2012年8月6日月曜日

侍ジャパン 1次ラウンド

WBC2戦をテレビで観戦しましたが、日本チームの仕上がりとしてはまだ本調子ではないなと思いました。
選手の調子もさることながらベンチワークの冴えを感じません。
前回、前々回までは王監督、原監督と現役監督が指揮をとっていましたが、今回、山本監督、東尾、梨田コーチとしばらく実戦から遠のいたスタッフ構成で臨んでおり、その辺りの影響が出ているのかもしれません。
選手の出来が試合の勝敗を決することは間違いありませんが、やはりベンチワークが今後のキーポイントになるでしょう。
ブラジル戦で調子が良いからという理由で、今まで下位で起用していた角中をDH 2番に入れ、攻撃的な布陣を引いたにも係らず、初回いきなり先頭打者坂本出塁後、送りバントを選択したあたりは、非常に消極的に見えました。
また、阿部の欠場で糸井を4番に据えたのにも関わらず、僅か1点差で、且つ中盤の5回の攻撃で送りバントを指示したところなんか、結果的に点に結びついたから何となく良かったと思えますが、糸井の気持ちを考えると「たぶん信用されていないな」と思ったはずで、2次ラウンド、決勝トーナメントと今後の戦いに影響を残すことになったのではと思います。中国戦で満塁の場面で値千金の2塁打を放ち、気分良く試合ができているから安心はしていますが、4番の打者心理を察すると引きずると思います。
もし、糸井でなく、阿部が4番に入っていたら同じ采配をしたのでしょうか。
次に打順ですが、なぜ長野を普段打っていない6番に入れ、小技も何も効かない坂本を1番に入れるのか良くわかりません。選手には試合に入るリズムがあって、試合開始直後に打席が回ってくる打順にいつも座っている選手が、急に2回から打席に入るという試合の入りでは全くリズムが違うと思います。長野は、アマ時代から海外の試合に多く出場しており、中南米の投手に慣れていますし、審判の特徴も概ね頭に入っているはずです。1次ラウンドの勝敗を気にしているようでは、3連覇なんか語ってはいけないと思いますし、先を見据えるならば長野の一番での復調に期待をした方がいいと思います。前回大会でイチローが不振でも原監督はイチローの1番を譲りませんでしたよね。選手のこだわりを大事にしたのだと思いますよ。
それからなぜソフトバンクの本多を先発起用しないのか理解に苦しみます。少なくとも鳥谷、松井よりも本職であり、守備は上手いはずです。攻撃を重視しいているのはわかりますが、二遊間は守りの中心であり、守りを重視すべきでしょう。というか本多の方が足も速く、しぶといので相手からすれば嫌だと思いますがね。30後半の選手をスタメンで起用するのであれば、余程打たなければならないと思いますよ。それだけ松井の信頼は厚いのでしょうかね。かなり疑問です。
投手起用においても、今後のアメリカ、中南米の選手を相手と見据えた戦いをするのであれば、縦の変化と緩急がある投手が通用することはわかっているはずなのに田中にこだわって起用し続けることは、やはりプロ野球(興業)という縛りがあるのかと考えさせられてしまいます。
そういう意味では、摂津、前田、杉内、内海あたりが先発、いつでも大事な場面を任せられる能見、牧田あたりが中継ぎで、1イニング限定で山口あたりというのが上等手段だと思います。
別にダメだしをしているわけではなく、3連覇をしてほしいという気持ちで一杯ですし、日本の強さを知らしめてほしいと思っています。
その為にもベンチがしっかりしないとこの2戦のベンチワークを反省して頂き、宿敵キューバを粉砕して2次ラウンドを迎えてほしいと思います。
頼むぞ、侍ジャパン!



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