随分と更新が滞り、大変申し訳ございませんでした。
何かあった訳ではありあませんので、ご心配無用です。
さて、都市対抗野球が東京ドームで7月18日より開幕しました。
1回戦はほとんどのチームがエースを立てて初戦を突破しようとするため、非常に接戦が多くなります。
ここまではの番狂わせは、JR東日本が敗れたことと、東京地区が全滅していること。
ここ数年の東京地区の活躍は、一時期の低迷を脱し、目覚ましいものがありました。
大学生の良い選手も東京地区に集まるようになっています。
(第86回都市対抗野球組み合わせ及び結果)
その中での全敗は、「喝!」でしょうね。
勝負事ですから、勝ち負けは時の運でしょうが、東京ドームで開催されているのに、東京のチームが全部姿を消すとは。
お客の入りも、軒並みダウンするでしょうね!
大昔にブログ内で取り上げたことがあるのですが、都市対抗野球1回戦の戦い方は、監督とって非常に難しい試合となります。
理由は、予選(同一地区に限る)で敗退したチームの中から3人まで助っ人として選手を選択できるという都市対抗野球のオリジナルの制度。
選出は、投手1名、野手2名のパターンが多いようです。
この制度があるが故に、いつもの監督の違うような采配になってしまうことがしばしば。
というのは、一発勝負ですから、補強された選手をできる限り試合で使い切ろうとする心理が働くこと。
野手は、殆どが先発出場することになりますので、野手は交代するタイミングがキーポイントになります。
いきなり補強選手というのは、珍しいと言えるでしょう。
接戦の試合展開で、特に先発の出来が良い場合は、後半に突入しても先発投手を代え辛くなります。
回が押し迫ってくると監督の頭をよぎるのが、「補強選手を使い切らねば・・・」という感覚です。
「補強したのだから、何とか試合に出場する機会を作らねば・・・」と気を使うものです。
義理人情が働く日本人は、特にこの心理に陥ることが多いでしょう。
このような采配を避けるために、監督がよくやる手が最初から投球回数を決めて、ゲームの流れに関係なく、補強選手を登板させる継投パターン。
一見、思い切りが良い采配に見えますが、ゲームの展開に関係なく、継投するわけですから結果が良い方向に繋がることは少ないと思います。
1回戦は、継投が殆どです。それも、2番手投手が補強選手というパターンが多いですね。
このように、1回戦は、実は普段どおりの野球ができていないことが多くあります。
当然、監督次第ですが・・・。
「監督にとって、普段どおりの野球ができる、本当の都市対抗は、実は2回戦からですかね。」と多くの監督さんが洩らしています。
そういった意味では、初戦の戦いは難しいんですよ。
因みに私が社会人チームの監督をした時代は、補強選手は5名まで許されていましたので、今より補強を使いこなすのは難しいものでした。
大会期間中だけガラッと違うチームカラーに変わっていましたし・・・。
実は、私は、1回戦の先発を出場3度中、2回を補強選手の先発で臨んでいます。
ダメだったら、すぐに交代ぐらいの感覚で、殆どが3イニング以内で交代させています。
この理由は、一つは後半の展開で、上記のような監督心理が働かないような状況にしておくことと大事な場面を補強選手に責任を取らせるのは酷と考えているからです。
補強されて結果を出さないとと焦っている補強選手に輪をかけて大事な場面を託すなど良い結果が出ることが少ないと考えています。
自分も何度が補強選手としてドームに立ちましたが、プレッシャーはなかなかのものです。
単なる1回戦のような感じを受けますが、実は色々な葛藤が渦巻く、難しい1回戦なんですね。
日本一になった監督さんから、「優勝したいなら、義理人情は捨て、鬼になれ」とアドバイスを受けたものです。
鬼にはなれず、でしたが・・・。
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