2013年9月28日土曜日

アマ全日本代表合宿!全日本対JX-ENEOS!

試合後にコーチの話を真剣に聞く選手

東アジア競技大会 全日本チーム直前合宿二日目、本日はJX-ENEOSさんと試合を行いました。

秋晴れの非常に良い天気の中、選手のコンディションも上場。

全員合流して二日目としては中々の出来であったと思います。

本日の先発は、東明(富士重工)。

ストレートの速さは絶好調までは行かずとも投球のテンポが早く、リズム良く投げていたように映りました。

得点圏にランナーを置く場面もありましたが、低めへの意識も高く、4回を無得点に押えてきました。

2番手はJR九州の浜野。

昨日まで、JR大会に参加していましたが、登板の機会がなかったこともあり、立ち上がりに死球を与えるなど、コントロールに少し苦しんでいましたが、

ベテランらしく後続を切って取り、2回を東明に続き無得点。

このあたりは、流石でした。

一方、打線は中盤までENEOSの三上投手(全日本に選ばれてもおかしくない)に手玉に取られました。三上も良かった。

序盤から中盤で何とかリードした展開に持ち込むことが国際マッチでは非常に重要なことであるため、打線については課題となりました。

とは言え、6回に期待の大学生4番 山川(富士大学)がまさしく火の出るような打球でセンター横の2塁打を放ち、先取点をあげたことは今後の打線に勢いをつけるのではと安心しました。

現に続く5番松本(JR東日本)、6番井上(日本生命)が連続タイムリーを放つという結果をもたらしましたし、

その後も次回に主将の多幡(HONDA)が1,2塁から右翼線を抜く3塁打を放ち、2点をあげるなど、

打線は、後半いい流れになりました。


7回からは、今回の大会で期待をしている浦野(セガサミー)が登板。

本来のストレートの切れなく、思った投球ができなかったようですね。

7回は無得点に押えたが、8回に四球、安打でランナーを貯め、2失点。

本人が一番悔しかったと思いますが、まだ時間があるので調子をあげてきてくれることに期待したいです。

今日の最後の押えは、ドラフトの目玉である吉田(JR東日本)。

本日の登板の全投手の中でもっとも球の伸びを感じました。

チームに安心感を与える投球をしてくれて、幸先の良いスタートとなりました。

まだまだ大会までは時間があります。

調子も上向きになっていくでしょう。

多少乗り遅れている選手もいますが、結束という点では非常にチーム状態も良いので焦らず、しっかりと調整を行っていきます。

皆、一生懸命頑張っています。

ご声援よろしくお願い致します。

しかし、ドラフト前ということもあり、マスコミ、スカウトが例年以上に多いな!!!



2013年9月26日木曜日

第6回東アジア競技大会野球スケジュール決定!

9月26日(木)より中国天津で開催される第6回東アジア競技大会の野球 全日本チームの大会直前合宿を行います。

その前に、大会直前まで組み合わせが決定されず、投手のローテーションすら組めない状況でしたが、漸く参加国と試合日程が以下のとおり決まりました。

予選7試合、4チーム勝ち抜け、決勝はトーナメント方式

参加国は、日本、台湾、韓国、中国、香港、グアム、モンゴルの7カ国。

試合は、予選全チーム総当たりのリーグ戦方式。

上位4チームが準決勝を争い、準決勝の勝者が決勝を争い、負けた2チームが銅メダルをかけて戦うという昔ながらの方式です。

大会前からなめているわけではないですが、日本、台湾、韓国、中国の4強はおそらく順当に予選を勝ち抜けるでしょう。

私が現役の時を最後にアジアで行われる国際大会に出場がないグアムがどれぐらいのチーム力なのかは全く予想がつきませんが・・・。

準決勝が大きな山場!


野球競技は、10月6日から開催です。

日本のスケジュールは、以下のとおり。

10月6日 対 モンゴル
10月7日 対 中国
10月8日 対 台湾
10月9日 対 グアム
10月10日 対 香港
10月11日 対 韓国
10月12日 日本REST DAY

10月13日 準決勝
10月14日 決勝

何れにしても準決勝が大きな山場となることは間違いなく、前日にREST DAYとなったことで準決勝、決勝は投手を総動員できそうな組み合わせとなりました。

4強が拠出する展開となると思いますので、それ以外の国の試合で緊張感をいかに保つかということも非常に重要なことと言えるでしょう。

私が初采配をしました広州で行われたアジア競技大会においても、モンゴルと試合をした時には正直試合が終わるのかと思ったほどでした。
5回で20点以上開いたと記憶しています。

その時にも選手に対しては、「相手は力不足でありながらも必死でプレーするだろう。こちらも野球を教えてあげる意味でも全力でプレーをすること」と指示を出したほどです。

「国際試合は、単に競技を競うあうだけではない。スポーツを通じて友好を深める場でもある」とバルセロナオリンピック日本代表監督 山中 正竹氏より教えを受けたことをこの大会でも忠実に実践していきたいと思います。

話を戻しますが、おそらく今回の大会は準決勝、決勝さへ勝てば良いという大会だと思います。

4位までに入れば予選は、ある意味、どうでも良いという感覚を受けます。

しかし、短期決戦の場合、勢いという素晴らしい追い風を味方につけることが最後に笑う者になれることを我々アマチュアは知っています。


金メダルまで、8連勝!

選手には敢えて厳しい注文をつけたいと思います。

アマ全日本、どうぞよろしくお願い致します。



2013年9月20日金曜日

試合後のキャッチボールの必要性について

iPhoneOS IOS7がダウンロード配信となり、新しもの好きなもので早速ダウンロード。

違う携帯になったような雰囲気で気分も新たに今日に望んでいます。

 

しかし、この携帯戦略は長期的に、且つ綿密に練られているなと感心させられます。

消費者心理をしっかりと研究し、どのタイミングで発売、発表すると食いつくかということをちゃんと研究している。

私も釣られた一人でしょうが・・・。

 

スポーツにおいてもこれぐらい綿密にことを進めたら本当の意味でスポーツビジネスが日本でも成り立っていくと思うのですがね。

 

と余談はこれぐらいにして。

 

Facebookページに記載をしましたが、今回は、野球の中で通常行われている行動に対する医科学的な根拠について記載をしてみたいと思います。

 

先日、知人の医科学分野の方からアンケートの協力依頼がありました。

その内容は、「投手の試合、練習後のクールダウンと呼ばれるキャッチボールの必要性について」でした。

 

このタイトルを見ただけで、確かに慣習的に試合終わってから投手には「ダウンのキャッチボールを行え」と言っているのかなと改めて考えさせれました。

 

設問の内容を大別すると以下のとおり。

 

ダウンのキャッチボールの目的について

 

適度(何分、何メートル、何球、どれぐらいの力配分)

 

の回答は、以下の整理としています。

 

○目的は、

試合、練習においての投球はほぼ100%に近い筋肉の緊張の中、何回も同じ動作を繰り返してきたため、緊張した筋肉を緩めることが大切。

試合後の反省練習を含めて、フォームの確認と球離れの確認

 

○適度は

3-5分、球数は20球程度、距離は15-20m3-5割程度の力で投げる。

 

 

目的の一つに疲労の除去ということもあるのかもしれませんが、クールダウンのキャッチボールがもたらす影響の医科学的な根拠のデータを見たことがないので、目的としては含めませんでした。

おそらく疲労の除去も目的の一つであろうと予想されますが。

 

とこのようになんか慣習で指導をしていることって多くあるのですよね。

 

昔から良いことだから受け継がれて来ているのでしょうから間違いではないと思いますが。

 

「現代っ子は理屈がないと指導できないよ」なんて色々な方から聞きますが、正に「なんのために試合終わってからもキャッチボールする必要があるの」「なぜアイシングしなければならないの」とか説明できないと今の子を指導することはできなのかも知れませんね。

 

改めて気づきの機会を得たので大変有難かったです。

 

初心に立ち返り、926日から始まる代表合宿に望みます。

 


2013年9月17日火曜日

驚異のバレンティン!センターへ打ち返すことのたいせつさ!


少し記事アップに時間を要しました。

楽しみにして頂いた方には申し訳ありませんでした。


この期間の野球界の話題は、『バレンティンのホームラン新記録達成』の話題となるのでしょうか?

2試合に1本のペースですか~」異常なぐらいの凄さですね。

本拠地が比較的ホームランが出易い神宮球場ということを差し引いても凄い記録であることは間違いありません。

 

バレンティンの良いところは、当然ながら抜群の身体能力、特にパワーということになるのでしょうが、技術的にも素晴らしいものがあると感じています

 

まず、打つ方向をセンターに意識をおいていること。

 

普通、外国人選手、特に中南米型の選手のホームラン打者というのはプルヒッター(引っ張り専門)が多いのですが、日本の投手がアウトコースに逃げる変化球を多く投げることもあるのかセンター方向に意識が強いように伺えます。

左中間から右方向へのホームランが多いことでもお分かりいただけると思います。

 

それではなく、日本の投手もクレバーですからアウトコースを狙われていることは重々承知しており、インコースの厳しいボールを投げるのですが、これまたインサイドの打ち方が上手い。

 

トップの位置に近いところに構えて、テークバックを殆ど取らず、体の近くまでボールを呼び込み、体の回転で、最短距離でバットヘッドを出してきている。

言葉で現すと簡単ですが、インコース打ちの手本となるような技術をかね備えている。

 

おそらく、昨年度までは、このような記録を打つほどの兆しはなかったはずですから、今シーズンに何か掴むことがあったと思います。

力よりもバットに正確に当てるほうがホームランになりやすいということを体感したのだと思います。

 

バレンティンの打ち方は、日本人に合うのかという質問をする方がいらっしゃるでしょう。

答えは、YESだと思います。

ただし、体得したとしても、あの飛距離は出せないと思います。

あの飛距離を出すには、バレンティンの体が必要だからです。

 

では、なぜYESかと言うとホームラン打者でなくてもバットに正確にコンタクトする技術は変わらないからです。

やはりいい打者は構えからトップの位置までの動作であまり大きな動きをしない。

「反動を使って打とうとはしない」と簡単に言えばそういうことかと。

大きな動作は正確性を欠くことにつながり易い

当たれば凄い打球が出る可能性が高いですが・・・。

 

打撃において一番大事なのはバットに正確に当てる技術です。

 

筋力トレーニングは大きな動作をしなくてもある程度のパワーが引き出せるようにするために行っているものです。

勿論、筋力が強いほど有利に働くことは間違いありません。

 

ある一定のスウィングスピードを手に入れたら、次は如何にバットの芯でボールを捕まえるかが重要ということを認識するだけで上達するはずです。

 

ベイスターズのベテラン中村選手のような打ち方で高打率を残す選手は少ないはずです。

バレンティンみたいに打っていれば中村選手はもっと凄い選手になっていたかもしれませんね。

あれだけ動いてバットに当てることができるのから。

少なくとも私は真似できません。

 

長いこと野球に携わってきましたが、バッティングで一番大事なことはバットの芯にボールを当てることだなと最近特に感じています。

「そのためにどうするのか?」ということを研究し、実践するのが技術であり、これを習得するために必死で練習するわけです。

 

バッティングを向上させるには、どんなボールでもまず芯に当てるテクニックを磨くことです。

日ごろから遊びの中で、トスバッティング(正式にはペッパーゲーム)をやっていますが、この段階で投げ手に対して正確に打ち返せないようでは技術の進歩は少ないと思います。

 

バッティングは最終的にバットという道具を使って行うものです。

明らかにピッチングとは異なります。

腕が振れれば、速い球が行くピッチングと違い、如何にバットのヘッドを正確に且つ早く動かすかというバッティングは考え方を変えねばなりません。

 

高い筋力、パワーを持っていても、スウィングスピードを上げても結果につながるとは限らない。

だからバッティングは難しいと言われるのでしょうね。

 

たかが打つこと、されどバッティングなのかな・・・

2013年9月11日水曜日

野球、オリンピック復活ならず!次のキーワードは普及!

東京オリンピック招致に成功し、これからスポーツ界にとっては追い風の年が続くことと思います。

選手強化、環境面の改善などあらゆる面において選手にもプラスになることでしょう。


大阪の高校での体罰問題に端を発し、柔道界の問題などスポーツ指導に携わる人にとっては、大変な難問を投げつけられたわけですが、各競技団体が本格的に長期プランで育成を行っていくこととなりますので、東京オリンピックは名誉挽回の機会であり、指導者の腕の見せどころとなるのでしょう。


私が生まれた年に東京オリンピックが開催されたのですが、東洋の魔女と呼ばれたバレーボール女子チームを筆頭に血のにじむような努力によって得た成果が日本の発展に与えた影響は大きかったと思います。


国の繁栄につながるイベントがオリンピックであって、そういった意味では、東京に招致されたということは本当に良かったと思います。

 

さて、もう一つ焦点であった追加競技の争いですが、レスリングが再復活し、我が野球は2番目落選という結果に終わりました。


素直にお家芸であるレスリングが復活して良かったなという感想です。


しかし、バルセロナのオリンピックに出場した経験もあり、オリンピック復活を願っていたので複雑な気持ちであるのも事実です。

 

復活のために何したの?努力をしたの?」と言われると非常に答えに困りますが、少なくともソフト女子チームと共同復活活動は頑張りました

 

結局は、IOC委員へのプレゼンが最終的な判断材料となるわけで、国内における活動が何か影響を与えられたのかと言われると寂しい気持ちになりますが・・・。

 

MLBの参加コミットが取れなかったということが落選の最大の原因であることは動かしがたい事実ですが、まだまだ競技自体が普及していないことも大きな要因です。

 

野球の国際連盟加盟国は130カ国、サッカーは209カ国

 

国際野球連盟への参加国は、20132月時点で


アジア地域 29ヶ国

アメリカ地域 29ヶ国

欧州地域 39ヶ国

アフリカ 24ヶ国

オセアニア地域 14ヶ国

計 130ヶ国


ですが、ソフトボール連盟と合算した数字となっていますので、本当の意味での野球はもっと少ない国しか行われていないと思います。

 

スカッシュは意外にも行っている国が多い

 

一方、他競技は


サッカー 209ヶ国

バレーボール 220ヶ国

争った2競技は

レスリング 168ヶ国

スカッシュ 123カ国


となっています。

 

先般の投票の結果は、加盟国の比率に似ており、野球とスカッシュが近似で、レスリングが過半数を得たのは分かるような気がします。

 

昨今、MLBの戦略かWBCが世界一を争う大会と位置づけられつつありますが、世界のスポーツの祭典に種目として認められるということも大切なことであると思います。


日本では野球は国技のように従来から人気がありますが、野球の良さがヨーロッパの方にはあまり感じて貰えていません。

アフリカに野球連盟がありますが、実際プレーを目にしたことがあるのは、南アフリカぐらいです。


MLBを含め中南米国および日本、韓国、台湾のアジア勢はもっと世界に野球を普及する義務を負っていると思います。

 

アジア連盟の要請でアジアの発展途上国の選手に対し、指導をした経験がありますが、まず指導をする以前に用具が買えないというところから始まっています。


野球はお金がかかるスポーツであることは間違いありません。

したがって、貧困な国では、必然的に発展しないと言えるでしょう。

 

用具の支援から初めて、指導者の派遣、大会の開催と多くのことを支援しないと中々世界への普及が進まないと思います。

 

と、最後は、結局お金になります。

 

野球よりも少ないお金で幅広く運営をしている競技団体もあります。


競技人口が減少すれば、その競技は廃れるのです。

野球も安泰ではないと思います。

落選を機に「普及」というキーワードを抱えて、ソフトと共に更なる活動をする必要があると考えています。

2013年9月10日火曜日

U18世界大会 番外編!

テレビでの観戦でしたが、U18の試合を観ながら感じた雑感を番外編として取り上げてみたいと思います。

 

ゲームコントロールは上手いが、ジャッジは今一の海外審判

 

まず、イニング間に次打者がスタンバイできているのに審判が後ろを見て合図を待っている姿が映っていましたが、あれは地元テレビの放映に合わせてプレーボールのコールをかけているからです

世界大会では、ほぼ地元テレビ局が放映しますが、テレビ側の都合で試合が進行していくと言っていいぐらいです

ゲームスタート時間がテレビ側の都合で急遽変わるなどということがあります。

特にゲームに支障がでるわけではないので、大した問題ではないのですが、日ごろからテレビ放送を意識してゲームをやったことがないアマチュア選手は、何とも言えない「あの間に戸惑ってしまうものです。

 

このようにゲームをコントロールするのが審判の仕事でありますが、これについては海外の審判は上手いです。

というかプライドが高く、審判としての威厳に満ち溢れています。従って、上から目線で、選手を動かすのが上手いです

ではジャッジはというとテレビでもご覧のとおり、ストライクゾーンが安定していない審判が多いです。決勝の審判は、正直上手くなかったですね!

特に審判の出身国によってストライクゾーンが変わりますから投手は大変です。

日本でも審判の癖をつかめと指導されますが、世界大会では如何に審判を見方につけるかが、試合を制する大事なポイントとなります。

 

今日本の捕手は、海外の審判から目をつけられています。

というのは、ミットを動かして審判のジャッジを困らせるしぐさをするという理由です。

確かに日本ではこれこそキャッチング技術の一つとして賞賛され、指導する側も必死で教え込むのですが、世界大会においてはある意味、それは悪とされていますので、十分理解しておく必要があります。

我々が世界大会に赴く場合は、捕手に対して不用意にミットを動かすなと指示をしています。

 

本の審判はストライクゾーンも比較的安定しているので、日本の審判のジャッジを後ろから見ると非常に上手いなと思います。

世界大会は当然ながら当該国の審判が審判につくケースはないので、我々は不安定なジャッジの中で試合をすることになり、投打ともかなり戸惑うことが多いです。

 

というようなことを知っておかないとすぐに世界大会に順応できません。

 

「ボールだよ」と精神的に引きずっていたら、安定した打撃はできませんし、投手においても「今のがボール?」なんていちいちカッカしていたら、冷静さを失います。

対策としては、そういうものだなと割り切るしかないでしょう。

それぐらい曖昧なジャッジが多く、日本の審判が上手いということです。

 

プレーヤー以外はグランドへ出ては行けないというルール

 

世界大会やMLBの試合をご覧頂ければお分かりのとおり、ゲーム中にプレーヤー以外がグランドに出て、キャッチボールなどを行っている光景は見かけないと思います。

勿論、投手においても同様

 

日本では、次のイニングに備えて2アウトになった時点でベンチ横にてキャッチボールを始める投手が殆どです。それが当たり前と教えられてきました。

おそらく肩を冷やさないということと次のイニングに備えるという意識の現われからその行動が始まったのだと思います。

日本以外の国でそのようなことを行う国はないと理解しています。

海外チームに聞いてみると、その理由は、イニング間の投球練習で十分であり、且つ無駄なボールは投げないということらしいです

 

よって、日本の投手は、スリーアウト目を奪って、ベンチに戻ってきたら汗を拭いて、水を飲んで、ブルペンに走り、2アウトになったらブルペンで次の回に備えてキャッチボールを開始し、チェンジになった瞬間にブルペンからマウンドに走るという如何にも滑稽な行動をとります。

グランド内でのキャッチボールが禁止されていますが、ブルペンはOKとされていますので。

ブルペンから投手が走るという行為は、新しい投手がマウンドに上がることというのが海外での常ですので、日本の投手がとる行動は面白く海外選手には映っていると思います。

 

松井君がブルペンから走ってくる姿を見て、やっぱり異様だなと改めて思った次第です。

 

たぶんプロは、来年から試合中のキャッチボールの禁止、社会人でも、テスト的に世界大会と同様のルールに変えてしまおうという動きになっています。

 

このように何気なく、テレビを見てても日本の野球と違うことがお分かり頂けるはずです。

北京で星野監督が負けた後に「あんなの野球じゃない」と吐き捨てたらしいですが、これが世界の野球、大会であるということをもっと広く野球界が知る必要があります。

 

オリンピックへの野球復活は、残念ながら今のところ道を閉ざされました。

野球大国である日本が、発展途上国などへの野球普及を行う使命を持っていると考えます。

野球界がもっともっと世界を意識する取り組みを行う必要があります。

携わっている者の一人として、更に強い想いを持ち、これから頑張って行きたいと思います。

 

雑感書くつもりでしたが、決意表明となってしまいました。

 

U18の次は、我々東アジア競技大会に出場するOverAge代表の出番です。

 

ご声援よろしくお願いします。

 

2013年9月9日月曜日

U18チーム、大健闘!世界大会に向けた組織的な取り組みが必要か!

前回大会に引き続き、非常に悔しい結果となりましたが、U18チームは良く頑張ったと思います。

 

テレ朝良くやった

 

その前に急遽放映したテレビ朝日にまずは敬意を表したいと思います。

なかなか世界大会を放映するケースがなくなり、世界大会の雰囲気というものが国民に伝わらないというジレンマを持っていましたが、同じ世界大会という現場で戦う者として非常に嬉しく思いました。

試合結果だけを見ると残念という言葉しか出ませんが、試合をご覧になられた方は総じて世界大会も面白いなという印象を持たれ、私がこのブログで記事にしていることの臨場感が伝わったのではないでしょうか?

監督に背番号が与えられ、監督が自らマウンドに行き、日ごろ甲子園で見ている選手がとる行動とは少し違っていることに誰もが気づいて頂けたのではと思います。

どんな感想を覚えられたでしょうか?

 

2ラウンドの消化試合のアメリカ戦が難しかったのでは

 

さて、試合を振り返りたいと思いますが、その前に、昨日の試合の前日、第2ラウンドの消化試合となったアメリカ戦の戦い方が非常に難しい戦いだったのかなと思いました。

勝って勢いをつけるのか、体力を温存していくのかという選択になるかと思います。

当然ながらおそらく勝って勢いをつけるというスタンスで望んだと思いますが、負けても勝っても関係ないという試合の戦いであり、選手のどこかに隙が出てしまったのかなという試合結果でしたね。

アメリカ強いな」という印象を選手が持った試合になったのかなと勝手に想像しています。

この試合によって、決勝へのプレッシャーが投手陣にかかっていたように感じました。

 

先発、松井君良く投げたが、アメリカの打者の対応力も素晴らしい

 

先発の松井君はよく投げたと思います。

特に前半の入りは素晴らしかったと思います。

得意のスライダーはまったく打たれる気配がありませんでした。

しかし、中盤のアメリカの打者の対応が素晴らしかった。

ストレートを狙い、それまで振っていたボールになるスライダーを見逃し始めた。

これには流石に松井君もしんどかったと思います。

「ストレートを更に厳しいコースへ投げなくてはという追い込まれた心理になったのではと思いました。

1点をリードしたあたりから、ストレートが上ずり始めました。

思い切って交代するかなと思いましたが、エースということもあって続投を決断しましたね。

細切れリレーも面白いかなと個人的には思いました。

 

リーグ戦に慣れていない日本の選手、リーグ戦に慣れているアメリカ

 

日ごろからリーグ戦で戦っていない日本のアマチュア野球では、投手をローテーションで使っていくということにあまり慣れていません。

特に高校の監督は継投策ということにおいては不慣れだと思います。

別に監督を批判しているわけではありませんので、勘違いなく

一方、アメリカは、きっちりローテーションを守り、中継ぎ、押さえの継投パターンは大リーグ並みでした。リーグ戦に日頃から慣れているのもあります。

 

7回以降の戦い方の訓練が必要

 

このブログでも書いていますが、7回以降の戦い方が世界大会では一番難しい。

そのためには、特に絶対的な押さえ投手をつくることが勝利の鍵となります。

先発が完投すればいいではないかという意見も出てくるかもしれませんが、精神的な疲労は国内大会以上ですから少なくとも先発と中継ぎ、押さえと分業するという手段の方が良い結果が出る可能性が高いと考えています。

 

日本の高校生の投手のスキルは間違いなく世界一です。

ただ連戦と分業に慣れていないだけです。

球速、コントロール、バント処理、牽制などどれをとってでもです。

決してアメリカに劣っているわけではないので、自信を持って頂きたい。

 

打者は頑張った!

 

一方打者ですが、今回予選ラウンドは頑張りました。

本当によく打ったと思います。

しかし、アメリカ戦で明確に出ていましたが、身長が高い投手の150Km近くのスピードボールへの対応ができなかったのかな

金属バットでは少々つまっても外野まで飛んでいきますが、木製ではそうも行きません。

それに加えて、内野の天然芝が追い討ちをかけ、更に打球が死にます。

余程、しっかり振り切らなければ力負けしまいます。

 

引っ張れない左打者、無理やり左打ちに変えることが原因?

 

日本の打線ですが、左打者が多く入っていました。

これも前にブログの中で指摘していますが、Overage選手またはプロの選手でも左打者が引っ張れない傾向にあります

 

昨日の試合、左打者の放った打球が右方向へ飛んだケースはファールを除いて殆どありませんでした。

ということは、左方向に力のない打球が飛んでくるということが予想でき、次第に左打者の時に外野が左方向のシフトをとることになります。

アメリカの外野のポジションが前に来ていたのがお分かりでしたか?

 

右打者においては、アメリカ戦だけにおいては、踏み込みが殆どなかったですね。

球速が速いという思いが強く、腰が引けたスウィングが多く見られました。

自分たちが今まで経験をしたことがないようなボールの軌道、球速だと思っていたのでは・・・。

 

今後は、長身投手の角度対策、それから手元で動く変化への対応を考えないといけないですね。

 

以上を見ると打者が頑張らなかったように見えますが、必死さは映像からも伝わり、ボールへ食らい付いていく姿には感動も覚えました

 

しかし、打ち方の根本的な対策を講じないと世界大会で優勝するということはできないと思います。

 

無駄な進塁を与えないことが日本の勝機

 

今回のアメリカとの決勝における明暗は、リーグ戦の戦いに慣れていないことと無駄な進塁を与えたことに尽きると思います。

 

世界大会では、四球とエラーが明暗を分けると前号でも記載していますが、ワイルドピッチ、パスボールが最終的に点に繋がりました。

 

高校生という視点から見ると、余りにも厳しい評価をしているように見えるかもしれませんが、日本が国際大会で勝つには、この部分を特に強く意識して行かねばなりません。

 

試合終わってから言うなよとお叱りを受けるかもしれませんが、残念ながら世代を超えたチームが一同に介して、世界大会を語る場が今のところないため、上手く連携が取れていないというの実情です。

 

アマの代表監督を現在任されておりますので、各世代の代表チームの監督さんと今後の強化について意見交換をして行きたいと昨日の試合を見て、更に強く感じました。

 

 

 

ま、色々書きましたが、世界で2位は凄いことです。

 

西谷監督以下U18チーム、良く頑張ったと思います。

 

死球でガッツポーズをする姿を見て、日本の若者も捨てたものじゃないぜという思いになりましたし、選手の直向なプレーぶりには感動を覚えました。

 

銀メダル、おめでとうございます

2013年9月6日金曜日

U18!今日のキューバ戦がメダルの色を決める大事な戦い!

U18チーム、強いですね!

 

韓国にコールド勝ちです!

 

昨日の時点で、決勝に行ける可能性があるチームが、日本、アメリカ、キューバの3チームに絞られたことになります。

 

もし、今日キューバを破れば、その時点で決勝進出、銀メダル以上ということになりますね。

 

日本の打者を話題にもしていませんでしたが、木製バットでこれだけ点数が取れるというのは素晴らしいですね。

 

過去の世界大会における日本チームの戦いからすると今回はいい意味で非常に想定外であると言えますね。

 

これだけ打ってくれると投手も気分的に楽ではないでしょうか?

 

金メダルを取るためには、今日のキューバ、キューバ戦の結果によっては、明日のアメリカ戦が最後の詰めとなり、この2試合は重要な試合となります。

 

Overageの戦いでは、キューバ、アメリカのパワーは脅威ですが、今のところの戦績を見る限り、一発で流れをもって行かれるという心配は少ないのかなと思っています。


ホームランの本数が、Overageの大会とは全く違います。


 そういった意味では、投手力を中心に守りで失点を減らし、得点機でしっかり取れている日本が優位となるかと考えています。

 


昨日の台湾とキューバの試合、観戦しているわけではないですが、キューバがサヨナラ勝ちをおさめた要因は、先頭打者の内野ゴロのエラーとなっています。

 

世界大会での終盤の四球、エラーは致命傷になりかねません。

 

7回以降の戦い方が過去の世界大会における日本の永遠の課題でもあります。

 

今年のU18チームがこの残り3試合を乗り切り、新しい風を入れてくれることを期待します。


頑張れ、日本!

2013年9月5日木曜日

U18予選ラウンド快勝!ここからが世界大会!〜第2ラウンドの展望

U18日本代表チーム、昨日カナダに勝利して、予選全勝とすばらしい成績でトップ通過しましたね。

今日からRound2の戦いが始まります。

 

公平な世界大会ルール

 

ここで世界大会のルールを少し説明しておきます。

あまり日本に馴染みのないルールとなっています。

世界大会の最近のルールは、第1ラウンドはA,Bのグループで各々の3位以上のチームを決定し、第2ラウンドを行う。

第2ラウンドでは、A.Bグループ3位以上で対戦していない逆側のグループと対戦。

したがって、今回日本はAグループですので、Bグループの上位3チームと対戦することになります。

最終的に順位決定戦を最終日に行いますが、この対戦カード、順位の決め方は、第1ラウンドの勝率を全部カウントするわけではなく、上位3チームの該当試合と第2ラウンドの戦績を合わせて最終的に順位を決定します。

したがって、日本の場合は、第1ラウンドでAグループから第2ラウンドに進出した台湾とベネゼーラとの対戦成績と第2ラウンドの3試合を合わせた計5試合が対象となります。

第1ラウンドで日本は両チームに勝っているわけですから今のところ2勝0敗というところから第2ラウンドがスタートすることになります。

ということは、第1ラウンドを終了した時点で各グループの上位3チーム該当試合ですから基本的に2勝0敗か1勝1敗のチームばかりとなり、第1ラウンドで全勝したとか、場合によっては負け越していても該当チームとの対戦結果だけ対象ですから余り大差はないということになります。

 

ということは、第2ラウンドで3連敗すると日本は2勝3敗となり、順位決定戦のメダル争いの試合に行けなくなる可能性もあるということになります。

 

もし、仮に同一勝敗数が複数チームあった場合は、同一カードの対戦結果で勝利している方が上位。

それでも決まらなければ、得失点率で決定されます。

得失点差ではなく、率です。

これも独特な決め方

 

ちょっとルールの解説が長くなってしまいましたが、大会ルールによって、戦略の立て方が大きく変わるわけで、熟知しておくことが大変重要でしょう。

 

昨日のカナダ戦ははっきり言ってカナダの上位進出の希望も残されていなかったため、親善試合、ある意味消化試合という試合でありました。

ということは、昨日の試合で遊撃手が怪我をしていたようですが、レギュラーを出すこともなかったということになりますね。

苦しくなる第2ラウンドに向け、レギュラーの調整日にしても良かったのかなと個人的には思います。

高校野球の精神ではそのような考えは駄目なのかな・・・。

 

世界大会では体力温存が鍵

 

過去の日本の世界大会の戦いぶりは、U18チームばかりでなく、ほとんどの世代で大会が進むにつれ、尻すぼみになっていく傾向にあります。

常に勝つということを叩き込まれているので、負けたときの気持ちの切り替えが下手ということ更に体力不足ということも要因として挙げられるでしょう。

世界大会を戦う上では、

負けるということもあることを認識すること。

如何に休むか。

ということが大事になってきます。

 

2ラウンドの展望

 

2ラウンドに進出したチームは、

A 日本、台湾、ベネゼーラ

B アメリカ、キューバ、韓国

6チームです。

 

力的には、Bグループは強敵ばかりですので、ここからがU18にとっての世界大会といえるでしょう。

 

日本は、韓国、キューバ、アメリカという順で今日から第2ラウンドを戦っていきます。

 

日本は、この第2ラウンドを

12敗であれば3位決定戦

21敗、もしくは3勝であれば、おそらく決勝

という立ち位置になると思います。

 

今日の韓国戦がヤマ

 

となれば、今日の韓国戦がメダルを占う大事な試合となることになります。

韓国もメダルを取るには、負けられない状況ですからおそらく日本を潰しにかかるでしょう。投手力も高そうです。

今日の試合は、日韓戦という意味だけではなく、メダルの色を決める大事な試合と捉え、今までのことは忘れて選手には集中して欲しいものです。

 

その後の話は、また今日の試合結果を見て書きたいと思います。


今日は総力戦、U18日本代表頑張れ!