8月2日から5日にて第26回BFAアジア選手権の日本代表チーム一次合宿を千葉県柏市JR東日本グランドにて行ないました。選手総勢50名と猛暑の中、ゲーム、練習、ミーティングと密度の濃い内容で進めていきました。
我々の現役時代の全日本合宿は、一日が長かった。今回もそれに似たような合宿であったと思います。選手は、かなりしんどかったでしょう。
今回の合宿の目的は、以下3点。
1.二次合宿に向けての選手選考(50名→30名程度)
2.チーム方針の理解
3.選手間の相互理解を深める
合宿は、50名を2チームに分け、初日を練習、第2日目 JR東日本、JFE東日本、第3日目 JR東日本、住友金属 第4日目 JR東日本と試合を行なっていきました。
基本的に選手選考が主な目的ですから、試合を通じて選手の評価を行なっていくのですが、今回はチーム方針の理解もあり、先にブログ内にアップしている「コンパクトな守り」を徹底的に実践で選手に体感してもらいました。
全日本クラスの投手であれば、広範囲に打球を飛ばされることはありません。従って、ものの見事にこのコンパクトな守りが功を奏しました。3遊間を抜ける打球が、三塁手の正面、1,2塁間を抜ける当たりが、1塁手の正面、思い切り前に守らせた外野手に至っては、「ヒットだ」と思われるライナー性の当たりを難なくキャッチ、つまったカンチャンをことごとく拾うなどかなり衝撃的な出来事のように周囲には映ったようです。対戦したJABAチームから「これだけ思い切った守備体系を取られると点数が入りませんよ」と驚きの声が上がりました。
中には、3塁線の緩いゴロが安打になるなどこの守備体系の弱点がでましたが、それ以上に通常安打と思われる打球をアウトにした数が圧倒的に多く、選手も納得したと思います。
勿論、大会では、この体系を基本に相手打者、得点差、イニングに応じて少しずつ変化をさせていきます。この基本形の理解が今回の合宿の意義であったので、良い結果が出来て監督としても良かったです。
相手と同じことをしていれば研究され、また格上チームには、力で打ち負かされてしまうのが落ちです。選手にチームとしてのよりどころ、期待感を与えることがチーム掌握をする上で非常に重要なことになると常日頃から思っています。
選手は、猛暑の中、非常に真面目に取組んでくれました。本当に感謝しています。しかし残念ながら台湾へ連れていけるのは、おそらく今回合宿に参加してくれた選手の半分です。
本当に辛い!しかし、仕事ですから割り切って、これから2次合宿に向け、選手選考していきます。選手の優劣をつけた選考ではなく、海外で戦うための選考ですからもし落選した選手には悲観的になって欲しくないです。
スタッフ、選手、皆お疲れさん!
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