スポニチ大会開幕 〜仁川アジア大会にむけて
社会人スポニチ大会が野球シーズンのトップを飾り開幕しました。
ひと冬越え、成長した選手の姿が随所に見られているようですが、一方では成長の跡が見受けられなかったという選手の報告も受けています。
今年度(H26年度)からJABA(日本野球連盟)は、競技力向上委員を計画的に振り分けて、JABA全大会の視察を行うことにしました。
今までもJABA大会視察は行って来ましたが、視察はあくまでボランティアで行っており、中々全試合をカバーすることが出来なかったというのが現状でした。
が、今年度は視察を行う予算を連盟につけて頂き、頑張っている選手をアマ日本代表選手として洩れなき様にリストアップしていく作業を行えるような体制が整えました。
これにより、選手の状況や状態がタイムリーに把握できることとなり、今後の選手選考がより厳格にできるのではないかと考えています。
選手においては、必ず連盟の誰かが試合を観ていますので、代表入りの希望を持って試合に臨んで貰いたいと思います。
日の丸をつけて試合に臨むという尊さは、経験してみないと分からないものです。
特に今年アジア大会などのJOC事業は、「チームJAPAN」としての活動であり、一野球競技という位置づけではありません。
選手村の生活では、他競技の選手と気持ちを同じにし、国の為に勝利を目指す必要があります。
日常ではあり得ない各種目のトップ選手が介するわけで、それだけで学びの絶好の機会となっています。
また、選手村では他国の選手にも食堂、アスレッチックコーナーで会う機会があり、文化の違いなどを勉強できます。
先進国主体のオリンピックと違い、アジア地区に限定されているアジア大会は発展途上国が多く、改めて日本の裕福さや恵まれた環境などを実感することになります。
アジアの中の日本チームは、オリンピックのアメリカチームのような存在であり、他国からも一目置かれているような見られ方をしているのかなと何大会か経験した個人的な感想です。
ということは、日本はアジアのリーダーであり、プレーや立ち振る舞いもそれなりの行動をする必要があります。
前回の広州アジア大会でモンゴル、パキスタンという情報が入り辛い国の野球を目にすることができました。
モンゴルは白鳳、朝青龍からイメージするような強靭な体格を想定していましたが、ほぼ身長も低く、体の線も細い選手が多かった。
特に日本人の指導が行われたこともあり、礼儀を重んじる姿が印象的でした。
パキスタンはクリケットが人気スポーツであり、その流れで野球選手になっていることからキャッチボールがクリケットの投げ方に近いフォームの選手が多かったという印象を持ちました。
但し、投手の投球スピードは140km程度を投げる選手もおり、ポテンシャルも感じたことを覚えています。
両国に言えるのは指導者不足と用具不足が顕著であり、野球大国である日本は支援をする必要があると思ったのもこの大会からでした。
広州アジア大会終了後に両国にボールとバットを寄贈したのも、この想いからでした。
さて、9月開催の仁川アジア大会ですが、韓国のスポーツ連盟はビックイベントとして捉え、大々的に準備を行っているようです。
野球競技においても韓国はプロシーズンを止めて、必勝体制ドリームチームで大会に臨むようです。
我々も今からチームづくりの段階に移っていきますが、代表チームの宿命である勝利を目指し、先ずは戦える集団づくりを念頭におき、編成をしっかりと行っていきたいと考えています。
スポニチ大会で開幕したアマ野球界ですが、今年のアジア大会の代表に選ばれるような素晴らしい選手がたくさん輩出されることを切に願いますし、選手が怪我ないような大会となるように祈念します。
今年一年選手の皆さん、しっかり頑張って下さい。
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