2013年12月20日金曜日

プロ経験者のアマ復帰について

「実は、今長崎県庁職員、公務員なんです!」と野球関係の方に自己紹介するとびっくりされるのですが、それ以上に仕事関係の方に職場同僚が「日本代表監督、侍JAPANの打撃コーチなんですよ」って紹介した際の相手の反応が凄い。
突然すぎて、全く話の内容を理解できないという状況に・・・。
この後の対応は、結構難しいものです。

野球の顔ばかりが前にあるのですが、本職は三菱重工の社員で、現在、長崎県庁で再生エネルギーの普及に携わっている根っからのサラリーマンなんです。

代表監督、侍JAPANコーチの仕事は副業でもなく、お給料は会社から頂いているわけで、真面目に仕事をしないと当たり前のことですが、叱られます。

野球と仕事の両立は、周囲の皆様の理解と協力があってこそ、成り立っているのですが本来はどちらかを選択する必要があるのでしょう。

「野球で飯が食えるか?」。

究極の質問ですが、プロ野球の一部の者を除いて今の日本の野球界では難しいですね。
ましてアマチュア野球の指導者は厳しいと思います。

中学、高校の指導者は学校の先生または事務職員という本業があり、傍らに野球を指導するというケースが殆どで、私の場合と同様と思っています。

基本的にボランティアの精神によって成り立っているのがアマチュア界ではないでしょうか?
よって、指導に携わっているすべての方は、立派な地域貢献を行っているわけです。

今後、プロ野球選手がアマ球界に多く復帰され、仕事としての野球指導者というものも出始めるでしょう。

その道の専門家がその役務を提供して対価を貰うという構図は社会では当たり前であり、特に非難すべきことでもないと思います。

また、専門職の強い人が指導をした方が良い選手が育つ確率は高いと思います。

但し、役務(成果)=勝利ということになれば、今あるアマ球界、特にジュニア層の構図は崩れていくことになるでしょうね。

成果の指標は、勝利が一番分かりやすいのですが、ジュニア期の成果は勝利だけではないと思います。

ジュニア期の成果を何にするかをしっかりと見極めて行かなければいけません。

勝たせる指導者が優秀な指導者であるのは、あながち間違いではないと思いますが、優勝チームを除いた他のチームは殆どが負けチームとなるわけであり、勝負の世界は紙一重的なところもあります。

「勝てば官軍!」確かにそれが世の中ですが、アマ球界が今まで支えられてきたのは、全てがボランティアの精神です。

周囲と協調し、相手をリスペクトすることが特に重要です。

アマ復帰するプロ選手の方に苦言を言っているのではなく、アマ球界としてプロから復帰する方々が増加していくという現実をどう受け入れていくかが今後の課題と思っています。

スポーツの本来の目的、何の為にスポーツがあるのか?という部分、例えば心身を健康にする、社会秩序及び道徳感を植えつけるなど、これからは今まで以上にしっかりと認識して進んで行かなければならないのでしょうね。

指導者またはコーチは、選手をあるべき姿や道に導くためにいるということを忘れてはならないと書きながら再度確認しております。

プロ・アマ融合! 大賛成です。

しかし、アマ側もプロをうわべだけでなく、もっと深く理解していくことが大切かもしれません。

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