第97回全国高校野球選手権大会は第11日の16日、阪神甲子園球場で3回戦の残り4試合が行われ、ベスト8が出揃いました。
12日目の組み合わせは、以下のとおり。
第1試合 早稲田実業 対 九州国際大学付属
第2試合 花咲徳栄 対 東海大相模
第3試合 秋田商業 対 仙台育英
第4試合 興南 対 関東第一
ベスト8の顔ぶれを見る限り、今までの戦いを振り返って、総合的な力で東海大相模と仙台育英がやや抜けているかなというのが正直な印象ですが、連戦となるこれからは、打力の勝負という感じも否めないので、どこが勝つのかは正直分からないですね。
フルカウント様への投稿にも記載しましたが、今大会の今までを振り返って、打者が相対的にいい打ち方をするようになってきたなと思います。
数年前は、イチロー型の上手く打つ好打者タイプが多いなという印象でしたが、ここ数年は下半身を使ってしっかり振り切る打者が多くなったなと思います。
智弁和歌山や大阪桐蔭の打法の影響、さらにはプロ野球の柳田(ソフトバンク)、中田(日本ハム)、森、浅村、中村(西武ライオンズ)の振り切るスイングの影響がおおいにあると考えます。
一方、「この場面は積極的に打つのではなく、次に繋ぐ場面でしょう」というケースでも、見送ればボールのような難しい球に簡単に手を出す選手も増えたような気がします。
確かに思い切りとボール打ちは、紙一重のような感がありますが、やはりチームスポーツですから状況判断が先に立たなければなりません。
この辺りは、改善の余地があるでしょうね。
選手が自主的に試合の流れを読む力の養成が重要となってくるような気がします。
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選手が自主的に試合の流れを読む力の養成が重要となってくるような気がします。
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早稲田大学OB対決が面白い
さて、ベスト8ですが、個人的には、1試合目の早稲田実業 和泉監督と九州国際大付 楠木監督の早稲田大学OB監督対決が楽しみです。
実は、ベスト8に早稲田大学OBが3人(仙台育英 佐々木監督)もおられ、早稲田大学卒の方の高校野球界でのご活躍を大変誇りに思っています。
早稲田実業の和泉監督は、斎藤祐樹(日本ハム)の活躍にもより、すでに日本一を獲得された名将であることはすでに誰もが知っているとおりです。
対戦する九州国際大学の楠木監督は、プロ野球のスカウトとして、長年プロ野球に携わってきた御仁で、誰よりも全国の高校野球を見て回り、よく知っている方です。
おそらく、ネット裏から高校野球の長所、短所を随分と目の当たりにされ、色々な想いを持たれ、高校の指導者を引き受けられたのではと思っています。
正直、九州国際大付の選手のプレーぶりは、他の高校チームとは違うなと感じているのは、私だけではないでしょう。
全力疾走とか、全力プレーというよりは、少し余裕を持ち、力を抜いて、マイペースで試合をしているように映ります。
適切な表現ではないかもしれませんが、プロ野球スタイルの野球を展開しているような気がします。大げさに言えば、高校野球の指導者への挑戦状みたいな意識も感じられます。
そういった意味でも、同じ大学の思想を持つ両監督が、その後の経歴の中で培ってきた違う野球感の中で対戦するという明日の試合が楽しみというわけです。
「どちらが正しい」とか下らないことを言っている訳ではなく、そういう思想の違いがあることが非常に面白いと言いたいだけですので・・・。
明日の準々決勝、見どころ満載です。
選手には、ぜひ暑さに負けずに、自分の力を遺憾なく発揮し、正々堂々と戦ってほしいものです。
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