コンパクトな守りを以前に記事として取り上げましたが、実はデータ的に示せるものが見つからなく、ちょっとインパクトがないなと思っていました。
が、本日、ネットを覗いてみるとなんとすごいデータがあるではないですか、思わずFacebookにも投稿してしまいました。
如何にアドレスを記載致しますので、覗いて見てください。
公開されているイメージ図も合わせて掲載させて頂きます。
http://archive.baseball-lab.jp/column_detail/&blog_id=17&id=156
野球における統計学は、マネーボールで有名なビルジェームスが発端になって野球界にも活用がされていますが、実はアマ現場サイドではそれ程浸透されていないというのが現実です。
プロ野球のように試合数も多く、また同じプレーヤーのデータが多くとれる場合は、特徴的な傾向がでるものですが、アマチュアの中ではデータ数が乏しく参考データでしか使用できないからです。
例えば、1,000打席分の打球のデータと10打席分のデータの信頼性はと聞かれたら、勿論、1,000打席分のデータの方が信用できるといった具合です。
しかし、一方、1,000打席中300本安打を打っても、10打席中3本安打を打っても打率3割となるため、数字だけ見せられるといずれも結構打っているなという印象も植え付けることにもなります。
また打者の打球の傾向を見て、シフトを引くケースなどでは、おおよその傾向と打たれた印象によって指導者が守備位置を決めるケースも多く見てきました。
統計の利用は、試技が多くなればなるほど、そのデータは真に近づいてくる傾向になると昔学校で習ったような気がします。
したがって、指導者はデータの試技数が評価に値する数値なのか、どうかを判断し、「試合に活かす判断」や「選手に与える情報」を決めていく必要があります。
よく高校野球で、予選打率4割などと報道されますが、実は10打数4安打で、「内4本は格下の投手相手というケースも多くあります。このケースでは、好打者かどうかの判断は判断する人の考え方で、全く違ったものになるでしょう。
しかしながら、データを馬鹿にするものは、データに泣く(昔、バルセロナオリンピックチーム監督の山中さんに言われたような)と言われるように数字を理解するということは試合を進めるにあたっては非常に重要なことです。
コンパクトな守りもこの統計で出ているように一番打球が飛ぶ場所ともっとも安打数が多い場所を少しでも消して、アウトを拾えるようにするというのが目的であります。
その為には、「どこかをケアする」と「どこかががら空きになる」というリスクを背負うということを覚悟しなければなりません。
確率とは、要は全部はカバーできないことであり、「割り切れ」ということだと思います。
元楽天監督の野村さんが、やま勘ではだめ、データあって初めて勘が当たると言っておられましたが、確かにその通りです。
これだけスポーツ科学が進歩してきて、技術が同じレベルに到達してくれば、あとは如何に数字を追うのかという勝負になるんでしょうね。
ビルジェームスが統計学を野球に取り入れようとしたとき、野球は統計では勝てないと嘲笑われたことをマネーボールでも披露されていました。
情報戦!そうは思いたくありませんが、もうそういう時代が来ているのかもしれません。
今度の全日本合宿(私が監督かどうかはわかりませんが)では、統計学の大切さを選手に伝えて行きたいと思います。
因みに「マネーボール」のDVDは英語学習の教材として何度も繰り返して見ています。
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