2012年8月6日月曜日

犠打について

走塁とくれば、次はバントについてということになるかと思いますので、今日はバント、特に犠打について記載をします。
最近の社会人野球は、金属バット全盛時代の得点争いとは明らかに戦術が変わり、犠打で得点圏に進めるという傾向が強くなっています。
戦術の変更は、致し方ないとしてもあまりにも多用する犠打についてはいかがなものかと思ってしまいます。
1回の表、手堅く2番打者にバント。1回の裏、手堅くバント。2回の表、打者5番に手堅くバント。とくれば、ビックイニングはやってこないし、27アウトしかできないのに、序盤から簡単にアウトをやるということが戦術的に正しいのかと考えてしまいます。
したがって、最近の社会人チームも練習の内容に、最重点項目として犠打バントの練習が多く取り入れられているみたいです。
犠打バントの技術は、投球に対し、正対するように平行に両足を構えるパラレル型といつでもヒッティングに行ける様に、打席と同じように構えるスクゥエア型の二通りが旧来からの基本となっています。
しかし、最近の日本選手においては、この基本から離れ、旧来基本と呼ばれていた上述の2パターンの中間、つまり右打者であれば3塁ラインに平行に足を構え、バット操作でボールの勢いを殺しながらバントをする選手が多くなっています。
大リーグに目を向けると殆どの選手が、スクウェアに構えてバントをします。これは、小さい頃からヒッティングの構えからバントをすることを教える指導が主流であり、またあまりバント練習については時間を割かないため、ほとんどの選手がある意味このスタイルで行っていると思います。アメリカの解説書を読む限り、犠打の技術に関しては、構え方と体の向きで打球方向を決める程度の記述しかありません。
話は戻りますが、日本で行われている現在の主流のバントの構え方を昔の全日本で行っていたら確実に叱られていることでしょう。基本から逸脱していると・・・。
私は、窮屈にバントするぐらいならばボールがリラックスして一番見える構えで構わないと思います。但し、投球をバットだけ、小手先で追わないことが重要です。
構えたバットの角度を変えずに、体の動きでボールをしっかり受け止めることこれができれば犠打を成功できます。
あともう一つ重要なのがタイミングです。あまり早めに構えると内野手のチャージがきつくなり、プレッシャーがかかりますし、また余計なところが固くなると共に、腕だけでバントをすることとなり、結果的に失敗につながります。逆に遅く構えすぎると投球されたボールのスピードを判断しながらバットをコントロールしなければならず、特にスピードの変化に対応できず失敗するケースも目にします。
したがって、バント練習は、よくグランドの片隅でマシンを使用して行われていますが、できる限り、特に投手でなくても構わないので、投球モーションをつけて練習することが効果が上がると思います。
上段の方で、バントの戦術に苦言めいたことを記載していますので、バントは不要ととられがちなんですが、私は、ここぞっていうケースでバントは使います。バントはそういう作戦とも思っていますので、この重要な場面で使うからこそしっかりと日頃から練習をおこなっておく必要があり、それほど大切な作戦、技術であると認識をしています。
主導権を握ることも大事ですが、それ以上に早い回では、打者の力を信じてみたいものです。特にクリーンアップにおいては・・・。




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