2013年8月24日土曜日

投手継投のポイント2

先号で投手継投について、育成を含めた起用のポイントを記載しましたが、今日は交代のタイミングについて少し記載をします。

 投手がベンチに送る交代時期のサイン

投手交代を決断する上で、重要事項の一つには、投手から送られてくる交代時期のサインです。
これを見逃さないことが大切です。

投手がベンチに送る交代時期の代表的なサインは、

  • (当然ながら)肩・肘の痛みをかばう動作やしぐさや指先のマメの状況
  • メンタル的に追い込まれたときに出す癖。→これは日頃の練習から注意してみておく必要があります。
  • サインミスや野手の声に耳を傾けられない余裕がない状況


指導者はいつもそのような眼で投手をみておく必要があります。


 投手交代を決断する要素

監督して、投手を交代する決断をする際には、色々な視点で判断をしていきます。
投手の交代を判断する要素は、以下のように事項が挙げられます。


  • 疲労(球数)
  • バッターとのタイミング(バッターのフォームが崩れなくなる)
  • 打者との相性(他の打者には打たれるが、この打者には打たれるみたいな)
  • 良い当たりが多くなってきた(慣れられてきた)
  • 今投げている投手よりも抑える確率がより高い投手を持っている
  • ゲームの流れ
野球の試合は、投手力が勝利に占める割合の90%程度であると言っても過言ではないとよく言われていますが、それであれば、継投は試合を左右する大きなポイントと言えるでしょう。

 投手を交代するタイミング

ではどのタイミングでリリーフをだした方がいいのか?と良く質問を受けます。
投手継投の極意は、
「打たれる前に代えろ」 だと私は考えています。

要は、打たれて代えるぐらいなら先手を打て!
チームとして後悔しない作戦をとるべしと言えるでしょう。

私が野手出身だからかもしれませんが、疲れた先発投手と心中よりも、とって代わる選手がいなければ別ですが、元気な投手をつぎ込んだ方が打たれる確率は少なくなります。
当然ながら投手を交代するには、なぜこの投手が今まで抑えていたのかというポイントをしっかり把握しておくことが、大事です。
スピードガンの表示が落ちてきたから球威が衰えていると錯覚しがちですが、要は相手を打ち取ればいいわけで、なぜ抑えられているのかをしっかりと監督として観察しておくことが重要です。
これが判断、決断の指標になります。

投手交代を告げるもっとも決断しやすい場面は、イニングの頭です。
これは、送る側もマウンドに登る投手もそれなりの気持ちの切り替えもでき、非常にシンプルです。
「できる限り、イニングの頭で」が極意のその2と言えるのではないでしょうか?

イニングの頭以外で、特にランナーを背負って投げるという状況は、どんな投手でも嫌なものです。

特に若い投手をリリーフで送る場合などは、できる限りイニングの頭代えが良いと思います。

継投は、後手に回るぐらいであれば、先手を打つ方が良い結果が生まれると考えています。

監督は、ゲーム前のプランをイメージしがら、且つゲームの進行、流れを感じながら決断を行うため、非常に難しい判断となります。

しかし、継投に際し最も大事なことは、リリーフに挙げた選手を先ず何よりも信じるということが一番大切なのではないでしょうか。

と偉そうに書いていますが、まだまだ未熟者です。

投手の継投のタイミングは、一番の悩みどころですz!

大学時代の斉藤(現日ハム)   管理者撮影










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