2012年8月6日月曜日

野球界の将来

1999年10月-2000年10月JOCの在外研修アメリカに単身渡った経験があるとキャリアの中に記載をしていますが、この経験をアマ球界で持っているものは、私を含めてたったの2名。もう一人は、私より先にアメリカ、キューバに1年間勉強に行かれた現在日本体育大学の教授である筒井さん(元住友金属、ソウル五輪チーム主将)。
筒井さんは、帰国後、日本野球連盟、全日本アマチュア野球連盟の仕事をされていましたが、日本体育大学の監督に着任されて暫く連盟活動から離れておられました。勇退された後、その筒井さんを活用しない手はないと今年度から全日本アマチュア野球連盟の委員、日本野球連盟の競技力向上委員として再度、迎え入れることとなりました。私としても非常に切望していたこともあり、大変喜んでいます。
社会人かけだしであった当時の私にとっては、雲の上のような存在であったこともありますが、一言一言に重みがあり、しっかりとした意見を述べられ、今後のアマチュア球界の救世主になられるのではと信じております。
先日の委員会でも「野球界はアマチュアが支えている。プロ、プロとプロを当てにするような発言が多いが、我々はプロの下請けではない。プロがアマに如何に協力していくのかをプロ側に提案するぐらいの意気込みでやらなければ発展的な活動はできない。」とややもするとマンネリ化した運営に手厳しい発言をされました。(思ってても中々言えない!)
サッカー界の動きを見る度に野球はサッカー界の変革が始まる以前よりも遅れているとつくづく感じています。WBC開催、世界大会の年齢制化など取り巻く環境の変化に対して、歴史、伝統が邪魔して即座に対応ができていない。確かに伝統とか歴史は大事にして行く必要がありますが、ドラスティックに変革をする時期に差し掛かっていると思っています。これは私だけでなく、球界全員が感じているはず。
指導者のライセンス制度しかり。「皆やった方が良い」と分かっているのですが、こんな簡単なことも決められない。WBCを2連覇したから、現状でいいとなってしまっているのでしょうね。もし、敗退していたら強化をどうするかという問題になり、議論が繰り返されたはずです。
ま、今現在、WBCはプロのもの、アマは関係ないとなっているから仕方がないですが・・・。
サッカーでいうワールド杯が野球においては、今後WBCと位置づけられていくことは間違いありません。開催時期も将来的にはもっと適切な開催日に変更されていくことが想定されます。野球ファンは世界で一番強い国であって欲しいと日本野球を見続け、グローバル時代に生きる子供たちは、自国を誇れるスポーツを生涯スポーツとして選択するように変化するようになるでしょう。嘗て向かうところ敵なしであった男子バレーが後進国にどんどん追い抜かれていったように日本野球もその兆候があると思ったほうが良い。
今年のU15では日本はインドに敗れていますし、ドラフト選手を沢山擁したU18ではコロンビアに敗れています。先日開催されたアジア選手権では中国のポテンシャルの高さを痛感しました。2m近い選手が真面目に練習に取組んだら体力差で劣る日本人は勝てなくなると危機感を感じました。
プロ野球選手の移籍話が1面に掲載され、我々が参加した世界大会(アジア選手権)がどこに掲載されているかわからないような取り上げられ方をするマスコミも少しは責任を感じて欲しいですね。日本のスポーツ文化を育てるという気構えぐらいでやって欲しい。
と愚痴をいうためにも野球界の一本化、スリム化をそろそろ考えていくべきでしょう。
某球団関係者から「そろそろ真面目に話し合いをしましょう」と相談ありました。
筒井さんとも少し話しさせて戴き、そのような機会づくりをすることが今後の使命かなと思っている今日この頃です。



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