2013年8月20日火曜日

投手継投のポイント1


夏の甲子園、いよいよベスト4になりましたね。
連日の猛暑でさぞかし選手も大変でしょう。
今日の空き日を有意義に体力回復に使って欲しいものです。
しかし、戦前の予想に反して、東北勢の頑張りもあり、面白い大会になりました。
来年以降の大会では、地域格差が更に少なくなるとの予感がします。

さて、夏の大会は、春とは違い、暑さとの戦いが加わり、ベスト8以降になると、やはり一人の投手だけで乗り切るのは難しいものです。
それに加わり、金属バットを持つ打者が相手ですから片時も気を抜くことができず、昔の投手よりも今の投手は大変です。
監督として一番苦しむのが投手の継投ですが、ある意味、今の時代の試合における監督の役割の大部分を占めている重要事項です。

継投を行うにあたっては、今登板している投手よりも後から投げる投手のほうが抑えられるという前提ですので、そこの見極めが監督のポイントになるのでしょう。

戦況によっては投手を代えることによって、相手が喜ぶということもありますので、試合の流れというものも十分に視野に入れておく必要もあります。

良く左打者を迎えたケースで、左投手をワンポイントで送り込むことがありますが、アマチュアレベルでは、このワンポイントという作戦も非常に危険です。

ワンポイントで起用する投手は、チームの中でも力が落ちる投手が多く、勝負にこだわるのであれば、控えている力のある投手を送り出す方が寧ろ勝負という意味では定石となるかと思います。

継投のタイミングについては、次号で記載をしますが、チーム作りをしていく中ではリスク管理を行い、少なくとも3人は試合で投げられる投手を育成しておく方が今の時代にはあっているのでしょう。

安楽投手のように素晴らしい投手でも、毎試合150球を投げるような試合を繰り返せば、必ず疲労が蓄積され、結果的に掴まるイニングが出てきてしまいます。

3人も同じような力を出す投手を育成することなんて難しいとご指摘を受けると思いますが、決して同じ力でなくても良いのです。

但し、エースと第二エースの力の差はできる限り埋めることは大切ですが。

このエースと第二エースが先発、押さえという役目を交互に行うのは、お分かりでしょう。

では3番目の役割というと、これが非常に大事な役割を担います。

この3番目は、ゲームを通じてずっとブルペン待機という状況になります。

先ずは、先発投手が予想外の降板、例えば投手を直撃するような打球を受けるとか、故障とかに備え、エースの試合前投球と同時にキャッチボールを開始。

エースが順調に滑り出したら、一旦待機。

もし、早い回にエースが掴まるようなことがあれば、第二エースの肩ができるまでのつなぎとして登板。

高校野球の場合であれば、第2エースが守備についているケースも多いのですが、それでも少しでも時間を稼ぎ、第2エースが万全な状態で登板できるように役割を果たす。

エースが順調にイニングを伸ばしていけば、第2エースへのスゥイッチが通常となるため、、第2エースが登板後、またリリーフの準備を行うことになります。

従い、下手すると3番目の投手は、ブルペン完投ということも良くあります。

といった具合に3番目の投手がいるという安心感はチームの戦術にも大きな影響を与えるものです。

練習試合からこのような起用を練習しておくことで、いざ本番の大会でも慌てることもなく試合を進行できるようになります。

勿論、其々の投手を育成していく必要もありますので、3番目の投手も練習試合では先発を経験させておくことも必要です。

したがって、大会に臨むにあたっては、投手の力量診断を行い、この順番付けを行っていくことが監督として重要な責務となります。

次号では継投のタイミングについて記載をします。

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