日本代表スピリット!
今年1年は自分自身にとって慌しい1年であったためか、少し余裕が出てきた今は野球のことは考えたくないのかしれません。
ブログのネタは沢山あるのですが、中々手が動きません。
とアップが滞った言い訳けをしてしまいました。
ベースボールクリニックに寄稿している「HINT!」ですが2年という月日が経過しようとしています。
このベースボールクリニックという雑誌の初刊は、記憶間違いでなければバルセロナオリンピックの年ぐらいではなかったかと・・・。
バルセロナから帰国してすぐに初めて選手の立場で「オリンピックを振り返り」という題でベースボールクリニックに寄稿した思い出が蘇りました。
ちょっとマニアックな雑誌がこのように長く継続されるということは珍しいこと。
それだけ内容が充実している、野球を愛する読者が沢山いるということだと思いますし、何より関わっているスタッフの方々の情熱があってこそ。
私の「HINT」のコーナーがいつまで続くかは不明ですが、読者の方々のお役に立てるように引き続き頑張って行きます。
さて、この2月号HINTにて、ブログ内でも記載致しました来年開催のアジア大会に向けた1次合宿の報告を掲載することとしていますが、特に披露したかったのが代表選手とはという心構え部分です。
代表選手に選出されたならば、自分は何も変わっていなくとも周囲の見る目が厳しくなることを知る必要があります。
「あれで代表選手なの?」「代表選手なのに・・・」などの中傷や批判を覚悟しなければならないということです。
投手であれば抑えて当たり前、野手であれば打って当たり前と見られることになります。
が、代表選手と代表に選出されなかった選手との技術的な差は殆ど無いわけで、絶えず周囲の期待に応えることは不可能です。
したがって、代表選手になったからと言って背伸びしたプレーをすることは全く必要なく、自分の今ある実力を精一杯発揮することに専念することが重要となります。
結果に一喜一憂していると自分らしさも消え、周囲の眼が気になり始めます。
中傷や批判も「期待されればこそ」というぐらいの感覚でいた方が良いのでしょうね。
逆に代表選手に求めるものは、常に平常心で自分のプレーが出来る選手、短期決戦でもあるので好不調の波が小さい選手ということになるのでしょう。
一言で表すと「常にベストを尽くせる選手」。
とは言え、ベストを尽くせたかと問われれば、多くの選手が後悔しているケース殆どです。
逆に選手にとっては、それが当たり前であることも知らなければなりません。
無論、ベストに程遠いようなプレーぶりは論外ですが・・・。
「もう少し、こうやっておけば」とか「まだ力が残っている」などという気持ちが次への向上心であり、明日への原動力となるはずです。
もう一つ、日本代表選手に選出された選手は、他の選手の模範にならなければならないという使命があります。
「自分はこのスタイルでプレーしているから」などど、周囲から見てもよろしくない行動や言動をする人が時々いますが、後輩やジュニア期の選手の模範となるのは代表選手に課せられた使命ですので必然的に変えて行く必要が出てきます。
ま、そのような選手は選ばない。
仮に選んだとしてもきっちりと話をさせて頂いています。
バルセロナオリンピック監督の山中氏よりミーティングなどで口酸っぱく「当たり前のことを当たり前のようにやれる選手であり続けろ」と言われ続けていました。
「一塁までの全力疾走」「ポジションまでのダッシュ」「生活面」など。
全日本を率いて5年目を来年迎えることになりますが、大会を終えるたびに選手に向かい労いの言葉の後に今では当時教わった「当たり前のことを当たり前にやれる選手になれ」「日本の野球界のリーダーになれ」と話をしています。
代表スピリットとはそんなものではないでしょうか。
単純なようで一番難しい「ベストを尽くす」。
書きながら自問自答しています。
まだまだ甘いな・・・。
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