助になるかと思います。
指導者の一番の仕事は、しっかり選手を見ることですから、このような視点で見ていくと長い練習も指導者にとってみれば、面白みのあるものになります。


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