アマチュア野球チームの場合、大方試合の前に弁当というのが、ひとつの定番となっています。
実は試合前の食事こそがパフォーマンスを左右する大きな要因であることを今回は認識して戴きたいと思います。
炭水化物がエネルギー源ということでゲーム直前におにぎりを沢山食べさせる光景を良く目にします。確かにスタミナ切れを起こさせたくないという配慮であることは十分理解できますが、試合直前に消化をしなくてはならない食べ物を摂取することに関しては、問題があります。食べ物を摂取するのであれば少なくとも試合の2時間程度前までが、一つの目安です。胃のなかをとおりすぎ、少し空腹間が出てくるぐらいが丁度良いのではないでしょうか。このことは栄養学の講座などを受講して多くの指導者も知っていることですので釈迦に説法かとおもいますが、つい「ま、いいか」と妥協してしまうのが、この部分です。
特に少年野球では、弁当を頼んでいるから食べないととついつい忘れがちになることも良くあるかと。ま、勝負にそれほど重きを置いていない少年野球ではそれでも構いませんが、年齢が上がると共にレベルが高くなるとその油断で勝ち負けが決まってしまうものです。
イチローがよく「最高の準備」と口にしますが、まさしくこの辺りまで配慮をすべき事柄です。
私が三菱長崎の監督時代にトレーニングコーチの勧めもあり、1日六食とビタミン、プロテインの六回摂取を一年間義務つけたことは社会人野球界では有名になっています。当然、試合前の食事計画についても何処のチームより気を使いました。日本一になると目標をおいたからにはそれに相応しいこだわりが必要です。面白いエピソードは、飛行機移動の最中に3時となった瞬間に一斉にチーム全員がバナナを取り出して食べ始め、周囲の方々に不思議そうに見られたこともありました。
話が本論から脱線しましたが、勝ちたければ徹底的にやれということを言いたかったのです。
一回の食事が命取りと理解している選手が沢山出てきてほしい。
今の全日本選手は、まだまだ甘い!
プロ選手もしかりか?
イチローのすごさは、けた外れた徹底ぶりではないでしょうか。並みの意志の強さでは、一流にはなれない。断固たる覚悟を持って夢の獲得に望んでほしいです。指導者においては、妥協しない強い信念を持ち続けてほしいです。
題目とは大きく離れましたが、後戻りして今さら修正する気力が今日はありませんので勘弁してください。
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