東アジア大会の期間中は、JOC規定により個人のブログへの大会報告などの記事掲載には規制があり、長期に渡り、ブログを更新できませんでした。
ご訪問頂きました方、誠にありがとうございました。
さて、昨日、帰国し、久々にブログを確認したところ、なんとアクセス数が半端ないことに・・・。
これぞ、WBCの威力、マスコミの力か。一日に2万越え・・・
私のことをブロガ―という記事があったらしく、それでアクセスが多くなっているようですが、私は決して稼ぐためにブログを書いているわけではないので誤解なきようにお願いしたいものです。
さてさて、東アジア大会ですが、今回は日増しに選手の結束力が高まり、当初の予定どおり、金メダルを獲得することができました。
平然と言ってのけていますが、試合は緊迫した内容ばかり。
大会は、日本、台湾、中国、韓国の4強とグアム、モンゴル、香港という構図。
よって、台湾、中国、韓国、そして日本の4強による準決勝、決勝となることは誰でも予想できます。
ある意味、予選は、準決勝でどの国と対戦するかという探りあいの試合。
当初から方針として、準決勝が最大の山と考えていましたので、今年絶好調 ドラフトの目玉であるJR東日本の吉田をこの準決勝に当てることを決めていました。
その準決勝を睨みながら、スタッフと相談し、投手ローテーションを決めていきます。
最終的にはローテーションを崩すことなく、金メダルを獲得できたのですが、当初の予定からは少しずれが生じました。
その一つは、今年の都市対抗の橋戸賞男のJX-ENEOS 大城投手の大会前のアクシデントによる調整遅れ。
二つ目は、台湾が中国に予選で負けたこと。
大城の調整遅れにより、大会でぶっつけ本番でテストをすることを決断。
見極めという意味では予選の台湾戦が一番と考えました。
もし、それでも調子が上がらなければ今回は先発ローテーションから外すということを考えねばなりません。
ですが、どんな優秀な投手でもやはり試合間隔が空くというのは非常に厳しかったようですね。
全く本来の出来ではなかったようです。
大城が2回持たずに降板するなんて考えもしませんでした。
結果はご存じのとおり、台湾の打線に火がつき、0対11 7回コールド負けでした。
負けは想定の範囲でしたので、あまり気にはしませんでしたが、大城の状態が良くなかったということの方がショックでしたね。
決勝は、大城と大会前は予定をしていたので。
二つ目の想定外の出来事。
中国が台湾に勝つことは、最近では珍しいことではありませんでしたが、日本が一方的に勝った今回の中国にまさか台湾が負けるとは・・・。
これにより、予選の最終戦である台湾対韓国の試合が準決勝でどちらが日本と戦うかという緊迫する試合となってしまいました。
台湾、韓国の両監督とも中国が「いらんことした(台湾に勝ったこと)」と漏らしていましたから・・・。
試合は4対1でリードしていた台湾が最終回に2死から4点を失い、まさかの逆転負け。
これにより、戦前の日本が1位通過であれば、準決勝で中国、2位通過であれば韓国との予想が全く外れ、決勝であたるであろうと想定していた台湾と準決勝で戦う羽目になりました。
ま、こういうこともあると思っていたので、吉田を準決勝にとっていたのですが・・・。
話は戻りますが、コールド負けを喫した我がチームですが、崩れそうな流れを止めてくれたのが予選 韓国戦に先発して完全にねじ伏せたセガサミーの浦野でした。
これは、直前合宿の状態の悪さからは想像できない素晴らしい内容でした。
大城の穴を埋めれると思いましたし、韓国にはもう一度対戦しても勝てると思いました。
10日間程度の短期決戦ではありますが、ほぼ毎日試合というある意味長期戦でもあります。
大会では、何が起こるか分からないのが世界大会の怖いところ。
調子が落ちた選手が後半後半復調してくるのは珍しいケースで、如何にそれに代わる選手を見つけるかということが世界大会では重要になってきます。
日本人は、どちらかというと手を抜くということを嫌います。特にアマチュアの世界では。
予選で負けでもしたら黄色信号なんて書かれてしまいます。
でも、本当に勝ちたい試合に勝利するためであれば、敢えてチームに与えるメンタル面の降下というリスクを冒してまでも挑戦する勝つ為の戦略が必要となります。
この大会では、予選の台湾戦がその試合であったと思います。
勝ったから言えるのかな(笑い)
う~ん、頭が冴えません。もう一つです。
帰国第一報ということでこの辺りで今日はしまいとさせて頂きます。
引き続き、大会報告を次号でも致します。