メキシコで行われたU15世界大会はキューバ対アメリカの決勝を残すのみとなりました。
3位決定戦ではベネズエラが台湾を下し、3位を確定したみたいです。
日本は残念ながら7位という結果でした。
計18チームが参加したこの大会ですが、以下の流れで大会を消化してきました。
予選第1ラウンドは、
18チームを3グループに分けて、6チームで構成される各グループで総当りを行い、順位を決定します。
続いて行われる第2ラウンドは、
第1ラウンドの各グループ上位2チームを集めた1位から6位を決めるグループ
各グループ3,4位を集めた7位から12位を決めるグループ
各グループ5,6位を集めた13位から18位を決めるグループ
の3グループに分けて各グループで総当りを行い、順位を確定するステージとなっています。
更に1位から6位を決めるグループにおいては、グループ順位が決まった後に1位と2位による決勝、3位と4位による3位決定戦がエキストラマッチが行われ、メダルが確定します。
このように過酷な戦いが続きますので、最終的には優勝するには総合力が必要となります。
世界大会では、ステージが上がるごとにタフなゲームが続くことになりますが、あまり先を見過ぎた采配をすると第1ラウンドでこけてしまうし、第1ラウンドで入れ込みすぎると第2ラウンドで消耗して減速してしまうことに繋がります。
戦略としては、第1ラウンドは力関係を見て、絶対に2位を死守するような戦略をとることが妥当と私は思っています。
第1ラウンドをクリアしなければメダル獲得はなくなります。
つまり、第1ラウンドで負けても仕方ないなというチームに全力で立ち向かって例え敗戦したとしても、「これは仕方ない」とダメージを引きずらずに、次の絶対に落としてはいけない実力が伯仲している2位狙いのライバルチームを倒すことに全力を傾けることが肝要です。
世界大会では、勝ちあがれば、同じ相手と大会期間に幾度と対戦する機会が出てきます。
敗戦を引きずらず、リベンジの機会を伺うぐらいの気持ちで予選は戦う方が良いかと思います。
今大会で日本が入ったグループBはアメリカ、パナマがいてかなり難しいパートに入ったなという印象を持っていました。
アメリカに接戦で破れたため、後のパナマ戦は少し敗戦のショックを引きずったのかもしれませんね。
ジュニアを含めたアマチュア野球ではこのようなリーグ戦の大会が少なく、負けることに対する免疫が出来ていません。
世界大会では、予選を全勝突破しても、4勝1敗で突破しても最終的な順位に大きな影響を及ぼすことはありません。「徐々にチーム力を上げていくのだ」というぐらいの気持ちで試合をする方が良いかといつも世界戦を観てそのように思います。
今回の日本チームは、鹿取さんが監督を努められたわけですからこの辺りは十分承知されているので、そのようなことは無かったかとはと思いますが・・・。
予選の第1ラウンドをクリアできなかったための7位であって、妥当な順位とは思いません。
実力はもっと高いレベルにあったと思います。
改めて世界大会の難しさを感じましたね。
しかし、このようなタフな試合を乗り越えて選手一人ひとりは逞しく成長してくれたと思います。
1人の成長に留めず、国内の仲間に世界は広いということをしっかりと伝えて貰い、将来の日本野球界のリーダーに育って欲しいと思います。
侍JAPAN U15代表チームの皆様、お疲れ様でした。
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