2015年1月30日金曜日

東京オリンピック野球復活にむけて

2020年の東京オリンピックにての野球・ソフトボール競技の正式競技復活の話題が大きな盛り上がりを見せている中、野球界は2015年をどのように活動をしていくのか?
また2015年以降の動きも良くわからないというのが皆さんの本音でしょう。

そもそも野球とソフトがオリンピック種目から除外された理由は、
1.世界的普及率からみるとマイナースポーツであるということ。
(図にあるとおり、連盟加盟国及び地域の数は圧倒的に他のチームスポーツと比較して少ない)
2.大リーグ選手が参加が難しい中、興行収益が見込めない。
と大きく二つに分けられるかと思います。

チームスポーツ別国際連盟加盟国及び地域数

今回、東京オリンピックでの競技復活は、開催国枠という新たなカテゴリー競技ということで復活が検討されているわけで、除外理由を満足しているものではありません。
除外理由の一つである「普及率」については、アメリカ、日本と色々な国でそれぞれに活動をしていますが、世界的に一つになって「野球を普及していきましょう」という大々的な動きはありません。
現在の世界野球はアメリカが主導権を握っているのは想像できると思いますが、結局、アメリカが自国開催のワールドベースボールクラッシク、それから大リーグのワールドシリーズ以外には興味を持っておらず、オリンピックには全く旨味を感じていないため、本当の意味での正式競技復活の動きは鈍化しています。
その上に、野球は、世界ランク上位30カ国程度しかまともなレベルで戦うことができないという大きな問題を抱えております。
それ以外の加盟国との差が余りにも大きすぎて爆発的な人気がでにく構造になっています。
IBAF(世界野球連盟)への加盟国数の増加も重要ですが、まずはレベルの均一化を図る必要があります。
そのためには、積極的な指導者の派遣や選手の交流が必要になるでしょう。
興味のないアメリカに期待をしても仕方がないと思いますので、野球強国と言える中南米、それから日本を含めたアジア勢がその役割を果たす必要があると思います。
その音頭をとれるのは日本しかないと私は考えますし、そうすべきと思っています。
日本人の道徳心や武道の精神は、国を作っていく上では最高の指針となっていきますし、それ以上に日本人は粘り強いので最適です。
前回、国際審判である小山さん等がアフリカで無償普及活動を行なってきたことをブログでも取り上げましたが、このような活動は、他国では少ないでしょう。

2015年1月21日水曜日

2015年JABA指導者研修会


2015年JABAスローガン決定

2015年度のJABA(日本野球連盟)のスローガンが決定しました。
「燃えろ社会人野球~手に汗握る瞬間・感動をあなたの元へ~」
1月10日(土)~11日(日)の二日間、熱海後楽園ホテルで行われた指導者研修会の席上で発表されました。
スローガン選定にあたっては、JABA加盟チームより提案を頂き、我々、競技力向上委員会の委員で審議し、一つのスローガンを決定するという流れをとっています。
東京オリンピックに向けた競技復活や侍JAPANとのコラボレーションなど色々なテーマはありますが、まずは社会人野球人気の向上をというスローガンに落ち着きました。

2015年度指導者研修会

二日間で行われた指導者研修会の内容は、
1日目
私のアジア競技大会報告を含む各報告と元ホンダ熊本監督の内川氏による「世界の指導者にみた指導」の講演、更に昨年の都市対抗野球と日本選手権の優勝監督である西濃運輸 林監督、トヨタ自動車 田中監督による対談。
2日目
競技力向上委員会内に設置しているピッチング委員会の研究内容発表(杉浦委員が発表)、「4スタンス理論」で有名な廣戸氏による講演、午前の最後が「コンディショニングコーチのあり方」についてのパネルディスカッション。
午後から仙台大学の宮西教授による「バッティングの科学」講演で締めくくられました。
指導者の皆さんは盛り沢山の内容を熱心に聴講され、非常に有意義な二日間であったと感じました。

廣戸氏の「4スタンス理論」

この研修で最も面白かったのは、廣戸氏の「4スタンス理論」の講義。
「全力教室」という番組で同氏の理論が放映され、それを観たときに非常に関心を持ちました。
研修会に是非お招きし、講義して頂きましょうと提案したのも実は私。
人間は生まれつきのタイプが4つのタイプに分かれ、それぞれのタイプに応じてからだの動かし方に特徴があり、その特徴に応じたフォームを取得しない限り、パフォーマンスが向上しないという簡単に説明すればそういう内容です。
実技を交えて、説明され、聴講者も食い入るような眼差しで見入っていました。
「指導は一方向からの視点ではダメ、色々な方向から適切な指導を見つけ出さなければならない」と改めて痛感しました。
早速、同氏の出版本を購入。遅ればせながら勉強しております。
4スタンス理論に関する本は沢山出版されておりますし、Youtubeにも事例がアップされていますので探してみてください。
参考までに概要が纏められたものが、WEBにありましたので、如何にURLを記載しておきます。

http://matome.naver.jp/odai/2138855649596158701


今年で39回目を迎えたJABA指導者研修会も無事に終え、今年も社会人野球がスタートしました。
微力ながら一委員として、活動に寄与して行く所存ですので、皆様、今後ともよろしくお願い致します。

「FULL COUNT」に寄稿

全く本題とは関係ありませんが、さる1月15日から野球人が愛するサイト「FULL COUNT」様にてコラムをはじめました。
ジュニア野球選手の練習、試合、日常における心構えをテーマに連載をしていく予定です。
私の中では、野球選手の50カ条めいた構想を考えておりますので、50回程度の連載になるのかと思います。
指導者の方がご覧になっても面白い内容にして行きたいと考えています。
第1回目のの記事は、以下アドレスです。
ご縁あって、このような企画に参加でき、野球普及という今年の目標に対する機会を得られたことに非常に感謝しております。
このブログ共々よろしくお願い致します。

2015年1月8日木曜日

新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。
今年最初の投稿となりますが、今年度もよろしくお願い致します。
先ずは、2010年~2014年までアマ代表監督としての活動に対し、ご支援、ご協力を頂き、誠にありがとうございました。
アマチュア代表監督としての活動は、一応、昨年度をもって一区切りとなりました。
(「侍JAPAN」の活動は、今から決まっていきますが)
バルセロナオリンピックに参加し、JOC海外在外研修員として1年間サンディエゴパドレス1Aコーチを経験、それからアマ代表のコーチ、監督と思い返せば国際野球に魅了され一心不乱にのめりこんでいた20数年であったような気がします。
国際マッチの数は、選手、指導者を含めて、おそらく100試合以上を超えていますので、良く言われるキャップは、100以上ということになります。
おそらく野球界をさかのぼってもキャップ数は上位に来るのでは・・・。
恩師、山中正竹氏(現法政大学教授)が一番の対抗馬でしょうかね。
今度、ちゃんと試合した数をカウントしてみます。
これだけの経験をできたのも色々な方々の支えがあってからこそと本当に感謝する限りです。
今後の活動については、日本野球連盟の委員として普及活動に努めて行きますので、今後ともよろしくお願い致します。

さて、今年の野球に関する個人的な目標につきましては、
1.野球の普及活動
2. 野球の基礎的な技術の研究
3. 我が「長崎文教リトルシニアチーム」を全国大会に出場させる
をメインに取組んで行きたいと思っています。
普及活動の一環として、このブログとは別にあるサイト様から執筆のご依頼を頂きましたので、「野球選手に向けた50カ条」めいたものを年間連載していく予定です。
練習編、試合編、日常編に分け、それぞれに心構えを解説して行くつもりです。
近日、公表予定ですので、詳細決まりましたらご案内を致します。

昨年は本当に慌しく終わってしまいました。
今年は、少しじっくりとまた野球と向き合って行きたいと思いますので、改めて今年もどうぞよろしくお願い致します。