実力は、経験の後押しが必要!
前号でジャイアンツの新鋭田口選手ネタで記事を書きましたが、昨日、3度目の登板は、豊田コーチ談では、「やからしてしまいました」という投球内容だったそうです。
初めて、先発として「失敗した」ということでしょう。
まだまだ技術的に安定していないという証でしょう。
良くドラフト前にアマチュアの選手を報道が、「驚愕高校生、150kmを計測!」などと持て囃していますね。
たった一度の150kmでは、その投手のポテンシャルの大きさは伺いしれますが、実力を計ることはできないというのと似ています。
結局、安定して力を発揮することが重要で、良かったり、悪かったりという選手は、ベンチからすると使いづらい選手となるわけです。
良い選手(投手)というのは、そういう選手で、そういう選手こそがエースと呼ばれる選手となれるのです。
しかし、その実力を高めるためには、失敗や成功の繰り返しが必要であるため、若い選手は、一つの失敗に一喜一憂するのではなく、自分のやるべきことに集中することが重要となってきますが。
育成から1軍に這い上がるのは想像以上に大変!
若い選手といえば、今週のFULL COUNT様向けの私のコラム(FULL COUNT向け投稿コラム)取り上げましたが、ソフトバンクホークスの牧原 大成(たいせい)選手。
熊本城北高校から育成枠で入団し、あっという間に一軍まで漕ぎ着けました。
アンダー21以下の侍JAPANチームのオーバーエイジ枠選手でキャプテンとして大活躍をしてくれた彼ですが、初めて見た時は、正直、非常に線も細くて、頼りないなと思いました。
言動も控えめですし、やはり育成枠からのプロ野球スタートという自分自身での負い目というのを抱えているのかなとも思いました。
良くプロに入った瞬間からドラフト1位も下位も同じということを言われますが、ある意味、そうなのかもしれませんが、それ程、平等な世界でないことも事実です。
あるプロ野球関係者に聞いた話ですが、
「当然、入団する時に多額の契約金をかけた選手は、球団として大事にしますよ」と。
「育成の過程でも、当然ながら何よりも多額の契約金をかけた選手に経験を積ませるように配慮をしますよ」と。
これを聞くと、育成枠から這い上がってきた牧原という男は只者ではないんですよね。
「良い選手なんですがね」と言われて球界から消えていった選手を沢山見てきました。
結局、アピールするべき、チャンスの際にちゃんと結果を残さないと行けないわけですよ。
そもそも育成枠の選手なんて、アピールするチャンスさへ、少ないわけですから、日頃から準備を怠たるわけには行かないはずです。
毎日、一瞬一瞬が緊張の連続のはずです。
そういった意味でも、牧原は凄いと思っているいるわけです。
育成枠から一軍に定着した選手がジャイアンツの松本選手のように数名いますが、スーパースターにかけ上がった選手は未だいないような気がします。
実力の世界と言えども、そうでない世界なのかもしれません。
逆に、そうあって欲しくはないですから、牧原には大スターになって欲しいと思います。