監督に話をされる前に自分から
「代表チームはオリンピックで金メダルを獲得することが命題と思います。私なんかよりももっと良い選手を入れて貰って結構です」
と切り出しました。
侍JAPAN台湾戦を終えての挨拶 |
仁志コーチのグラブ |
試合後にコーチの話を真剣に聞く選手 |
iPhoneのOS IOS7がダウンロード配信となり、新しもの好きなもので早速ダウンロード。
違う携帯になったような雰囲気で、気分も新たに今日に望んでいます。
しかし、この携帯戦略は長期的に、且つ綿密に練られているなと感心させられます。
消費者心理をしっかりと研究し、どのタイミングで発売、発表すると食いつくかということをちゃんと研究している。
私も釣られた一人でしょうが・・・。
スポーツにおいてもこれぐらい綿密にことを進めたら本当の意味でスポーツビジネスが日本でも成り立っていくと思うのですがね。
と余談はこれぐらいにして。
Facebookページにも記載をしましたが、今回は、野球の中で通常行われている行動に対する医科学的な根拠について記載をしてみたいと思います。
先日、知人の医科学分野の方からアンケートの協力依頼がありました。
その内容は、「投手の試合、練習後のクールダウンと呼ばれるキャッチボールの必要性について」でした。
このタイトルを見ただけで、確かに慣習的に試合終わってから投手には「ダウンのキャッチボールを行え」と言っているのかなと改めて考えさせれました。
設問の内容を大別すると以下のとおり。
・ダウンのキャッチボールの目的について
・適度(何分、何メートル、何球、どれぐらいの力配分)
私の回答は、以下の整理としています。
○目的は、
・試合、練習においての投球はほぼ100%に近い筋肉の緊張の中、何回も同じ動作を繰り返してきたため、緊張した筋肉を緩めることが大切。
○適度は
約3-5分、球数は20球程度、距離は15-20m、3割-5割程度の力で投げる。
目的の一つに疲労の除去ということもあるのかもしれませんが、クールダウンのキャッチボールがもたらす影響の医科学的な根拠のデータを見たことがないので、目的としては含めませんでした。
おそらく疲労の除去も目的の一つであろうと予想されますが。
とこのようになんか慣習で指導をしていることって多くあるのですよね。
昔から良いことだから受け継がれて来ているのでしょうから間違いではないと思いますが。
「現代っ子は理屈がないと指導できないよ」なんて色々な方から聞きますが、正に「なんのために試合終わってからもキャッチボールする必要があるの」「なぜアイシングしなければならないの」とか説明できないと今の子を指導することはできなのかも知れませんね。
改めて気づきの機会を得たので大変有難かったです。
初心に立ち返り、9月26日から始まる代表合宿に望みます。
少し記事アップに時間を要しました。
楽しみにして頂いた方には申し訳ありませんでした。
この期間の野球界の話題は、『バレンティンのホームラン新記録達成』の話題となるのでしょうか?
「2試合に1本のペースですか~」異常なぐらいの凄さですね。
本拠地が比較的ホームランが出易い神宮球場ということを差し引いても凄い記録であることは間違いありません。
バレンティンの良いところは、当然ながら抜群の身体能力、特にパワーということになるのでしょうが、技術的にも素晴らしいものがあると感じています。
まず、打つ方向をセンターに意識をおいていること。
普通、外国人選手、特に中南米型の選手のホームラン打者というのはプルヒッター(引っ張り専門)が多いのですが、日本の投手がアウトコースに逃げる変化球を多く投げることもあるのかセンター方向に意識が強いように伺えます。
左中間から右方向へのホームランが多いことでもお分かりいただけると思います。
それではなく、日本の投手もクレバーですからアウトコースを狙われていることは重々承知しており、インコースの厳しいボールを投げるのですが、これまたインサイドの打ち方が上手い。
トップの位置に近いところに構えて、テークバックを殆ど取らず、体の近くまでボールを呼び込み、体の回転で、最短距離でバットヘッドを出してきている。
言葉で現すと簡単ですが、インコース打ちの手本となるような技術をかね備えている。
おそらく、昨年度までは、このような記録を打つほどの兆しはなかったはずですから、今シーズンに何か掴むことがあったと思います。
力よりもバットに正確に当てるほうがホームランになりやすいということを体感したのだと思います。
バレンティンの打ち方は、日本人に合うのかという質問をする方がいらっしゃるでしょう。
答えは、YESだと思います。
ただし、体得したとしても、あの飛距離は出せないと思います。
あの飛距離を出すには、バレンティンの体が必要だからです。
では、なぜYESかと言うとホームラン打者でなくてもバットに正確にコンタクトする技術は変わらないからです。
やはりいい打者は構えからトップの位置までの動作であまり大きな動きをしない。
「反動を使って打とうとはしない」と簡単に言えばそういうことかと。
大きな動作は正確性を欠くことにつながり易い。
当たれば凄い打球が出る可能性が高いですが・・・。
打撃において一番大事なのはバットに正確に当てる技術です。
筋力トレーニングは大きな動作をしなくてもある程度のパワーが引き出せるようにするために行っているものです。
勿論、筋力が強いほど有利に働くことは間違いありません。
ある一定のスウィングスピードを手に入れたら、次は如何にバットの芯でボールを捕まえるかが重要ということを認識するだけで上達するはずです。
ベイスターズのベテラン中村選手のような打ち方で高打率を残す選手は少ないはずです。
バレンティンみたいに打っていれば中村選手はもっと凄い選手になっていたかもしれませんね。
あれだけ動いてバットに当てることができるのから。
少なくとも私は真似できません。
長いこと野球に携わってきましたが、バッティングで一番大事なことはバットの芯にボールを当てることだなと最近特に感じています。
「そのためにどうするのか?」ということを研究し、実践するのが技術であり、これを習得するために必死で練習するわけです。
バッティングを向上させるには、どんなボールでもまず芯に当てるテクニックを磨くことです。
日ごろから遊びの中で、トスバッティング(正式にはペッパーゲーム)をやっていますが、この段階で投げ手に対して正確に打ち返せないようでは技術の進歩は少ないと思います。
バッティングは最終的にバットという道具を使って行うものです。
明らかにピッチングとは異なります。
腕が振れれば、速い球が行くピッチングと違い、如何にバットのヘッドを正確に且つ早く動かすかというバッティングでは考え方を変えねばなりません。
高い筋力、パワーを持っていても、スウィングスピードを上げても結果につながるとは限らない。
だからバッティングは難しいと言われるのでしょうね。
たかが打つこと、されどバッティングなのかな・・・
東京オリンピック招致に成功し、これからスポーツ界にとっては追い風の年が続くことと思います。
選手強化、環境面の改善などあらゆる面において選手にもプラスになることでしょう。
大阪の高校での体罰問題に端を発し、柔道界の問題などスポーツ指導に携わる人にとっては、大変な難問を投げつけられたわけですが、各競技団体が本格的に長期プランで育成を行っていくこととなりますので、東京オリンピックは名誉挽回の機会であり、指導者の腕の見せどころとなるのでしょう。
私が生まれた年に東京オリンピックが開催されたのですが、東洋の魔女と呼ばれたバレーボール女子チームを筆頭に血のにじむような努力によって得た成果が日本の発展に与えた影響は大きかったと思います。
国の繁栄につながるイベントがオリンピックであって、そういった意味では、東京に招致されたということは本当に良かったと思います。
さて、もう一つ焦点であった追加競技の争いですが、レスリングが再復活し、我が野球は2番目落選という結果に終わりました。
素直にお家芸であるレスリングが復活して良かったなという感想です。
しかし、バルセロナのオリンピックに出場した経験もあり、オリンピック復活を願っていたので複雑な気持ちであるのも事実です。
「復活のために何したの?」と「努力をしたの?」と言われると非常に答えに困りますが、少なくともソフト女子チームと共同復活活動は頑張りましたね。
結局は、IOC委員へのプレゼンが最終的な判断材料となるわけで、国内における活動が何か影響を与えられたのかと言われると寂しい気持ちになりますが・・・。
MLBの参加コミットが取れなかったということが落選の最大の原因であることは動かしがたい事実ですが、まだまだ競技自体が普及していないことも大きな要因です。
野球の国際連盟加盟国は130カ国、サッカーは209カ国
国際野球連盟への参加国は、2013年2月時点で
アジア地域 29ヶ国
アメリカ地域 29ヶ国
欧州地域 39ヶ国
アフリカ 24ヶ国
オセアニア地域 14ヶ国
計 130ヶ国
ですが、ソフトボール連盟と合算した数字となっていますので、本当の意味での野球はもっと少ない国しか行われていないと思います。
スカッシュは意外にも行っている国が多い
一方、他競技は
サッカー 209ヶ国
バレーボール 220ヶ国
争った2競技は
レスリング 168ヶ国
スカッシュ 123カ国
となっています。
先般の投票の結果は、加盟国の比率に似ており、野球とスカッシュが近似で、レスリングが過半数を得たのは分かるような気がします。
昨今、MLBの戦略か、WBCが世界一を争う大会と位置づけられつつありますが、世界のスポーツの祭典に種目として認められるということも大切なことであると思います。
日本では野球は国技のように従来から人気がありますが、野球の良さがヨーロッパの方にはあまり感じて貰えていません。
アフリカに野球連盟がありますが、実際プレーを目にしたことがあるのは、南アフリカぐらいです。
MLBを含め中南米国および日本、韓国、台湾のアジア勢はもっと世界に野球を普及する義務を負っていると思います。
アジア連盟の要請でアジアの発展途上国の選手に対し、指導をした経験がありますが、まず指導をする以前に用具が買えないというところから始まっています。
野球はお金がかかるスポーツであることは間違いありません。
したがって、貧困な国では、必然的に発展しないと言えるでしょう。
用具の支援から初めて、指導者の派遣、大会の開催と多くのことを支援しないと中々世界への普及が進まないと思います。
と、最後は、結局お金になります。
野球よりも少ないお金で幅広く運営をしている競技団体もあります。
競技人口が減少すれば、その競技は廃れるのです。
野球も安泰ではないと思います。
落選を機に「普及」というキーワードを抱えて、ソフトと共に更なる活動をする必要があると考えています。