社会人代表チームは、3位!
台湾で行われていた第27回BFAアジア選手権大会ですが、社会人で構成されるアマ代表チームは、残念ながら3位という結果に終わりました。
私が率いたチームからバトンを引き継いで初めての国際大会。
勝ち負けよりも経験を優先すべきと考えていますから全く結果について指摘するつもりはありません。
但し、選手の選考、采配について、反省はする必要がありますね。
勝負は時の運と言われますが、日本代表チームはそのような甘い慰めを求めているところではありません。
チームは、一人の監督のものでもありませんし、それ故に、監督だけに責任を被せるような組織にしてはいけません。
実際、監督の発言は、野球界の発言と思って今まで自分自身も戦ってきました。
強化には、あらゆるスタッフが関わっており、その方達ちの想いも理解をして戦わなければなりません。
さて、侍ジャパンのホームページに(侍ジャパンホームページ)
「今大会、6連覇という偉業をかけて挑んだ日本だったが、3勝2敗で3位に終わった。敗れた試合はいずれも紙一重の戦いばかり。今後、侍ジャパン社会人代表が国際大会にどのように挑んでいくのか、社会人野球全体の力が試される。」
と試合総評の記事が掲載されました。
何となく、身内の記事だからこそ、素直に受け取れない。
おそらく「僅差だから取り組み方を考えれば、次は勝てる」ということを指摘して戴いたと思うが。
国際大会は、社会人野球が誰よりも一番知っている。
今大会の台湾、韓国のメンバーは最近行われたアジアの他の大会のメンバーよりも少し落ちていることは皆知っている。
目標としている4年後のアジア競技大会の台湾や韓国の構成メンバーはこんなレベルではない。
だからこそ、負けの原因がどこにあったのかは今後しっかり分析する必要がある。
この結果は、アマ球界全体で考えるべき課題であり、強化の問題となる。
現場には結果に一気一憂して貰いたくないが、強化側としては、この結果は、重く受け止めるべきだ。
アマトップの社会人チームがアジアで通用しないという結果に終われば、今後プロ選手の派遣という声があがることも抑えられなくなる。
プレミア12大会が間も無く開催されるが、元々アマチュアが出場していたワールドカップ大会に代わって始まる大会である。
アマチュアが国際大会を経験できなくなるとレベルの低下を招く恐れもある。
当然、世界大会を経験する意味は大きい。
アマからプロで活躍している選手の中には、摂津(ソフトバンク)、杉内、長野(ジャイアンツ)、石川(ロッテ)、大瀬良(広島)を始め、沢山の選手が国際大会の中から育っている。
アマから「国際大会を取り上げないで」というお願いをするつもりは毛頭ないが、もう少し、アマ側もちゃんと強化を含めた情報発信をすべきだとこの記事を見て思った。
この大会へのアマ代表の目的が、正しく伝わってない。
強化に携わる一員として、大いに反省すべき部分である。
残念ながら台湾に出向き、間近で試合を見れていないので、アマ代表の戦いぶりをお伝えすることができないが、
「アマ代表が良い方向に変わって行っているな」と思って頂けるような強化に努めていく必要があるなと改めて感じました。
何れにしても監督、コーチ、選手の皆様、お疲れ様!