冬季オリンピック開幕〜トレーニングの進化
冬季オリンピックが開幕しました。
正式には今日の開会式からということになりますが・・・。
九州なんぞに住んでいると「雪」とか「氷」の世界というのはほぼ無縁であり、冬季の競技の親近感は薄いのですが、やはりオリンピックともなれば何か違う感覚を覚えますね。
国を背負って戦うという選手の表情を見るとどんな競技種目であれ、応援したくなる。
やはり国際マッチというのはいいものですね。
さて、今回の冬季オリンピックの私の最大の関心事は、ジャンプの葛西紀明選手。
41歳と肉体的には峠を越えている選手が国際大会でどのような活躍を見せるのかというところですかね。
競技パフォーマンスは、経験、技術、体力、精神力、そして運に分けられると考えますが、絶対的な勝利を左右する要素が何なのか。
最近のスポーツ界は、競技寿命が延びていることは明白であると思います。
野球界でも中日の山本昌投手のように昔の人からは信じられないような年齢でプレーを続けて、且つ実績も伴っている選手が多くなってきています。
肉体の衰えは、競技パフォーマンスに直接的に影響を及ぼすことは間違いないことですが、その衰えを最近の科学的なトレーニングによって確実に鈍化させることが出来ていると考えています。
逆に、冬季オリンピックのスノーボード競技に参加している選手に代表されるように10代の選手の活躍が目覚しく、肉体的なピーク期と言われる20歳~25歳の層が少ないというような競技ケースもあります。
プロ野球界でも高卒ルーキー投手がいきなり二桁勝利を上げるなどのようなことも類似した例でしょうか。
というようにトレーニングの進化により、若年層の早熟化と競技寿命の延命化が進み、トップレベルの大会でも幅広い年齢層による戦いとなってきているような気がします。
いずれ40代の100m記録ホルダー、50代のテニスチャンピョンが誕生するかもしれません。
体力差が接近すれば、最後に勝負の明暗をわけるのは戦略(経験、技術)と精神力の勝負になるのでしょうか。
高齢選手が若手選手に勝利するためには、
高齢者選手の勝利 = 若手選手との体力差 < 戦略(経験、技術) + 精神力 の差
という構図になるのでしょう。
体力差を長年のキャリアで上回れれば高齢選手でも勝てるということになると思います。
もし、仮にこの差が殆どないということになれば、最後は運次第ということになるのでしょう。
若手選手が勝つためには、圧倒的な肉体をつくり、尚且つ多くの経験を多く積むということになるのでしょうね。
したがって、小さい頃から海外経験をさせるというようなことは積極的に行うべきでしょう。
残念ながら野球界はこの分野が遅れています。
野球はチームスポーツですから単独留学などのようなものを嫌う傾向にあるようですね。
この辺りも課題の一つとして今後検討する必要があると思っています。
葛西選手は中年の期待などと一部報道もありますが、41歳が中年というのも葛西選手に失礼かと。
頑張れ、葛西!
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