10月18日から19日の二日間、札幌で行われた北海道高校野球連盟指導者講習会に講師としてお招き頂き、高校野球の指導者および秋の道大会でベスト8に入ったチームを中心とした30名強の選手に主にバッティングの指導を実技を交えながら行ってきました。
この指導者講習会、北海道を4分割し、4年に1回のペースで持ち回り4地区で開催するという極めて合理的なシステムとなっています。
昨年、網走で開催された講習会が初デビューですが、今年の札幌開催も昨年と同様、晴天に恵まれ、気温がこの時期としては異常に高いほどでベストの環境でした。
ブログでもご紹介したとおり、 超雨男である私が出向いているにも関わらず、この異常なまでの晴天は、北海道野球連盟の皆様の日頃の行いの良さなんでしょう。
実技では、ブログで紹介をしているような基本事項を徹底的に、且つ理論的に(自己満足ですかね?)解説してきました。
指導者が聞きたい情報は、弱点の修正方法や練習方法(ドリル)なんですよね。
「基本はこうです。」なんてことは何度も聞かされているためか、理論よりも練習方法の説明の時が目が輝いていた指導者が何人もおられました。
「小島さんのドリルは面白いし、分かりやすかった」とお世辞でも言って貰えて、大変嬉しく思いました。
私のバッティングのドリルは、バットを使う前の基本動作が中心です。
特に下半身の使い方、それからバランスの保ち方が中心で、なかなかバットスゥイングまで行かないという、ある意味地道なトレーニングです。
しかし、この動作ができないと幾らバットを振っても上達が遅くなるだけと思っているので特にジュニア期の選手を指導する際にはこの手法をとります。
その中でも、大事にしているのは、タイミングの取り方で、ボールを見逃す姿勢についてのドリルは多種に渡ります(講習会では全部披露する時間がありませんでしたが)。
種目を一つ一つ紹介するわけには行きませんので、ここでは割愛しますが…。
一方、選手においては、流石にレベルの高い北海道200校のベスト8チームの中心選手とあってかなり良いものを持っていました。
ただ、やはり新チームになって間もないこともあり、まだ体力面で物足りなさは否めません。
「正しいフォームを身につけるには、強靭な体力が必要となります。」
「長い北海道の冬にしっかりと野球に即した体力を養って欲しい。」
と注文をつけた程です。
初日に理論を解説、二日目にドリルを行い、その後、実打撃を行いました。
選手の感想は、
「ボールを長く見れるようになった。」
「突っ込みことが少なくなった。」
「打球が飛ぶようになった。」
と好評を頂きました。
勿論、「まだ理解出来なかった」という正直な感想もありました。
理論は、向き不向きがあって当然で万民に理解させることは至難の業です。
更に多数の選手を一人で指導しているわけで、其れ程、甘くないことも十分分かっています。
私のように巡回指導を行う指導者は、出来れば全員のレベルアップを図らねばならないのですが、そう簡単ではないので「一人でも救い上げて行く」という気持ちで指導にあたることが大切と日頃より考えています。
少しはお役に立てたようなので一安心しています。
話は変わりますが、この講習会では、小島姓の密度が高かったです。
北海道高校野球連盟の中に専務理事、常務理事のお二人が小島、更に講習会の講師が小島と。
周りの方は、面倒だったでしょうね。
バルセロナオリンピックのアジア予選前、当時26歳。
白樺並木を見ながら、札幌を拠点として行った強化合宿を思い出しました。
北海道、やっぱり良いところだな〜!
と思いつつも、
千歳空港、グランド、宿泊所、グランド、千歳空港と今回は天候も含めて北海度に来た感じは薄かったですね。
毛ガニも食べ損なったし。
来年は旭川で行われるそうです。
また、呼んで頂けるとの軽いお約束をしましたので、楽しみにレベルアップ自分が見せれる ように以後1年間頑張ります。
懇親会では、若い沢山の指導者の方と野球談義で大盛り上がりでした。
コンパクトディフェンス物議を醸し出していますね〜。
しかし、指導者で一番必要なものは、情熱ですね。改めてそう感じました。
北海道の皆様、大変お世話になりました。