盗塁をMLB流で翻訳すると「Stolen base」、文字通り塁を盗むということですが、あらゆる盗むがあるかと思います。
①間(隙間)を盗む。→油断している。
②モーション(投手の癖)を盗む。
③カウントを呼んで、変化球のサインを盗む。
などがあげられるでしょう。
この3つの項目だけみると、盗塁が足が速い人だけのものではないことがお分かりいただけるでしょう。
足が特に速い人は別にして、速いなという選手と普通といわれるような選手のスタートから2塁までの到達の差は、コンマ何秒といわれるぐらいです。距離として、1~2m程度です。
しかし、スタートの反応によっては、この差は、直ぐに縮まります。更に、盗塁は、陸上のゴールの様には行かず、最後にスライディングをしなければなりません。このスライディングにおいては、ベースカバーの野手の動きを見ながら、スライディングの手法を決め、更に実演できなければなりません。ボールがどこに来ているのか、また、それによって、どのようなタッグとなるかを野手の動きで見抜かなければならなりません。
スタートの反応(リアクション)スピード、スライディング技術によっては、走力の差は確実に縮めることができます。
一般的に、2塁への盗塁では、捕手がキャッチしてから2塁に到達するまでのタイムがメジャーでは、2.1秒をきる。投手においては、1stムーブ(セットした状況から投球のために動いた瞬間)から1.3秒以内ならチャンスがないと判断します。両方のタイムが其々に下回ると殆ど盗塁のサインが出なくなります。
余談になりますが、日本投手のクイックモーションは、芸術的です。
盗塁で重要な要素は、
①そこそこの走力
②フライングスタートするぐらいの洞察力と判断力
③カウントで配球を読める力
④もっとも重要なことが、走るという勇気
足が遅い選手も、ノーマークだからこそ、時々盗塁を試みれば、意外と成功する確率は高まります。
逆に、マークが厳しい足が速い選手は、失敗を恐れない勇気が一番重要になるのかもしれません。
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