2013年8月28日水曜日

甲子園で物議をかもし出したカット打法

今回の甲子園で社会的に物議をかもした出したカット問題。

色々な人と話をしましたが、賛否両論あり、難しい問題ですね。

まず技術的な話では、あの選手の打ち方がカットか否かということですが、明らかにスゥイングしている時とプッシュバントの延長にもとられるような時もあったと思います。

ただ、打席に入ってから明らかにファール方向に打つ意識で最初から立っていたというのは見受けとれました。

小さい選手が野球の中で生き残る道であり、ルールの内側であればそれでいいではないかというご意見もありました。

確かに四球を選んで出塁することは勝つための一つの方法論であります。

一方、野球という競技特性からみると初めからフェアグランドに入れようとしないという打撃がモラルとしてどうなのかという問題です。

確かにルールブック上には記載されていないですが、試合の進行への影響、更に打つことが起源のbasaballを考えると最初からファールゾーンを狙うカットという行為はどうかとも思います。

野球はルールブックがすべてではありません。

マナーやモラルという重要なものもあります。

打者と投手の勝負が第一前提であり、フェアグランドに入れるように打つということが野球の醍醐味でもあります。

確かにあれ程のカットの技術を身につけるには相当の練習をしてきたと思いますし、その努力には敬服します。

しかし、四球で出ることも大事ですが、あれだけのバットコントール力があれば、打って出ることに対して執着してはと個人的には思いました。

今回の問題では高野連が注意したタイミングに問題があったと思います。

地方大会で認められてきているのになぜ甲子園で注意されるのか?

甲子園で既に2試合も経過しているのに今更、ダメと言われるのか?

この選手には酷だったことは間違いありません。

この問題は、カットかそうではないかという技術論ではなく、明らかにファールを打つ打撃を認めるか否かというモラルの問題であると思います。

カット打法という突きつけられたテーマ、高校野球だけではなく、野球界全体の話になるかとも思います。

前に打とうという意識がある中で際どい球をカットすることと、初めからファールゾーンに打つということは同じようで違うと思います。

野球界はスピードアップをテーマに全体で取り組んでいます。

これは競技の面白みを更に出したいという趣向です。

彼のカット打法が悪いということではなく、問題提起を受けたので納得がいくような
整理をする必要があると思っているだけです。

何でもルール化すると更にルールブックを見たくなくなります。

ルールとモラルが調和が取れてスポーツが成り立ちます。

今回の問題提起をしてくれた彼にお礼を言いいたいです。

もしかしたら、ファール何本でアウトとかルール化されるかもですね!














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