2013年8月19日月曜日

コンパクトディフェンス補足

ベースボールクリニック9月号が発売されました。

地方では書店に山積みされているような雑誌でなく、どちらかというとアマチュア指導者向けの専門的な雑誌です。

毎回、アマ全日本の監督の視点で主に全日本チームの話題を掲載しておりますが、沢山の指導者が読んで下さっているようで、大変有難いです。

東アジア競技大会に向けた一次合宿を今月はじめに行いましたが、ベースボールクリニックでも取り上げましたコンパクトディフェンスの選手間の意識合わせを行いました。

センターラインを中心とし安打ゾーンを消していくと一言でいうとそのような守り方ですが、イースタン選抜とのオープン戦でも随所に網に引っかかるケースが見受けられました。

特に私が指揮をとってから初めて招集された日立製作所 岡崎二塁手はこの守りの意義を体感したのではないでしょうか。

センター前と思った打球が正面で捌く打球へと変わっていくことに。

これを体感してもらうことだけで、合宿の成果は十分あったと言えます。

読者の指導者からコンパクトを試したのですが、上手く行く時とそうでない時がありますとコメントを受けました。

それはごもっともな意見であり、一長一短があります。

したがって、イニング、得点差、打者、ランナーなどを頭にいれてポジショニングは変えて行く必要があるということになります。

まず基本形があり、応用編を作り上げるということになります。

このブログの前の号にも記載しましたが、守り方とは自チームの選手の能力に非常に左右されます。

私が掲げるコンパクトな守り方とあるチームで行うコンパクトな守りは違いがあって当然です。

非常に難しいことを言っているかもしれませんが・・・。

投手と捕手は、打者をどのように打ち取って行くかという明確なビジョンをもって毎回、毎打者と対戦して行かなければなりません。

これが基本なんですが、意外と三振を取ることだけに執着しすぎてこの大事なビジョンを
描けないまま試合を進めていることが多いような気がします。

何処に打たせて打ち取るかという明確なリードの意図、つまり配球が重要となってきます。

投手は投げることで精一杯でしょうから、冷静な捕手のリード、考えがあってこそ、守りは成り立ちます。

コンパクトディフェンスは、あそこに打たせたいという積極的且つ、明確な意識があってはじめて成立します。

失敗することもたくさんあると思いますが、その失敗のプロセスに明確な意図を生み出すというために取り入れているのが、このコンパクトディフェンスです。

一つの基本守備陣系をチームの指針におくだけで、選手、スタッフと攻めの話し合いができるようになります。

ぜひ試しに行ってみてください。












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