2013年8月30日金曜日

甲子園で物議をかもしだしたカット打法~続編


高校野球の特別規則というものを良く理解しないまま記事を掲載しましたので、多少心配を覚えていましたら、先日、規則委員会の方より助言頂きましたので、正確に記事を掲載します。

カット打法の解釈は

以下は、高校野球特別規則より抜粋
バントとは、バットをスイングしないで、内野をゆるく転がるように意識的にミートした打球である。自分の好む投球を待つために、打者が意識的にファールにするような、いわゆる"カット打法"は、そのときの打者の動作(バットをスイングしたか否か)により、審判員がバントと判断する場合もある。
と定められているそうです。
その真意は、ベースボールの精神に反する行為は、やらせないということのようです。

30年前にも同じことがあった・・・

30年以上前に甲子園で同じようなことが起きて、全国にこのような打者が出てきたら日本の野球がおかしな方向に行ってしまうと特別規則を作った経緯があるようです。
実態は、現場の監督、部長がこのルールを知らなかったということらしいですね。
高野連も審判委員長が「バントとみられるような場合は、ストライクと判定するので、念のためお知らせします。」と注意しただけのようですね。
これが一部の報道でカット打法が禁止と伝えられ、かなり高野連が叩かれた原因となったようですね。
輪をかけてサイン盗みと疑われる行為もあったようですので、この試合はある意味「フェアプレーの精神とは」と問われる問題提起の試合だったのでしょう。
以上の顛末を鑑みると、高野連側に不手際があったわけではなく、ルールを熟知していない指導者側に問題があったということになるのでしょう。
あの選手が必死になって探した「生きる道」であった粘って粘って四球をとるという方法、所謂るカット打法はルールに抵触する恐れがあったということだっただけと結論づけるべきでしょう。
厳しいようですが、指導者はルールを熟知することが義務であって、知らなかったではすまされない。
ついていく選手にとっては、大変悲しい出来事になります。

これだけは知っていていただきたい
U18の大会が台湾で開催されますが、世界の舞台でアメリカや中南米のチームと戦う時に、もしもカット打法、サイン盗みしたら、間違いなく打者がぶつけられることと思います。
これは前号でも話しましたルールでなく、モラルの問題であり、日本の野球とBaseballの違いだけと簡単に片づけられることではありません。

これを教訓に今一度同じ指導者として細心の注意を払うこととしたいと思います。


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