2012年7月27日金曜日

都市対抗本大会総括

久々のブログアップです。代表選手の選考のため、都市対抗の予選からつい先日エネオスの優勝で終わった本選まで、仕事の合間に視察していましたので、ブログをサボってしまいました。申し訳ございません。沢山の方に訪問戴き、ありがとうございました。
さて、今日は、都市対抗本大会が終わり、7月26日に毎日新聞に掲載された総合成績を元に、自分が見た試合内容も踏まえ、今大会の総括と課題を以下に記載致します。

��.延長戦が1試合とタイブレークになるような試合がなく、ここ5年では、イニング数が過去最小であった。
失点をイニング別に見てみましたが、1,3回、7,8回の失点が多く(データは、1回戦のみ)、後半に投手が踏ん張れない、または継投策が裏目に出るケースが多かったのかと思います。
特に完投数も最小( 31試合中、2試合のみ)であり、殆どが継投に頼るという采配が多く、すっかり分業という形式が根付いていたのかと思います。花野監督率いる日本生命だけが、「エースは1試合投げきらなければならない」という考え方で吉原投手が2完投をあげています。優勝を狙うには、結果的に、良かったのかはわかりませんが・・・。

��.決勝を争った2チームの四死球の少なさ(1試合1.8)は際立っており、失点を防ぐ原動力であったと思います。上位4チームにおいても、その傾向にあります。やはり、「四死球を減らすことが、失点を防ぐ!」という当たり前のことができているチームが勝っているということになります。
海外大会でも同じことが言えますので、来るアジア選手権の合宿でも、引続き、1球目からストライクを取れるように指導をしていきます。

��.打撃においては、1試合1チームあたり7.8本と例年どおり、放っていますが、こと長打率を見ると過去最低の数値となっています。本塁打数は、過去の東京ドームで行なわれた大会と同等ですが、2塁打の数が激減しています。これは、ライナーで二塁手、遊撃手の頭を超えて、外野手の間を抜けていくような打球が少なくなっていることと、反面、打球に勢いがなく、外野手に追いつかれていることが考えられます。
バッティングの技術そのものになりますが、もう少しセンター方向にライナーで打ち返す練習を心掛けさせる必要があるかと思いました。

打撃の低下を課題に以前から挙げていますが、今大会の1チームあたりの1試合平均得点は、3点。4点目を争う攻防と言い換えても良いかと思います。そう考えると3回に1点を取る野球、打者1.5順で1点づつという考え方が成り立ちます。そのようなことを考えると試合を決めるようなビックイニングをつくるような前半の戦いが逆にギャンブルとなりますが、功を奏すのかとも思いました。

8月2日から代表の一次合宿をJR東日本グランドで行ないます。このあたりの解説も選手にきっちっと伝えて、意識の統一を図っていくことにしていきます。



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