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決勝は、仙台育英と東海大相模!
前号で仙台育英と東海大相模がやや有利とベスト8の時点で話をしていましたが、両チームで優勝旗を争うことになりました。
なぜ、このふたチームが抜けていると読んだかというと総合力でスキがないと見たからです。
例えば、打てる選手だが守りはあまり得意でないとか、速い球を投げる投手なのだが、ややコントロールに難があり突如乱れるイニングがあるといった心配するような選手や要素が、この両チームには「ない」ときっぱり言えると思います。
その部分が、準決勝での得点差に繋がったのではないかと思います。
野球は、失投とか、失策、四死球などのミス待ちに頼る部分が多いスポーツです。
逆に言えば、このミスの確率を減らすことがリスクヘッジにつながり、まず負けない野球ができます。
そういう戦いぶりがこの2チームには見られますね。
攻撃力と守備は互角! 両チームのエースの出来が鍵!
では、この両チーム戦力分析ですが、まず攻撃力を比較すると打撃力は、仙台育英が優位にあると思います。打線の破壊力は、凄まじいものがあります。
但し、走塁、小技、選手の状況判断の総合力で攻撃を評価すると五分五分と言えると思います。
東海大相模は、激戦区の神奈川予選を勝ち抜いているだけあって、攻め方と相手に対するプレッシャーのかけ方がうまいです。
一人でダメなら、全員でというような戦法を得意としています。
よって、東海大相模は繋がりが攻撃のキーワードとなるでしょう。
次に守備力ですが、いずれのチームも守りは高校レベルを超えていますので、それほど大差なく、これも五分です。
あまり単純なミスは期待できません。
投手力は、疲労の部分も加味するとエースが一人で投げ抜いてきている仙台育英がやや不利と言えます。
が、東海大相模のエース小笠原の準決勝の出来があまり良くなかったので、東海大相模も不安を抱えています。
試合のポイントは、
ズバリ両チームの投手の出来ということになるかと思います。
東海大相模は、小笠原投手が自慢のストレートで右打者、左打者関係なく、序盤グイグイと押せるかが鍵ですね。
変化球、特にスライダーでストライクを取りに行くようなピッチングを行うと仙台育英打線に捕まると思います。
逆に仙台育英においては、佐藤投手が変化球でストライクを簡単に取れるかというところが鬼門となるでしょう。
速い速球だけでは、相模の打線は抑えられません。
特に後半まで投げきるために序盤は変化球を中心とした組み立てができるかというところになるのでしょうか。
仙台育英、東海大相模とも近年の大会の中でもレベル的にトップクラス!
清宮フィーバーで両チームにスポットが当たっていない感じがしましたが、はっきり言ってこの両チームは、近年の甲子園大会の中でも上位に入る素晴らしいチームです。
現段階の清宮以上の力のある選手が複数名連ねています。
そういった意味では、明日の試合は激闘になると予想しますし、楽しみです。
両チームのエースピッチャーの頑張りが絶対条件となります。
お互いの投手とも持てる力を全部発揮してほしいと思います。
いよいよファイナル、熱い試合を期待しています。