WBCの記事を記載すると前回宣言致しましたが、今日はちょっと違う話題を記載します。最近、色々と学校における体罰・指導の問題が浮き彫りになっているので、もう一度「学校の先生とは何ぞや」と思い、文部科学省のHPを覗いてみたところ、「いまからの教師に求められる資質」という以下の興味深いものを見つけましたのでまずはご披露します。
○文部科学省が求める「これからの教師に求められる資質」
【いつの時代も教員に求められる資質能力】
• 教育者としての使命感
• 人間の成長・発達についての深い理解
• 幼児・児童・生徒に対する教育的愛情
• 教科等に関する専門的知識
• 広く豊かな教養
これらに基づく実践的指導力 に加え、
【今後特に求められる資質能力】
①地球的視野に立って行動するための資質能力
◆地球、国家、人間等に対する理解
◆豊かな人間性
◆国際社会で必要とされる基本的な資質能力
②変化の時代を生きる社会人に求められる資質能力
◆課題解決能力
◆人間関係に関わる資質能力
◆社会の変化に適応するための知識及び技能
③教員の職務から必然的に求められる資質能力
◆幼児・児童・生徒や教育の在り方についての適切な理解
◆教職への愛着、誇り、一体感
◆教科指導、生徒指導のための知識、技能及び態度
と多くの事項を求められています。
この「求められる資質」に伴って、採用が行われているのでしょうね。
しかし、こんな先生見たことないし、先生をやりながら、こんな教師を目指せるわけがない。全く現場が分かっていない人が作ったとしか言いようがないですね。
豊かな人間性?社会の変化に適応するための知識及び技能?こんなもの長く生きなければ絶対に育たないし、教員終わるぐらいの年になって始めてわかり始めてくるものじゃないのかな。たぶん、教員の方に聞いて貰えれば大多数の方が賛同と言われると思う。今の課外体育クラブなんてクラブ顧問は割当制で全く競技歴もなく、知識もない先生が顧問という役についているケースが多い。中には熱心な先生がいて一生懸命独学で指導をされているケースもありますが、大方、忙しい学校業務の傍ら、クラブに顔を出す暇もなく、仕方なく顧問を引き受けている方が多いのではないかなと思います。
こんな人(先生)に専門競技を習っても上達はしないでしょうね。子供たちが可哀そうと思います。野球やサッカーにおいては、ほぼ男子ならば少しはかじったという方が多く、そういう点では、指導者のなり手が多いと聞いていますが、他の競技においてはそうはいかないみたいですね。
話が脱線してしまいましたが、教員(指導者)に求められる資質は、
① 学問の専門知識ではなく、学問を習得させる手法。つまり勉強が面白いと思える勉強のコツを教えるコーチングテクニックが重要。指導の引き出しを多く持てということですかね。今の授業は知識を詰め込んでいきますが、教科書を100回読めば、最近の教科書はよくできているので大方の知識はわかるはずです。独学しようとその気になれば、今の時代は特になんでも調べられるわけで、それほど難しい話ではないでしょう。高校に行かず、大学検定を受ける人が増加しているのもそんな理由ではないでしょうか?
② 次に、先生自らが成長する努力を惜しまないこととその姿を生徒に見せること。例えば社会の先生が英会話を勉強している姿を見せれば、「生徒は凄いな」と思いますし、英会話を覚えることにより、知識と自身の人間の幅が広がることに繋がります。専門性の範囲で生きていくこともそれはそれで悪いことではないですが、やはり偏った指導となる可能性が高い。私は、野球の監督をしていますが、仕事を通じて監督業を見つめ返し、応用力学、人間工学をかじって野球の基本技術を考え、統計学と確率を勉強して戦術を立案しています。非常に役に立っています。
③ 最後に「この子を何とかしてやろう」という情熱と愛情を持ち続けること。これはロス五輪野球代表監督の松永先生(野球殿堂)がいつも熱く語っておられ、耳にタコができるぐらい聞かされた話です。指導者も人間です。この情熱を何か月、何年、何十年と続けることは困難です。まず無理。どこかでエアポケットに入ることがあります。私は三菱重工長崎の監督を5年やらせてもらいましたが、流石に6年目に突入する時に「やり残したことがない」「これ以上のモチベーションが持続できない」と想い、監督を退き、アメリカにコーチングを勉強しに野球留学しました。教師は転職し、その後また教壇に立つことができないので私のケースは当てはまらないとは思いますが、本来そういうことも必要だと思います。教師の職業を中断できないのであれば、やはりリフレッシュをする時間を大事にするべきです。人間頭をからっぽにすることで次のやる気がでるものです。折角、学校には長期の纏まった休みの期間があるわけであり1週間ぐらいバカンスにでも行ってリフレッシュしてはと思います。
何かスポーツとは無縁の内容になりつつありますが、教師とスポーツ指導者という職業は、全く同様の資質が必要であると感じており、スポーツ指導者に置き換えて読んでみて貰えばと思います。私が記載した3つ程度があれば十分先生と呼んでもいいのではないですかね?
先生を目指し、一応教員免許を持つ身であるので何となく最近の学校関係の報道を観るにつけ、「先生、頑張れ」とエールと送りたくなり、つい長文を書いてしまいました。
ということで、今年4月から私が理事長をしています「スポーツ福祉ながさき」では、「Teachers School」と名打って日ごろ忙しくされている志高い先生方のお役に立てればと先生向けのセミナーを開催することと致しました。長崎市内の狭い範囲で恐縮ですが・・・。
今日はブログ頑張りました。いささか眠くなりましたので、今日はこの辺りで。
次こそは、WBCの感想をアップします。お付き合い頂き、ありがとうございました。
0 件のコメント:
コメントを投稿