2016年5月19日木曜日

なんか違うプロ野球のコリジョンルール!

5月11日の阪神対巨人の試合を久々テレビ観戦していたところ、いきなりコリジョンルール適用の場面に遭遇しました。
このコリジョンルールは、基本的に「体当たりの禁止(敢えてラフプレー)」を謳っているいるものであり、捕手を擁護するという意味合いで作られたルールです。

以前のルール時代の走者の言い分は、捕球もしていないのに捕手が、走者のベースタッチをさせないというブロック姿勢をとるため、敢えて体当たりをして吹き飛ばすしかないというものでした。

メジャーでは、以前は当たりまえのようなプレーだったのですが、日本人の間でもそれが流行り出したのは、今覚せい剤問題の清原が行ったのをマスコミが気迫あふれるプレーと称賛したことからと考えています。

私が参加していた世界大会においては、体格に劣る日本人選手とみるや、大柄な外国人選手は容赦なく、タックルを噛ましてきます。

捕手が吹き飛ばされるシーンは幾度となく、観てきました。
当然、抗議に出向きますが、判定が覆ったことはなく、何とも後味が悪い試合となってしまいました。

実は、プロ野球がコリジョンルールを取り入れる前からアマチュアでは、逸早くこのルールを導入してきました。

それは、私がアマチュア野球界の当時麻生審判規則委員長に「体当たりはフェアプレーの精神に反し、更に捕手の選手生命と脅かす問題。厳しくルールで処分しましよう。」と相談を持ちかけた事が始まりと記憶しています。

以降すぐに世界大会においてもルール導入されました。

文字通り、「体当たりの禁止」ですからランナー側に対する制約を設けるだけで言い訳です。

ま、基本的に「必ずスライディングをしなさい」という程度で終わるわけです。

それが何でここまで捕手のブロックの技術まで影響がでるようなルールになっているのか、理解に苦しみます。

逆に捕手は走ってくる相手に片腕だけで対応するわけですから、これまた大変です。

下手したら脱臼なんてこともこれから多くあるのではないかと心配しています。

話を戻しますが、この阪神対巨人のシーンは、どう見てもコリジョンルールに該当しないでしょう。

返球を身を挺して捕球して、そのままタッチに行くということが、何処が悪いのか?

これをコリジョンルールとか言ったら、本末転倒だと思います。

当然、金本監督も怒りますよ。

しかしながら、以下のデイリースポーツの記事によると阪神側の申し入れを却下したみたいですね。

何かがおかしい!

捕手の方が走者よりも受け身の立場ですから、捕手の方に歩があるようなルールにすべきなんです。

ブロックはOK、ただし、捕球前のブロック、ベースを隠す行為をした場合は、即刻、走塁妨害を宣告し、得点を認める。

逆に走者は、スライディングを意図的にしなかった場合は、勿論、守備妨害で、更に退場とするぐらいの厳しいルール設定でも良いと思います。

アマチュアとプロの解釈にも微妙な違いがあるようです。

アマチュアの審判団がプロ側に引っ張られないようにしてほしいと思いますね。

このコリジョンルールは検証する必要がありそうです。

(以下、デイリー新聞の記事)

コリジョン、NPBが阪神側へ再回答へ

2016年5月17日
11日の阪神-巨人で発生したコリジョンルールが適用されたプレー。捕手は阪神・原口、走者は巨人・小林誠
11日の阪神-巨人で発生したコリジョンルールが適用されたプレー。捕手は阪神・原口、走者は巨人・小林誠

 プロ野球セ・リーグの杵渕和秀統括は16日、阪神が11日の巨人(7)戦(甲子園)で起きたコリジョンルール適用に異議をとなえている件で、これまでの当該審判員の判断は適切だったとする見解を、あらためて文書で回答する意向を示した。

 阪神側は翌12日にリーグへ意見書を提出。13日には杵渕統括、友寄審判長が金本監督らに判定における説明を行ったが阪神側は納得せず、新たな回答を求めていた。同統括は「判定が適切だったという見解は変わらない。文書での回答も(直接に)説明した時と同様の内容です」とした。

2016年4月18日月曜日

日本女子ソフトボール機構 リーグ戦開幕

熊本を中心とした今回の地震で被災をした方々に先ずはお見舞い申し上げます。
両親が熊本出身、親族も被災地に近い場所に多く住んでいる事もあり、気が気ではありません。
私が住んでいる長崎でも今までに体感した事がない程の揺れを感じました。
自然の無情さを感じぜずにはいられません。
何も出来ませんが、ただただ、いち早く余震の終息を祈っています。

さて、その様な中ですが、日本女子ソフトボール機構のリーグ戦がQVCマリーンフィールドにて、4月17日に開幕しました。
上京する機会がありましたので、4月18日の太陽誘電対SGホールディングスの試合を勉強の為に見学してきました。
試合の云々よりも、QVCでは風速30メートルの強風が吹いており、良く試合ができたなという感想でした。
投手がセットポジションに入った瞬間に風で煽られるという光景を何度も見ました。
途中、1時間の中断を挟み、太陽誘電が9対0のスコアで勝利しましたが、見応えのある駆け引きがあり、野球とは少し違うなという部分も感じとれました。

まっ先に目に付いたのは、スコアボード。DH制の考え方が野球と違いましたね。
太陽誘電の先発藤田投手が4番に座っているに関わらず、DPという選手がいる。
野球では、DH制は投手に代わり、打撃専門の選手が打席に立つというものであるが、ソフトボールの世界では、そうではないんですね。
上手く説明できないので、ネットで詳細に記載がありましたので、以下URLでご確認下さい。


次にやはり投手が投げるボールの角度が野球と真逆なことで、ストライクゾーンの景色がいつも後ろから見ているのとは違うことですね。
主審の高低の判定が、えっと感じることが多かったですね。
ライズと呼ばれる高めの球は、かなり威力が有り、主審の判定によっては、やや投手有利に運ぶかなという印象でした。

そして何よりも驚かされるのは、スピード感ですね。
グランドも狭く、ベース間も短いので迫力が凄いです。

内野ゴロは、ほぼ間一髪で野手のプレッシャーも半端ないでしょう。

捕手もランナーを背負った場面で、低投でワンバウンドした投球を少しでもファンブルすると簡単に進塁されてしまいます。

ということで、基本技術をしっかり身につけておく事が肝要でしょうね。

最後に女子侮るなかれです。
足も速いし、肩も強いし、しかも正確。高いレベルで凄いですよ!


どちらかと言うと守り合いの競技特性が強いかなと思いました。

チーム力は、野球以上に投手力にかなり左右されると言えるでしょうね。

投手力で思い出しましたが、ネット裏で関係者の方と雑談していたところ、大体各チーム4名〜5名ぐらいの投手しか保有してないそうです。

また、上野選手が「野球と違って肩や肘に負担は余りかからない。寧ろ疲れるのは下半身で、連投は苦にならない。」と話していたらしいです。

ソフトボールの投手をやった事がないので、その感覚は分かりませんが、上野選手が話しているのですからそうなんでしょうね。


以上の感想を纏めるとエラーと四死球が試合の命運を大きくウエイトを占め、野球以上にそのウエイトが大きいと感じました。

スモールソフトボールが得意な日本女子チームが強い訳が理解できました。 


と言いながら、打撃を専門としている立場柄、もう少し強く振れる選手は欲しい感じはありますね。


2020年に野球ソフトボールとして競技復活がほぼ確定してますが、今後はお互いの技術交流なんてことも悪くないなと改めて感じさせられる貴重な経験でした。

女子ソフトボールも非常に面白いですよ!
野球にも通じるものが、多く発見できると思います。

是非、試合会場に足を運んでみて下さい!

※試合日程などは、以下URLでご確認下さい。

2016年3月30日水曜日

プロ野球開幕 〜 体質改善に期待

プロ野球が開幕しました。
開幕前のジャイアンツの野球賭博問題などは、既に古新聞となっているように感じます。
この問題の再発防止策をどうするのか、プロ野球としてのコンプライアンス指針をシーズン前に明確にして欲しかったですね。
賭博の問題、チーム内での声だしに関する金銭授受の問題ですが、はっきり言ってプロ野球界のモラルレベルの低さを露呈しましたね

現場の管理を誰が責任を持って行うのか?
アメリカで言うグランドマネージャーの責任なのか?
なぜ、初めて現場の指揮をとる高橋新監督が、球団を代表した形で謝罪会見を行う必要があるのか?
今一つ理解できませんでしたね。

プロ野球選手は、個々人がオーナーであり、そのオーナーを束ねるのは、あくまでフロントにあると思いますよ。
野球協約を守るのは、グランド内の監督方針やチームルール、サインを守るのとは訳が違う。
野球協約を遵守させる、ファンの期待を裏切らない道徳観念を植え付けるのは、球団の責任です。
一般企業におけるコンプライアンスは、年々厳格なものとなっています。
読売新聞でも同じでしょう。
一人社員のお陰で、会社が倒産する危機に至るなんてことは日常茶飯事です。
大企業には、コンプライアンス違反を犯した場合の誓約書にサインをさせられて業務に従事させる会社もあるわけです。
ましては、ファンあってのプロ野球です。
自覚の欠如と言われても仕方がありませんよね。

とは言え、プロ野球選手も人間ですから、過ちを犯すこともあるでしょう。
その過ちを犯さないように抑制するのは、球団フロントの役割、または球界を司る方々ではないでしょうか。
新人選手に向けた反社会的組織に対する教育講座を行っているとメディアを通じて、ファンにアピールするような報道を目にしますが、結局今回の野球賭博を行った選手は、20歳を超えたばかりの若い選手ばかりです。
「一体どんな教育をしているのですか」と言われても仕方がないと思います。
最低でも各球団で、一年に1、2回ぐらいは、全選手を対象とした野球協約遵守やモラル、マナー教育などを実施すべきでしょう。
実際やっているのかもしれませんが、結果的に教育を行っている側の真剣さが、選手の忠誠を勝ち取れていないわけですから何か要因があるのではないでしょうか。
はっきり言えば、プロ野球は国民に夢を与える商売であり、社会的にも大きな影響をもたらすというフロントの認識の甘さと選手の自覚の欠如であると思います。
フロントの殆どの方々が親会社からの転籍者や出向者で占められています。
本格的な野球経験のない方も沢山おられるでしょう。
そういった意味では、現場に出向いて行き、選手がどのような活動をしているのかもっともっと知る必要があるのではないでしょうかね。
一年に一回の年棒査定を行う個人面談だけで会話をするのではなく日常からコンプライアンス管理を行うという視点で対応すべきでしょう。

多くのアマチュアプレーヤーがプロ野球への憧れを持って日々努力をしています。
その選手等の期待をプロ野球界が裏切らないように今後して欲しいですね。

テレビ中継を見る限り、連日、選手は気持ちのこもった良いプレーをしているように思いますし、見応えのある試合も展開してくれています。
全力プレーとフェアプレーの精神だけは、どのような環境下でも人を感動させるものです。

今年のプロ野球界には、今まで以上に高い意識で取り組んで行って欲しいです。

2016年3月14日月曜日

元高校球児、58歳の新たな挑戦!



ブログアップが滞り、誠に申し訳ございません。

さて、今回は、我が母校、諫早(いさはや)高校野球部関連の最近のエピソードを紹介します。
非常にローカルの話で、且つ身内の話ですが、久々に感動を覚えた出来事であり、ブログに掲載しなければとの強い気持ちから本日アップします。

まず我が母校である諫早(いさはや)高校は、旧制諫早中学校と旧制諫早高等女学校を前身とした県立の進学高校です。
2011年(平成23年)には、創立100周年を迎え、最近(平成23年4月)では、付属中学校を開校し、中高一貫教育を開始しています。
学校内には、戦国武将の龍造寺家晴が築かせた庭園である御書院が保存されており、その歴史を感じさせます。
昔は、諫早(いさはや)の「諫」が「ねり」と呼ばれ、私が高校時代は、県外の試合に行くと「ねりはや高校」と呼ばれたこともありました。
校訓は「文武両道」が掲げられ、クラブ活動も盛んです。
最近では、諫早高校と言えば「駅伝」と言われるほどで、女子陸上部が特に有名で、21年連続 計22回 都大路を走っています。
女子駅伝部のお陰で、「いさはや」と読んで頂けるようになりましたが・・・。
昔は、「野球が強い学校ですね」とよく言われていた野球部ですが、春2回、夏2回と過去に甲子園に出場しておりますが、私達が出場した昭和54年の夏大会、昭和55年の春を最後に甲子園からは遠のいています。
後輩には是非、頑張って欲しいですね。

話を戻しますが、先日、関東在住で、諫早高校野球部OBでもあり、明治大学野球部でマネージャーとしても活躍された大先輩から「諫早高校野球部の先輩で素晴らしい方がいるので、地元報道で取り上げて頂けるようにならないか?」という内容の相談メールを頂きました。

頂いたメールの原文から抜粋したものを2通掲載。

(メール その1)
私たちの1つ上の諫早高校野球部の先輩で、大嶋昭生さん(58歳)という方がおられます。
56才から東京消防庁を退職して2年間予備校に通い、看護の仕事を目指そうと、受験勉強して、この春に京都学園大学、健康医療学部、看護学科に合格され、新たな目標に向かって動かれます。
大嶋さんは諫早高校を卒業後、すぐに東京消防庁に就職され、都内の消防署や救急隊に勤務され、救急救命士や防災管理者などの資格を持たれ、新たに看護の道を目指し、故郷長崎に貢献できればと前向きな考えをお持ちです。
中学時代はバレーボールをやられており、高校に入り、初めて硬式野球を始められました。
3年間、試合には出れませんでしたが、最後まで続けられ、その姿は我々も尊敬し、精神的な支えとなり、昭和50年の夏の甲子園初出場を陰で支えられた貢献者だと当時を知るものは思っております。
地元の新聞記者の方に、『元高校球児、58歳の新たな挑戦』として、新聞で取り上げてもらえませんか?
母校、諫早高校の後輩たちにも、勇気を与えることだと思います!

(別の先輩からの追いかけメール その2)
大嶋さんは、一度だけ公式戦のバッターボックスに立ちました。
3年の夏に(我々は2年時)野球部全員が3年間の努力に敬意を表し、「1打席でもバッターボックスに立たせてあげたい」と監督に掛け合い夏の大会の公式戦の一試合だけベンチ入りして、大勝した試合に代打に出ました。
ご本人は緊張の余りバットを振ることが出来ず、ただ仁王立ち。
しかし、その試合で「代打、大嶋くん」のアナウンスの瞬間スタンドも含めて一番歓声があがり、球場が一体となった場面を鮮明に覚えています。
NHK杯に優勝した後、優勝候補として夏の大会の第一シードになったにも関わらず、今一つ纏まりが無かったチームを大嶋さんの存在が一つにしたと思います。
そう言う意味では夏初出場の立役者の一人と思います。


私自身も、大島さんとは、OB会等を通じて面識はあります。
が、大先輩ということもあり、共通の話題を持ち合わせていないため、それ程、親しく会話したことはありません。
しかし、このように生涯後輩に慕われる先輩という素晴らしいエピソードは、正に高校野球であり、非常に感銘を受け、諫早高校野球部に在籍できたことを誇りに思います。
大島さんご自身が、後輩の手本となろうとの想いで人生をお過ごしになっているとは思いませんが、絶えず、後輩に大きな影響を与えられる生き方については、我々後に続く後輩にとっては、本当に素晴らしい手本であることに違いはありません。
「150kmの速いストレートを投げました」などのように野球技術の凄さだけが取り上げられますが、このようなチームスポーツの真髄のような出来事が高校野球にはあると思います。
まもなく、今年も選抜高校野球が始まります。
甲子園に出場したチームにも、出場できなかったチームにも、このような舞台裏があるはずです。
そのような想いを感じながら、試合を観戦したいと思います。

頑張れ、大島さん!

 (追伸)
多くの報道の方々、このブログを見て頂いていると聞き及んでいます。
素晴らしい話であると思いますので、取り上げて頂ければと思います

2016年1月26日火曜日

岩手県高野連 技術指導研修会

平成27年度岩手県高校野球連盟主催の技術指導研修会に講師として参加してきました。

元陸前高田高校 佐々木監督(現岩手県高校野球連盟事務局長)が早稲田大学の同級生であり、依頼を受け、今回に至りました。

お話を頂いた際に、佐々木元監督からは、「今年、岩手で国体があるので強化したい。」「東北で甲子園の優勝旗を持って帰っていないので、岩手県がその最初になりたい。」とのことでした。

勿論、「1日や2日指導をしたからと言って、直ぐに全体の底上げになることはならない。」したがって、私の方からは、「指導者が実技体験をするような参画型の研修会」にしましょうと提案を致しました。

通常、生徒(選手)と指導者がセットになって研修会を開催するケースが多いのですが、今回は、岩手県全域の指導者が一同に介して、実際にボールを投げたり、打ったりと非常に面白い試みとなりました。

勿論、今の時期の岩手県は、真冬で積雪のシーズン、
屋外で野球をやるような環境でないため、富士大学の屋内練習場を使って、やれる範囲での実技体験となりましたが・・・。 

目標は、強化ですが、高校野球のチームには、強豪校もいれば、部員が不足して連合チームで予選に臨むというケースもあるようにレベルが均一化されているわけではありません。

したがって、今回の研修では、基本の説明、それから上達するためのドリルの紹介を中心として、どのレベルのチームにも当てはまるような研修会を目指して進めてきました。

「やって見せる」というのが、指導方法の第一にあるのですが、指導者が理想とするフォームを指導者自身が出来ないまま、「こうやって打つのだ!」と生徒に見せるということは良くあることです。

実際、選手は言葉よりもイメージで捉えることが多いわけですから、下手するとチームの監督のフォームと選手のフォームが似てくるということが起きます。

昔、広岡達朗さんから「指導者も選手に見せるのであれば、しっかりフォームをチェックし、影で練習しなくてはいけない」と直接お話をお聞きしたことがあります。

そういった意味では、今回の研修で、指導者自身が実技を行ったことは大いに意味があったと思います。

実際、打撃指導の際に幾つかのドリルを紹介し、実際に数人の指導者の実技指導を行ったところ、フォームが改善し、打球が速くなった指導者が何人もいました。

スポーツを含め、何でもそうですが、結局は、コツを掴むということが大変重要です。

このコツを体感し、自分のモノとして吸収し、更に選手にそのフィーリングを言葉で伝えられるかが良い指導者との分岐点になるのではないでしょうか。

選手がいる前では、中々指導者も恥をさらすことはできませんが、同じ指導者同士であればその辺りの感覚はなくなっていたようです

津波によって大きな被害を受けた岩手県の皆様ですが、やらなければという使命感がひしひしと伝わって来て、こちらが非常に考えさせられました。

復興支援という言葉を軽々しく使うものではないのでしょうが、少しでもお役に立てればと二日間完全燃焼して参りました。 

少しでも岩手県
高校野球の発展に寄与できれば幸甚です。

雪積もる岩手県花巻で雪国の厳しさを体感し、一路九州へ戻りましたが、岩手県と変わらない地元の風景を見て、時の流れが一瞬止まったような錯覚を受けました。

この数日は、全国的に大変な荒れ模様でした。

皆様、今後もお気をつけ下さい。

2016年1月16日土曜日

2016年度社会人野球スタート 〜 社会人指導者研修会開催

FULL COUNT様への「小島投稿記事(小島啓民の目)」バックナンバーはこちらをクリックください。




1月9日(土)に社会人指導者権研修会が開催され、今年も社会人野球がスタートしました。

十河監督率いる日本生命が都市対抗、日本選手権の連覇を果たした昨年でありましたが、他チームが打倒日本生命を目標に今年はどういう戦いをするのか非常に注目しています。

社会人野球スローガン決定!


さて、今回行われました指導者研修会ですが、通年2つ日間で行う熱海開催から一転、半日開催、東京で行うことと致しました。


クラブチームの増加で、クラブチームの指導者ができる限り参加できるようにと配慮した試みでした。


85名の指導者が参加しましたが、非常に充実した研修であったと参加者の評判も良かったですね。


研修では、まず市野日本野球連盟会長より「熱い戦いを期待している」との檄の挨拶があり、続いて大田垣日本野球連盟副会長より今年度のスローガンの発表がありました。


このスローガン、昨年までは、指導現場より案を募り、競技力向上委員会で決定していましたが、今回から一般の方からも公募し、一般の方の案と現場案の多数の中から選考する手順を踏みました。


で、競技力向上委員の皆の総意で決定されたスローガンは、川崎市の原田勝一さんの作品で、


「輝け社会人野球 地域の期待と誇りを胸に最高の瞬間(とき)を」

に決定しました。

最終的に一般公募の方の作品が受賞されたことは、最初の試みとしては、非常に良かったのではと思います。

ミスターアマチュア西郷氏、指導者に向けて語る


今回の指導者研修会のメインイベントでは、特別講演として、昨年11月25日に現役引退を表明したミスターアマチュアの西郷泰之氏の話。


非常に面白かったですね。

私が聞き手となり、今までの「社会人野球生活を振り返って貰う」という企画でしたが、元々あまり口数の多い方ではない西郷氏が、この日は、沢山の素晴らしい話をして下さいました。


「三菱川崎がなぜ強かったのか」、「バットマンとして心がけていること」、更には、「試合に出場するために守備強化をしたという若い時代の話」など盛りだくさんの内容でした。


詳細は、フルカウント様への投稿でアップするつもりですので、ここでは割愛しますが、

個人的に特に印象的だったのは、聞き手の役得で私が質問した私が監督として指揮をとった広州アジア大会の台湾とのタイブレークでの最後の打席について。


その状況は、

広州アジア大会で勝てば2位以上が決まる準決勝の台湾戦。


台湾は、オールプロの兵役免除をかけたドリームチームでした。

衣笠さんの解説でテレビ放映までされた試合でした・・・。


8回まで0対3と台湾にリードされるという完敗ムードの試合。


で、9回裏の土壇場で現富士重工の4番打者林選手(当大会では5番打者)が起死回生の同点3点本塁打を放ち、同点に追いつき、そのまま10回から無死1,2塁からお互いに攻撃をするというタイブレークシステムの戦いとなりました。

私自身も世界大会で初めてのタイブレークの経験となりましたが、後攻ということもあり、1点を献上しても裏に2点を取りに行くという戦術を取りました。

予定どおりに台湾の攻撃を1点に抑え、10回裏の全日本の攻撃へ。

無死1,2塁からバントで送り、1死2,3塁。


台湾が3番打者を敬遠し、満塁策で最終局面へ。

ここで登場したのが、4番西郷。

当然、もっとも信頼のおける打者ですから皆が打ってくれると信じていました。


が、結果は3塁ファールフライに倒れ、続く5番の林もショートゴロに打ち取られ金星を逃しました。

この打席の西郷がいつもの西郷らしい豪快な振りではなく、少し当てに行くような振りをしたことが「どうしたんだ」と強くに印象に残っていました。


この打席の心境を彼に講演の中で質問すると、次のように話をしました。


「1点ビハインドということもあり、最低限の仕事、つまり1点を取るということを考えてしまった。外野フライかダブルプレーにならない打球を打てばいいと安易に考えてしまった。」


「通常ならば、自分が試合を決めに行くと思って打席に向かうのだが、あの時は考えが小さくなってしまった。非常に悔いが残る打席でした」と。


初めて彼の追い込まれた姿を目の当たりにしたので、その打席の心境をどうしても聞きたいとずっと思っていたので、個人的にもすっきりした気持ちとなりました。


それ以上に西郷クラスでもそのような心理に陥るんだと「全日本の4番という重責の重み」を再確認できましたね。

講義を聴いていた指導者の皆様にも、選手育成のヒントとして参考になったのではと思います


西郷氏には、今後は指導者としての活躍を期待しています。



各チームとも冬場のトレーニングの最中で、これからキャンプを経て3月のスポニチ大会から公式戦がスタートとなります。


必死のプレーを見せると各監督も意気込んでいます社会人野球をこれからもよろしくお願い致します。








2016年1月1日金曜日

2016年を迎えて! 〜 明けましておめでとうございます!

FULL COUNT様への「小島投稿記事(小島啓民の目)」バックナンバーはこちらをクリックください。






新年、明けましておめでとうございます。


昨年は、フルカウント様への投稿に精一杯で自身のこのブログを更新が滞ったことをお詫び致します。(杉内についての投稿が評判良かったようですので、是非ご覧下さい)

さて、昨年の私自身の目標は、
1.野球普及
2.自身が会長である長崎文教リトルシニアチームの全国大会出場
と掲げて、取り組んできました。

野球普及活動については、北海道高校野球連盟の皆さまを始め、全国各地で講師として、お招き頂き、楽しい時を過ごさせていただきました。
一人でやれる活動としては、かなり充実していた日々を過ごせたのではと思います。

昨年12月に野球指導者向けDVDを発売!


普及活動ではないですが、5年間という長き間連載をしていました「ベースボールクリニック」の自身のコーナー「Hint」が終了することとなり、その総集編としてDVDを昨年12月に発売しております。
基本の解説を誰にでも理解出来るように解説していますので、よろしくお願い致します。



昨年の長崎文教リトルシニアは大健闘!



長崎文教シニアは全国大会とは行きませんでしたが、8月に西日本大会出場、3年生最後の九州大会では、準優勝と輝かしい成績を納めてくれました。
勝利よりも、選手の育成に重きを置いて、指導に携わっていることもあり、中々勝てない状況にありましたが、漸く指導が結実してきたのかと個人的には大変嬉しく思います。
いいチームになってきましたので、新入部員の方、お待ちしています。

そういう訳で、昨年は非常に慌ただしく過ごさせて頂き、かなり充実していました。


今年は、岩手県高校野球連盟から・・・


「さて、今年は・・・」と意気込んでも、新らしいチャレンジなど、この年齢になるとそうそうないので、昨年に引き続き、指導の勉強と野球普及を第一に取り組んで行きます。

既に、1月には、岩手県高校野球連盟様から講習会の依頼を受けており、更に昨年から関わっているSGホールディングス(旧佐川急便)女子ソフトボール部の指導が待っています。大変楽しみにしています。

このブログをご覧頂いたり、その他の場面で、「講師として興味がある」と多くの方に声をかけて頂きました。もし、何かご質問あれば、当ブログにコメントの形でお問い合わせ頂ければと思います。



ということで、個人ブログでの報告も少しづつやって行きますので、よろしくお願い致します!

2016年元日