東京オリンピック招致に成功し、これからスポーツ界にとっては追い風の年が続くことと思います。
選手強化、環境面の改善などあらゆる面において選手にもプラスになることでしょう。
大阪の高校での体罰問題に端を発し、柔道界の問題などスポーツ指導に携わる人にとっては、大変な難問を投げつけられたわけですが、各競技団体が本格的に長期プランで育成を行っていくこととなりますので、東京オリンピックは名誉挽回の機会であり、指導者の腕の見せどころとなるのでしょう。
私が生まれた年に東京オリンピックが開催されたのですが、東洋の魔女と呼ばれたバレーボール女子チームを筆頭に血のにじむような努力によって得た成果が日本の発展に与えた影響は大きかったと思います。
国の繁栄につながるイベントがオリンピックであって、そういった意味では、東京に招致されたということは本当に良かったと思います。
さて、もう一つ焦点であった追加競技の争いですが、レスリングが再復活し、我が野球は2番目落選という結果に終わりました。
素直にお家芸であるレスリングが復活して良かったなという感想です。
しかし、バルセロナのオリンピックに出場した経験もあり、オリンピック復活を願っていたので複雑な気持ちであるのも事実です。
「復活のために何したの?」と「努力をしたの?」と言われると非常に答えに困りますが、少なくともソフト女子チームと共同復活活動は頑張りましたね。
結局は、IOC委員へのプレゼンが最終的な判断材料となるわけで、国内における活動が何か影響を与えられたのかと言われると寂しい気持ちになりますが・・・。
MLBの参加コミットが取れなかったということが落選の最大の原因であることは動かしがたい事実ですが、まだまだ競技自体が普及していないことも大きな要因です。
野球の国際連盟加盟国は130カ国、サッカーは209カ国
国際野球連盟への参加国は、2013年2月時点で
アジア地域 29ヶ国
アメリカ地域 29ヶ国
欧州地域 39ヶ国
アフリカ 24ヶ国
オセアニア地域 14ヶ国
計 130ヶ国
ですが、ソフトボール連盟と合算した数字となっていますので、本当の意味での野球はもっと少ない国しか行われていないと思います。
スカッシュは意外にも行っている国が多い
一方、他競技は
サッカー 209ヶ国
バレーボール 220ヶ国
争った2競技は
レスリング 168ヶ国
スカッシュ 123カ国
となっています。
先般の投票の結果は、加盟国の比率に似ており、野球とスカッシュが近似で、レスリングが過半数を得たのは分かるような気がします。
昨今、MLBの戦略か、WBCが世界一を争う大会と位置づけられつつありますが、世界のスポーツの祭典に種目として認められるということも大切なことであると思います。
日本では野球は国技のように従来から人気がありますが、野球の良さがヨーロッパの方にはあまり感じて貰えていません。
アフリカに野球連盟がありますが、実際プレーを目にしたことがあるのは、南アフリカぐらいです。
MLBを含め中南米国および日本、韓国、台湾のアジア勢はもっと世界に野球を普及する義務を負っていると思います。
アジア連盟の要請でアジアの発展途上国の選手に対し、指導をした経験がありますが、まず指導をする以前に用具が買えないというところから始まっています。
野球はお金がかかるスポーツであることは間違いありません。
したがって、貧困な国では、必然的に発展しないと言えるでしょう。
用具の支援から初めて、指導者の派遣、大会の開催と多くのことを支援しないと中々世界への普及が進まないと思います。
と、最後は、結局お金になります。
野球よりも少ないお金で幅広く運営をしている競技団体もあります。
競技人口が減少すれば、その競技は廃れるのです。
野球も安泰ではないと思います。
落選を機に「普及」というキーワードを抱えて、ソフトと共に更なる活動をする必要があると考えています。
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