2013年9月9日月曜日

U18チーム、大健闘!世界大会に向けた組織的な取り組みが必要か!

前回大会に引き続き、非常に悔しい結果となりましたが、U18チームは良く頑張ったと思います。

 

テレ朝良くやった

 

その前に急遽放映したテレビ朝日にまずは敬意を表したいと思います。

なかなか世界大会を放映するケースがなくなり、世界大会の雰囲気というものが国民に伝わらないというジレンマを持っていましたが、同じ世界大会という現場で戦う者として非常に嬉しく思いました。

試合結果だけを見ると残念という言葉しか出ませんが、試合をご覧になられた方は総じて世界大会も面白いなという印象を持たれ、私がこのブログで記事にしていることの臨場感が伝わったのではないでしょうか?

監督に背番号が与えられ、監督が自らマウンドに行き、日ごろ甲子園で見ている選手がとる行動とは少し違っていることに誰もが気づいて頂けたのではと思います。

どんな感想を覚えられたでしょうか?

 

2ラウンドの消化試合のアメリカ戦が難しかったのでは

 

さて、試合を振り返りたいと思いますが、その前に、昨日の試合の前日、第2ラウンドの消化試合となったアメリカ戦の戦い方が非常に難しい戦いだったのかなと思いました。

勝って勢いをつけるのか、体力を温存していくのかという選択になるかと思います。

当然ながらおそらく勝って勢いをつけるというスタンスで望んだと思いますが、負けても勝っても関係ないという試合の戦いであり、選手のどこかに隙が出てしまったのかなという試合結果でしたね。

アメリカ強いな」という印象を選手が持った試合になったのかなと勝手に想像しています。

この試合によって、決勝へのプレッシャーが投手陣にかかっていたように感じました。

 

先発、松井君良く投げたが、アメリカの打者の対応力も素晴らしい

 

先発の松井君はよく投げたと思います。

特に前半の入りは素晴らしかったと思います。

得意のスライダーはまったく打たれる気配がありませんでした。

しかし、中盤のアメリカの打者の対応が素晴らしかった。

ストレートを狙い、それまで振っていたボールになるスライダーを見逃し始めた。

これには流石に松井君もしんどかったと思います。

「ストレートを更に厳しいコースへ投げなくてはという追い込まれた心理になったのではと思いました。

1点をリードしたあたりから、ストレートが上ずり始めました。

思い切って交代するかなと思いましたが、エースということもあって続投を決断しましたね。

細切れリレーも面白いかなと個人的には思いました。

 

リーグ戦に慣れていない日本の選手、リーグ戦に慣れているアメリカ

 

日ごろからリーグ戦で戦っていない日本のアマチュア野球では、投手をローテーションで使っていくということにあまり慣れていません。

特に高校の監督は継投策ということにおいては不慣れだと思います。

別に監督を批判しているわけではありませんので、勘違いなく

一方、アメリカは、きっちりローテーションを守り、中継ぎ、押さえの継投パターンは大リーグ並みでした。リーグ戦に日頃から慣れているのもあります。

 

7回以降の戦い方の訓練が必要

 

このブログでも書いていますが、7回以降の戦い方が世界大会では一番難しい。

そのためには、特に絶対的な押さえ投手をつくることが勝利の鍵となります。

先発が完投すればいいではないかという意見も出てくるかもしれませんが、精神的な疲労は国内大会以上ですから少なくとも先発と中継ぎ、押さえと分業するという手段の方が良い結果が出る可能性が高いと考えています。

 

日本の高校生の投手のスキルは間違いなく世界一です。

ただ連戦と分業に慣れていないだけです。

球速、コントロール、バント処理、牽制などどれをとってでもです。

決してアメリカに劣っているわけではないので、自信を持って頂きたい。

 

打者は頑張った!

 

一方打者ですが、今回予選ラウンドは頑張りました。

本当によく打ったと思います。

しかし、アメリカ戦で明確に出ていましたが、身長が高い投手の150Km近くのスピードボールへの対応ができなかったのかな

金属バットでは少々つまっても外野まで飛んでいきますが、木製ではそうも行きません。

それに加えて、内野の天然芝が追い討ちをかけ、更に打球が死にます。

余程、しっかり振り切らなければ力負けしまいます。

 

引っ張れない左打者、無理やり左打ちに変えることが原因?

 

日本の打線ですが、左打者が多く入っていました。

これも前にブログの中で指摘していますが、Overage選手またはプロの選手でも左打者が引っ張れない傾向にあります

 

昨日の試合、左打者の放った打球が右方向へ飛んだケースはファールを除いて殆どありませんでした。

ということは、左方向に力のない打球が飛んでくるということが予想でき、次第に左打者の時に外野が左方向のシフトをとることになります。

アメリカの外野のポジションが前に来ていたのがお分かりでしたか?

 

右打者においては、アメリカ戦だけにおいては、踏み込みが殆どなかったですね。

球速が速いという思いが強く、腰が引けたスウィングが多く見られました。

自分たちが今まで経験をしたことがないようなボールの軌道、球速だと思っていたのでは・・・。

 

今後は、長身投手の角度対策、それから手元で動く変化への対応を考えないといけないですね。

 

以上を見ると打者が頑張らなかったように見えますが、必死さは映像からも伝わり、ボールへ食らい付いていく姿には感動も覚えました

 

しかし、打ち方の根本的な対策を講じないと世界大会で優勝するということはできないと思います。

 

無駄な進塁を与えないことが日本の勝機

 

今回のアメリカとの決勝における明暗は、リーグ戦の戦いに慣れていないことと無駄な進塁を与えたことに尽きると思います。

 

世界大会では、四球とエラーが明暗を分けると前号でも記載していますが、ワイルドピッチ、パスボールが最終的に点に繋がりました。

 

高校生という視点から見ると、余りにも厳しい評価をしているように見えるかもしれませんが、日本が国際大会で勝つには、この部分を特に強く意識して行かねばなりません。

 

試合終わってから言うなよとお叱りを受けるかもしれませんが、残念ながら世代を超えたチームが一同に介して、世界大会を語る場が今のところないため、上手く連携が取れていないというの実情です。

 

アマの代表監督を現在任されておりますので、各世代の代表チームの監督さんと今後の強化について意見交換をして行きたいと昨日の試合を見て、更に強く感じました。

 

 

 

ま、色々書きましたが、世界で2位は凄いことです。

 

西谷監督以下U18チーム、良く頑張ったと思います。

 

死球でガッツポーズをする姿を見て、日本の若者も捨てたものじゃないぜという思いになりましたし、選手の直向なプレーぶりには感動を覚えました。

 

銀メダル、おめでとうございます

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